SF開幕戦鈴鹿予選:山本尚貴が圧巻のポールポジション

波乱の展開となったスーパーフォーミュラ開幕戦予選。山本尚貴(TEAM 無限)が圧巻のポールポジションを獲得。昨年最終戦から2戦連続。中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)とオリベイラ(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)はスピン。石浦(P.MU / CERUMO · INGING)と中嶋大祐(NAKAJIMA RACING)は不運に泣く

 スーパーフォーミュラの開幕戦、14時からその予選が鈴鹿サーキットを舞台に行われた。

 ドライコンディションの中、Q1セッション開始と同時に各車がコースイン。まずタイムを記録したのは中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)で1分43秒698。すぐさまチームメイトのアンドレ・ロッテラーが1分43秒497でトップタイムを更新する。しかし、このタイムはまだフリー走行と比べても5秒程度遅いもので、この後各車は徐々にタイムを上げていく。

 そんな最中、ロッテラーがS字でコースアウト。大事には至らずコースに復帰していく。

 ペースが上がってくると、まずは関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)が1分39秒台へ。これは、新品タイヤを投入してのものだ。そして直後に小林可夢偉(SUNOCO Team LeMans)が1分39秒684を記録してトップへ。可夢偉は中古タイヤでのアタックとみられ、これはまずまずのタイムだと言うことができよう。

 可夢偉トップタイムのまま、各車がピットイン。タイヤを新品に着け直す。この時点で1分39秒台を記録しているのは可夢偉、関口、小暮卓史(DRAGO CORSE)、中嶋一貴、塚越広大(REAL RACING)、石浦宏明(P.MU / CERUMO · INGING)の6人だ。しかし、トップから1秒台以内に16台が入るという大混戦となっている。

大祐と石浦を襲った不運

 セッション残り6分というところで、各車が再びコースイン。ゆっくりとコースは走り、タイヤを温める。中嶋大祐(NAKAJIMA RACING)だけはクリアラップを狙い、他のマシンからはコースインのタイミングを遅らせた。

 2回目のアタックを先頭で行うのはジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)。少しリヤを滑らせながらS字をクリアし、逆バンク〜ダンロップコーナーへ。しかし、ダンロップコーナーの出口でリヤを滑らせ、スピン! そのままアウト側のグラベルに突っ込んでしまう。オリベイラのマシンはグラベルから抜け出すことができず、ここでストップ。セッションは赤旗中断となってしまう。

 残り時間は3分まで戻され、セッション再開。しかし、ピットロードで関口がエンジンストール。結局ピットレーンを出たのは、残り時間が2分を切ってからだった。このラップをかなり飛ばさなければ、アタックに入ることができない!

 緊迫した各車1周のアタックラップ。まずは山本尚貴(TEAM 無限)が1分38秒609という好タイムを記録する。そして各車が数珠つなぎでコントロールラインを目指してくる。

 しかし後方では、今度はウイリアム・ブラー(KONDO RACING)がスプーンでスピンしてしまう。

 結局山本がトップタイムを守り、Q1トップ。以下石浦、小暮、ストフェル・バンドーン(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、可夢偉と続く。関口、ナレイン・カーティケヤン(SUNOCO Team LeMans)、中山雄一(KCMG)、オリベイラ、ブラーはQ1脱落と発表される。しかし、ブラーがコースアウトしてイエローフラッグが振られていた際に中嶋大祐、石浦の2人がベストタイムを計測したとして、それぞれベストタイムが抹消されてしまう。これにより、中嶋大祐19位、石浦15位になってしまい、Q1脱落となってしまう。なんとも不運な結果だ。一方、関口とカーティケヤンは救われた格好でQ2進出。

波乱の予選の象徴。一貴もスピン!

