スーパーフォーミュラ最終戦レース1:ロケットスタートの国本が優勝。ランキング首位に浮上

スーパーフォーミュラ最終戦レース1を制したのは国本。関口は8位フィニッシュも、ペナルティが科せられることが決まっている。

 スーパーフォーミュラ最終戦JAF鈴鹿グランプリのレース1が行われ、P.MU / CERUMO · INGINGの国本雄資が優勝を果たし、初のタイトルの可能性を大きく手繰り寄せた。

 鈴鹿サーキットの上空には青い空が広がり、気温19度、路面温度21度と、絶好のレースコンディションである。前日の予選を終えた段階で、自力チャンピオンの可能性を残しているのは、関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)、国本雄資(P.MU / CERUMO · INGING)、アンドレ・ロッテラー(VANTELIN TEAM TOM’S)、石浦宏明(P.MU / CERUMO · INGING)の4人のみ。しかし、他者の結果に左右されるものの、載冠の可能性で広げると8人にまでその範囲が広がる。しかも、ポイントランキングトップの関口は予選で13番グリッドに沈んでおり、混戦模様に拍車をかける。

 スタート前、その関口のマシンは、グリッド上でもサスペンションのセッティングを調整しており、スタート直前まで追い上げのチャンスを少しでも広げようと余念がない。また、DOCOMO TEAM DANDELION RACINGのストフェル・バンドーンは、本日の2レースをもって、来年からF1に羽ばたいていく。

 なお、レース1は19周のスプリントレース。タイヤ交換の義務付けはない。

 ポールポジションからスタートするのは石浦。しかし絶好のスタートを決めたのは2番グリッドの国本で、先頭を奪う。そしてロッテラーも2番手に上がり、石浦は3番手に下がってしまった。野尻が4番手、中嶋一貴は5番手で1周目を終えた。バンドーンは7番手、関口は10番手までポジションを上げている。

 なお、最後尾グリッドだった伊沢拓也(REAL RACING)はグリッドから発進することができず、大きく出遅れてしまった。また、山本尚貴(TEAM 無限)は1周目のS字でコースオフし、ピットに戻った。

 7番手につけていたバンドーンだったが、2周目に小暮卓史(DRAGO CORSE)に抜かれて8番手。関口も1台を抜いて9番手にポジションアップした。

 先頭に立った国本は、後続との差を開こうと、好ペースで飛ばしていく。しかし、さすがはロッテラー。国本に離されまいと、1秒前後のギャップを保って食らいついていく。3番手の石浦は、ロッテラーに3秒、4秒と徐々に引き離されていく。4番手の野尻はさらにペースが上がらず、石浦との差が広がっていくと共に、中嶋一貴以下の集団にプレッシャーをかけられていく展開だ。

 関口はバンドーンにプレッシャーをかけ続けるが、オーバーテイクまでには至らず。レースが半分を終えた時点でも、相変わらず9番手のポイント圏外を走っている。13周目のシケインで、関口がインサイドに飛び込もうとするが、バンドーンはしっかりとこれをケア。1コーナーでも関口は諦めずにアウトからオーバーテイクを仕掛けるが、これも叶わない。

 焦れる関口は14周目のスプーンカーブ出口でバンドーンの背後につき、裏ストレートでスリップストリームを活かして急接近。そしてシケインでオーバーテイクをまたも仕掛けるが、今度は両者接触。関口がバンドーンに追突してしまったのだ。追突されたバンドーンはスピンし、大きく順位を落としてしまう。この事故で関口は、審議対象となってしまった。

 その関口は17周目の1コーナーで、チームメイトのジョアオ・パオロ・デ・オリベイラに抜かれ、再びポイント圏外に落ちてしまう。しかし、18周目のメインストレートで、オリベイラがスローダウン。関口にポジションを譲った。チームオーダーであろう。

 結局、終始好ペースで逃げた国本が、トップチェッカー。ロッテラーに1.7秒の差をつけての勝利だった。

 ロッテラーは2位、3位は石浦、以下野尻、中嶋一貴、ベルトラン・バゲット(NAKAJIMA RACING)、小暮、関口の順でゴールした。なお、結局関口にはペナルティが科せられることが発表された(詳細は未発表)。

 このレースの結果、レース2のタイトルの可能性を残したのは、ランキングトップに浮上した国本(31.5ポイント)、関口(28.5ポイント)、ロッテラー(26ポイント)、石浦(24ポイント)の4人に絞られた。なお、関口のペナルティ次第によってはこのポイント差が変わってくる可能性もある。

 運命のレース2は、この後14時45分スタート予定。レース距離は35周まで伸ばされ、さらにレース中のタイヤ交換義務がある。

スーパーフォーミュラ最終戦 レース1 暫定結果
1. 国本雄資(#2 P.MU/CERUMO INGING)
2. アンドレ・ロッテラー(#36 VANTELIN TEAM TOM'S )
3. 石浦宏明(#1 P.MU/CERUMO INGING)
4. 野尻智紀(#40 DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
5. 中嶋一貴(#37 VANTELIN TEAM TOM'S )
6. ベルトラン・バゲット(#65 NAKAJIMA RACIMG)
7. 小暮卓史(#34 DRAGO CORSE)
8. 関口雄飛(#20 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)
9. ジョアロ・パオロ・デ・オリベイラ(#19 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)
10. 小林可夢偉(#8 SUNOCO TEAM LEMANS)
11. 中嶋大祐(#64 NAKAJIMA RACIMG)
12. 塚越広大(#10 REAL RACING)
13. ジェームス・ロシター(#3 KONDO RACING)
14. ウイリアム・ブラー(#4 KONDO RACING)
15. 中山雄一(#18 KCMG)
16. ナレイン・カーティケヤン(#7 SUNOCO TEAM LEMANS)
17. 伊沢拓也(#11 REAL RACING)
18. ストフェル・バンドーン(#41 DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
19. 山本尚貴(#16 TEAM無限)

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この記事について
シリーズ スーパーフォーミュラ
イベント名 最終戦JAF鈴鹿グランプリ
サブイベント 日曜日 レース1
サーキット 鈴鹿サーキット
ドライバー Yuji Kunimoto
記事タイプ レースレポート