SF富士決勝:オリベイラ今季初優勝。PPスタートのバンドーンはリタイアに終わる

スーパーフォーミュラ第3戦富士の決勝レースが行われ、オリベイラが今季初優勝を果たした。

 スーパーフォーミュラ第3戦富士。雨は完全に上がり、このイベント初めてのドライコンディションでのスタートとなった。気温は25℃、路面温度は29℃である。フリー走行のクラッシュでマシンにダメージを負った中嶋大祐(NAKAJIMA RACING)は、マシンを修復することができず、決勝への出走を取りやめている。

 2番手グリッドの石浦宏明(P.MU / CERUMO・INGING)と、3番手のジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)が好スタート。インに石浦、中央にポールポジションスタートのストフェル・バンドーン(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、アウトにオリベイラというポジション取りで1コーナーへ。しかし、バンドーンはタイヤをロックさせて白煙をあげ、オーバーラン。石浦も1コーナー立ち上がりでオーバーランしてしまう。これでバンドーンは4番手に、石浦は6番手に落ちてしまう。

 先頭に立ったのはオリベイラ。オリベイラは最速タイムを連発し、後続を引き離していく。2番手に上がったのは、素晴らしいスタートを決めた中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)、3番手にはベルトラン・バゲット(NAKAJIMA RACING)が続く。

 なお、1周目のヘアピンで、12番グリッドからスタートした国本雄資(P.MU / CERUMO・INGING )がスピン。最後尾に落ちている。

 4周目にもオリベイラはセクター1、セクター2と最速タイムを記録して逃げ込みを計るが、セクター3でミス。これで大きくタイムを失い、中嶋一貴が先頭に躍り出る。また石浦もプリウスコーナーでオーバーラン。ポジションをさらにふたつ落とし、8番手となっている。

 先頭に立った中嶋一貴は、好ペースで飛ばしてオリベイラとの差を築き、7周目を終えた時点で2.6秒差となった。

 10周を終えたところで、小暮卓史(DRAGO CORSE)がピットイン。給油とタイヤ交換を行う。翌11周目終了時点にはアンドレ・ロッテラー(VANTELIN TEAM TOM’S)もピットへ。彼は、給油のみでタイヤ交換を行わなかった。国本も12周を走り、ピットに入る。国本もタイヤを交換していない。

 その国本は、15周目の1コーナー立ち上がりでスピン。コースの中央にストップしてしまい、そのまま動けなくなってしまった。これでセーフティカーが出動となる。この前に国本は小林可夢偉(SUNOCO Team LeMans)にターン6で追突されており、このダメージがあったのかもしれない。可夢偉にはこの責任があるとして、セーフティカー退出後にドライブスルーが科せられている。

 セーフティカーが出動すると見るや、先頭の中嶋一貴は迷わずピットへ。ピットレーン入り口ギリギリまで飛ばし、速度制限開始地点で白煙を上げて減速。ロスタイムを極限まで少なくしてみせた。

 このタイミングで全車がピットイン。当初は給油のみでピットアウトしたが、伊沢拓也(REAL RACING)と小林可夢偉(SUNOCO Team LeMans)は再びピットインし、新品タイヤを履き、そのペースに賭けた。ただ伊沢は、セーフティカー中にコースオフがあったとして、こちらもドライブスルーペナルティが課せられることになる。

 19周目からレースはリスタート。オリベイラは中嶋一貴のスリップストリームに入り、さらにオーバーテイクボタンを押してオーバーテイクを試みる。中嶋一貴はこれをオーバーテイクボタンを押してしのぐ。3番手のバゲットは大きく白煙を上げるも、なんとか3番手にポジションをキープする。

 24周目には山本尚貴(TEAM 無限)に駆動系のトラブルが発生。スローダウンし、ゆるゆるとしたペースでピットに戻り、そのままピットに入れられてしまう。リタイアだ。

 セーフティカー退出後、2秒の差をキープして首位に立っていた中嶋一貴だが、35周目にはその差は1.5秒に縮まる。36周目終了時点ではその差は1.3秒、37周目には1秒を切るところまで来る。

 41周目の1コーナー、ロッテラーは関口攻略を狙い、サイドバイサイドでブレーキングポイントへ。しかし関口は譲らず、ポジションをキープ。この厳しい動きに、サインガードの星野一義監督も、拍手で答える。

 バトルを続ける関口とロッテラーは、バトルをしながらもペースがいい。そのため、前を行くバゲットとバンドーンに近付き、4台による3位争いとなる。そして46周目のダンロップコーナーで、関口とロッテラーが、バンドーンを立て続けにかわしていく。続く47周目には同じくダンロップコーナーで関口がバゲットをパス。関口に抜かれたバゲットはペースが上がらず、ロッテラーに抜かれ、次のメインストレートでバンドーンにスリップに入られてしまう。1コーナーはふたりのブレーキング競争となるが、ブレーキングポイントでバンドーンはコントロールを失い、スピン。グラベルにマシンを止めてしまう。

 バンドーンのスピンは突然リヤが流れた格好で、ホイールからは大量の黒煙を吹き上げており、ブレーキのトラブルのように見える。

 トップ争いにも動きがあった。51周目の1コーナーでオリベイラが中嶋一貴にインに飛び込み、そしてここで前へ。ついにオリベイラが先頭に立った。

 先頭に立ったオリベイラは、そこからペースの違いを見せつけ、中嶋一貴との差を一気に広げていく。そして、3.3秒の差をつけて最終ラップへ。そのまま危なげなく走りきり、今季初優勝を遂げた。2位には中嶋一貴。3位には関口が入り、ITOCHU ENEX TEAM IMPULが1-3フィニッシュを達成した。以下ロッテラー、ジェームス・ロシター(KONDO RACING)、そしてフィニッシュライン直前でナレイン・カーティケヤン(SUNOCO Team LeMans)を抜いた石浦が入った。

■スーパーフォーミュラ第3戦決勝結果

1. ジョアオ-パオロ・デ・オリベイラ(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)
2. 中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)+2.836
3. 関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)+28.542
4. アンドレ・ロッテラー(VANTELIN TEAM TOM’S)+31.889
5. ジェームス・ロシター(KONDO RACING)+38.349
6. 石浦宏明(P.MU / CERUMO・INGING)+43.344
7. ナレイン・カーティケヤン(SUNOCO Team LeMans)+43.351
8. 塚越広大(REAL RACING)+50.014
9. 中山雄一(KCMG)+59.488
10. 小林可夢偉(SUNOCO Team LeMans)+1'17.804
11. 伊沢拓也(REAL RACING)+1Lap
12. 小暮卓史(DRAGO CORSE)+1Lap
13. 野尻智紀(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)+1Lap
--. ベルトラン・バゲット(NAKAJIMA RACING)+4Laps
--. ストフェル・バンドーン(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)+8Laps
--. ウイリアム・ブラー(KONDO RACING)+15Laps
--. 山本尚貴(TEAM 無限)+15Laps
--. 国本雄資(P.MU / CERUMO・INGING)+41Laps
--. 中嶋大祐(NAKAJIMA RACING)出走せず

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この記事について
シリーズ スーパーフォーミュラ
イベント名 第3戦富士スピードウェイ
サブイベント 日曜日 決勝レース
サーキット 富士スピードウェイ
ドライバー J.P.L. De Oliveira
記事タイプ レースレポート