 Q2は7分。まず魅せたのはバンドーン。各セクターで素晴らしい走りを見せ、1分38秒430を叩き出す。しかし、山本がそうはさせじと1分38秒187でトップに浮上。さらに可夢偉、国本雄資(P.MU / CERUMO · INGING)もバンドーンを上回る。

 後方からは小暮が各セクターを最速でクリアしてコントロールラインを目指すが、今度は中嶋一貴がスプーンでスピン! マシンをコースサイドに止めてしまう。これでセッションは再び赤旗中断。小暮はせっかくのアタックを、途中で打ち切られることになってしまった。

 この時点でトップの山本から可夢偉、国本、バンドーン、関口、ロッテラーまでが1分38秒台。その他は1分47秒以下だ。しかし、アタックをほぼ完了させたタイヤでどこまでタイムを刻むことができるのか?

 再び残り3分というところからセッション再開。十分と思われるタイムを出しているドライバーたちも、コースインしていく。野尻智紀(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、塚越、小暮らがタイムを更新してQ3進出圏内に。特に小暮は、全体の5番手となる素晴らしいアタックだった。一方、ロッテラーは自身のタイムを更新できずに9番手に落ちてしまい、Q2脱落となってしまった。以下、ジェームス・ロシター(KONDO RACING)、伊沢拓也(REAL RACING)、ベルトラン・バゲット(NAKAJIMA RACING)、カーティケヤン、中嶋一貴がここで脱落となっている。

貫禄すら漂う、山本圧巻のラップ

 Q3に進出したのは山本、可夢偉、国本、バンドーン、小暮、関口、塚越、野尻の8人。ホンダ勢5人、トヨタ勢3人という形だ。

 各車がコースに出ていく中、少しタイミングを遅らせて小暮がコースイン。さらに、山本が最後の最後にゆっくりとコースイン。風格すら漂わせる。

 2周をかけ、しっかりとタイヤを温めてアタックへ。そして塚越が1分38秒367を記録すると、関口が1分37秒952でこれを上回る。さらに国本が1分37秒820を出してトップに立つ。可夢偉はこれに及ばず。バンドーンが3番手に入る。そして魅せたのは山本。異次元の走りで1分37秒459を記録。圧倒的な差をつけて首位を奪う。可夢偉はアタックをやり直すも自己ベストすら更新できず、8番手に終わった。

 山本は昨年の最終戦に続き、鈴鹿で2戦連続のポールポジション。2番手と3番手には、スーパーGTでチームメイト同士の国本と関口が並んだ。しかし2番手国本から5番手野尻までの差は、僅か0.14秒差だった。

■スーパーフォーミュラ開幕戦 予選結果(暫定)

1. 16 山本尚貴(TEAM 無限)1'37''459
2. 2 国本雄資(P.MU / CERUMO · INGING)1'37''820
3. 20 関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)1'37''952
4. 41 ストフェル・バンドーン(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)1'37''962
5. 40 野尻智紀(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)1'37''964
6. 34 小暮卓史(DRAGO CORSE)1'38''179
7. 10 塚越広大(REAL RACING)1'38''367
8. 8 小林可夢偉(SUNOCO Team LeMans 1'38''842
9. 36 アンドレ・ロッテラー(VANTELIN TEAM TOM’S)1'38''772
10. 3 ジェームス・ロシター(KONDO RACING)1'38''859
11. 11 伊沢拓也(REAL RACING)1'38''867
12. 65 ベルトラン・バゲット(NAKAJIMA RACING)1'38''887
13. 7 ナレイン・カーティケヤン(SUNOCO Team LeMans)1'39''042
14. 37 中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)1'51''992
15. 1 石浦宏明(P.MU / CERUMO · INGING)1'39''908
16. 18 中山雄一(KCMG)1'40''038
17. 19 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)1'40''493
18. 4 ウイリアム・ブラー(KONDO RACING)1'40''795
19. 64 中嶋大祐(NAKAJIMA RACING)-

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この記事について
シリーズ スーパーフォーミュラ
イベント名 第1戦鈴鹿サーキット
サブイベント 土曜日 予選
サーキット 鈴鹿サーキット
ドライバー Naoki Yamamoto
記事タイプ 予選レポート