SF第3戦予選:バンドーンが初PP獲得。ただひとり1分40秒台

スーパーフォーミュラ第3戦富士の予選が行われ、ストフェル・バンドーンが、初のポールポジションを獲得した。

セッション開始直前、再び降り始めた雨

 フリー走行終了後、富士スピードウェイ上空は少し明るくなり、雨も止まっていた。そしてその間に多くのサポートレースのセッションが行われ、コース上の水も減ったか……に思われた。

 しかし、予選開始数分前に再び雨が落ち始め、コースは完全に濡れた。ウエット宣言が出された状態での、セッションスタートである。また、ターン2〜5にかけてのコース左側には、オイル処理の痕が残っている。

 セッション序盤、ターゲットタイムを記録したのはDOCOMO TEAM DANDELION RACINGのストフェル・バンドーン。まず1分45秒018を記録すると、次の周にはすぐに1分44秒277に上げ、フリー走行1回目で小林可夢偉(SUNOCO Team LeMans)が記録したトップタイムをあっさりと上回った。その可夢偉は、コース飛び出すなど苦しんでいる。

 2番手はアンドレ・ロッテラー(VANTELIN TEAM TOM’S)、関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)、ナレイン・カーティケヤン(SUNOCO Team LeMans)などがめまぐるしく入れ替わる展開である。

 トップタイムを記録したバンドーンは、その後も1分44秒台を連発し、安定して高水準のラップタイムを刻んでいく。一時、ロッテラーが0.060秒差まで詰め寄るも、すぐにバンドーンは1分43秒台へ。頭ひとつ抜け出した状態で、予選を進めていく。

 2番手争いには、前述のロッテラーに、石浦宏明(P.MU / CERUMO · INGING)や山本尚貴(TEAM 無限)などの実力者が加わってくる。さらには小林可夢偉も1分44秒台を記録して上位に上がってきた。残り5分という段階で、トップのバンドーンがただひとり1分43秒台。その後方2番手ロッテラーから8番手山本までの7台が、1分44秒台後半に犇いている。

苦しむ一貴、そして圧倒的バンドーン

 残り3分台となったところで、ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラが144秒台に入れ、その後1分44秒1を記録して2番手に。野尻智紀(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)も上がってきた。

 苦しんでいるのは中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)だ。中嶋が残り1分という時点で、ギリギリQ2進出圏内という14番手。しかし、チェッカーが出されたと同時に弟の中嶋大祐(NAKAJIMA RACING)の上回られてしまう。しかし一貴も意地を見せる。最後の最後、なんとか13番手タイムを叩き出し、Q2進出を決めた。

 なお、終盤にバンドーンは自らのタイムを更に更新して、1分43秒343を記録。2番手のオリベイラに0.8秒もの大差をつけた。3番手には関口、4番手にはロッテラー、5番手には石浦である。

可夢偉脱落。一貴は最後のアタックを成功させQ3へ

 14台で争われる予選Q2。このセッションはわずか7分間とあっという間だ。コース上は水が徐々に少なくなり、メインストレートでマシンが跳ね上げるウォータースクリーンも非常に小さくなっている。

 1回目の周回でトップタイムを記録したのは、やはりバンドーン。1分43秒099と、再び他を圧倒する。2回目のアタックでは、前年チャンピオンの石浦宏明が1分42秒833までタイムを更新し、トップに浮上する。

 そして運命の最終アタック。まずは中嶋大祐が2番手に浮上すると、兄中嶋一貴も脱落圏内から抜け出して4番手に浮上。一貴が上位に浮上したことで押し出されたのは小林可夢偉だ。可夢偉は僅か0.05秒及ばず、9番手でQ2脱落となってしまった。

 なお、最後のアタックでロッテラーはオリベイラに引っかかってしまい、タイムアップならず……かと思われたが、なんとか8番手に踏みとどまり、Q3進出を果たしている。一方、開幕戦のウイナーである山本尚貴は14位に終わった。

バンドーン初PP獲得

 そしてポールポジションを決める運命の予選Q3。アタックのチャンスは3回である。

 最初のアタックで最速タイムを出したのは中嶋一貴で、1分41秒597、石浦も1分41秒台。このふたりの戦いになるかと見られたが、2回目のアタックで中嶋大祐がトップに浮上。この時点で、全車が1分41秒台というハイレベルな戦いとなる。

 しかし、やはりバンドーンが来た。バンドーンは3回目のアタックで1分40秒778を記録し、他を引き離してトップに立つ。しかし、先頭でアタックラップに入っていた石浦が、もう1周のアタック。バンドーンに肉薄するタイムを叩き出すが……0.272秒及ばず、2番手まで。これでバンドーンが、スーパーフォーミュラで初のポールポジションを獲得した。

 バンドーンはただひとり1分40秒台。”現役”F1ドライバーの実力を、まざまざと見せつけた。

■スーパーフォーミュラ第3戦予選結果(暫定)
1. ストフェル・バンドーン(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)1'40''778
2. 石浦宏明(P.MU / CERUMO・INGING)1'41''050
3. ジョアオ-パオロ・デ・オリベイラ(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)1'41''132
4. ベルトラン・バゲット(NAKAJIMA RACING)1'41''210
5. 関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)1'41''238
6. 中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)1'41''240
7. アンドレ・ロッテラー(VANTELIN TEAM TOM’S)1'41''268
8. 中嶋大祐(NAKAJIMA RACING)1'41''528
9. 小林可夢偉(SUNOCO Team LeMans)1'43''833
10. 塚越広大(REAL RACING)1'43''820
11. ジェームス・ロシター(KONDO RACING)1'44''144
12. ナレイン・カーティケヤン(SUNOCO Team LeMans)1'44''740
13. 国本雄資(P.MU / CERUMO ? INGING)1'45''173
14. 山本尚貴(TEAM 無限)1'45''239
15. 中山雄一(KCMG)1'45''147
16. ウイリアム・ブラー(KONDO RACING)1'45''322
17. 伊沢拓也(REAL RACING)1'46''041
18. 野尻智紀(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)1'46''046
19. 小暮卓史(DRAGO CORSE)1'46''234

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この記事について
シリーズ スーパーフォーミュラ
イベント名 第3戦富士スピードウェイ
サブイベント 土曜予選
サーキット 富士スピードウェイ
ドライバー Stoffel Vandoorne
記事タイプ 予選レポート