スーパーフォーミュラ第2戦岡山予選:鈴鹿の無念を払拭! 石浦2年連続のPP

スーパーフォーミュラ第2戦岡山予選。ポールポジションを獲得したのは、盤石のアタックを実行した石浦宏明だった。

 スーパーフォーミュラ第2戦岡山の予選。今にも雨が降ってきそうな、どんよりとした曇り空の下で行われた。

 各車降雨を予想してか、Q1開始と同時にコースインするべく、かなり早い段階からピットレーンの入り口にマシンを並べる。一番先頭に並んだのは、開幕戦でポール・トゥ・ウインを成し遂げた山本尚貴(TEAM 無限)である。

 20分の予選Q1がスタート。3周にわたってタイヤをしっかりと温めた後、各車が最初のアタックを行う。しかし、短いコースに全車が出ているため、各所でトラフィックが発生。石浦宏明(P.MU / CERUMO · INGING)が前を走るマシンに追突しそうになる場面もあった。

まさか! 可夢偉&バンドーンQ1敗退

 走行4周目の最初のアタックでトップに立ったのは中嶋大祐(NAKAJIMA RACING)で、1分15秒244。続く5周目にはジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)が1分15秒119を記録して、トップタイムを更新する。ただ、午前中に行われたフリー走行では1分13秒台が出ており、まだまだタイムが上がっていくことが予想される。

 各車5〜6周を走ってピットイン。この時点でトップは前出のオリベイラ、以下山本、国本、関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)、ベルトラン・バゲッド(NAKAJIMA RACING)と続いている。

 残り7分というところで、各車が再びコースイン。入念にタイヤを温める。

 まずオリベイラが1分14秒844を記録し、自身のタイムを更新する。しかし、フリー走行でも速さを見せたホンダ勢が速さを見せ始める。バゲットがオリベイラまであとわずかという位置に迫る2番手に上がり、中嶋大祐、塚越広大(REAL RACING)伊沢拓也(REAL RACING)が次々とトップタイムを更新していく。ホンダ勢が上位独占かと思われたが、圧巻のアタックを見せたのが昨年チャンピオンの石浦宏明(P.MU / CERUMO · INGING)で、すべてのセクターでベストタイムを叩き出し、2番手に0.432秒の差をつける1分14秒095。これでQ1のトップタイムとなった。

 一方、ここで脱落したのはウイリアム・ブラー(KONDO RACING)、小暮卓史(DRAGO CORSE)、ストフェル・バンドーン(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、小林可夢偉(SUNOCO Team LeMans)、中山雄一(KCMG)の5台。なんとバンドーンと可夢偉という、ふたりのF1経験者がここで脱落してしまうという、波乱の展開になった。中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)も14番手で、ギリギリのQ1通過だった。

苦しむトムス勢。2台揃ってQ2敗退

 Q2は7分間。しかし、タイヤを温めるのに時間がかかっており、なかなかアタックに入っていくことができない。

 まずタイムを記録したのは中嶋大祐で、1分16秒646。しかし、石浦が1分14秒345を記録して、あっさりとトップに立つ。これをまず超えたのはバゲットで、オリベイラ、中嶋大祐らがトップタイムを更新していく。

 しかしやはり速かったのは石浦である。石浦は1分13秒897を叩き出してトップに浮上。塚越、伊沢が2番手を争うが、軍配は伊沢に上がる。最終的にはオリベイラがこのふたりの間に割り込んで3番手。関口も4番手に飛び込んだ。

 アンドレ・ロッテラー(VANTELIN TEAM TOM’S)は良いタイムを計測できず、中嶋一貴も一時7番手に上がってQ2突破か? と思われたが、ライバルのタイムアップにより、結局9番手に下がってしまう。トムスの2台がここで脱落してしまった。このほか、NAKAJIMA RACINGの2台、ジェームス・ロシター(KONDO RACING)、ナレイン・カーティケヤン(SUNOCO Team LeMans)がここで脱落している。

 ただ、先頭の石浦のタイムに対し、このセッション最下位のカーティケヤンのタイムは1分14秒575。なんと0.678秒の中に全14台が入るという、ものすごい大接戦である。

石浦貫禄の走りで岡山2年連続PP

 ポールポジションが決まる予選Q3。セッション開始と同時に全8台がコースに出ていく。山本、石浦が3周目に1分16秒台前半に入れ、いよいよアタックに向かう。

 まずトップタイムを記録したのはオリベイラ。このタイムを、山本尚貴が1分14秒027を記録してトップを更新する。伊沢も好調で、1分13秒917で首位に浮上。野尻はセクター2と3で最速タイムを出すも、伊沢には0.023秒届かない。

 しかしやはり石浦が速い! 石浦は1分13秒620でトップに浮上し、塚越が伊沢を上回って2番手に上がる。その後、今度はオリベイラが塚越を上回るが、石浦には届かない。

 石浦は続く周回もアタックを継続するも、自己ベストを更新することができず。しかし、先ほど計測したタイムで十分だった。石浦はこれでポールポジションを決め、昨年チャンピオンの実力いかんなく見せつけるとともに、開幕戦鈴鹿での無念を払拭した。これで石浦は、岡山で2年連続のPPである。

 2番手にはオリベイラ、以下塚越、伊沢、野尻、山本とホンダ勢が4人続き、7位国本、8位関口となった。

 狭く、ツイスティであり、抜きにくいことで知られる岡山国際サーキット。予選で前につければつけるほど、決勝では有利になる。石浦がこのまま明日のレースも逃げ切るのか? それとも、他の展開が待っているのか? ちなみに、決勝レースでは雨の予報が出されている。

■スーパーフォーミュラ第2戦岡山 予選結果
1. 1 石浦宏明(P.MU / CERUMO · INGING)1'13''620
2. 19 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)1'13''842
3. 10 塚越広大(REAL RACING)1'13''893
4. 11 伊沢拓也(REAL RACING)1'13''917
5. 40 野尻智紀(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)1'13''940
6. 16 山本尚貴(TEAM 無限)1'14''027
7. 2 国本雄資(P.MU / CERUMO · INGING)1'14''121
8. 20 関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)1'14''154
9. 37 中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)1'14''185
10. 64 中嶋大祐(NAKAJIMA RACING)1'14''192
11. 65 ベルトラン・バゲット(NAKAJIMA RACING)1'14''277
12. 36 アンドレ・ロッテラー(VANTELIN TEAM TOM’S)1'14''445
13. 3 ジェームス・ロシター(KONDO RACING)1'14''558
14. 7 ナレイン・カーティケヤン(SUNOCO Team LeMans)1'14''575
15. 4 ウイリアム・ブラー(KONDO RACING)1'15''451
16. 34 小暮卓史(DRAGO CORSE)1'15''499
17. 41 ストフェル・バンドーン(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)1'15''507
18. 8 小林可夢偉(SUNOCO Team LeMans)1'15''519
19. 18 中山雄一(KCMG)1'15''662

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この記事について
シリーズ スーパーフォーミュラ
イベント名 第2戦岡山
サブイベント 土曜日 予選
サーキット 岡山国際サーキット
ドライバー Hiroaki Ishiura
記事タイプ 予選レポート