スーパーフォーミュラ第4戦予選:関口大差で初PP獲得。インパルの戦略も光った

スーパーフォーミュラ第4戦もてぎの予選が行われ、関口雄飛が嬉しい初ポールポジションを獲得した。

 14時10分から行われたスーパーフォーミュラ第4戦の予選。午前中のフリー走行の時とは打って変わり、力強い日差しがツインリンクもてぎを照らす。コースもほとんど乾き、ドライコンディション下でのセッションスタートだ。ただ、ブリッジ下のみまだ路面は濡れているように見える。

 今回のレースには、お伝えしている通りソフトタイヤが新たに投入されているが、セッション開始と同時にコースインした各車は、ミディアムタイヤを装着している。まずはベースセッティングのチェックということだろう。

 そんな中、まずトップタイムを叩き出したのは、DOCOMO TEAM DANDELION RACINGのストフェル・バンドーン。全車がタイムを計測した段階で、1分40秒384を記録した。ただ、これでもまだまだ。バンドーンは続く計測ラップで1分33秒940までタイムを上げている。

 バンドーンのタイムを塗り替えたのは、ITOCHU ENEX TEAM IMPULの関口雄飛。1分33秒670でトップに立つ。バンドーンを挟んで中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)が入ってきた。

 20分の予選Q1の半分ほどの時間が終了すると、各車がピットイン。いよいよソフトタイヤを投入する。富士でのテストでは、従来のミディアムに比べて1周あたり約1秒速かった。初の実戦投入となる今回、どこまでタイムが伸びるのか、注目されるところだ。

 残り6分半というところで、各車がソフトタイヤを履いて再び各車がコースイン。サイドウォールの赤いラインがはっきりと見える。ただ、ITOCHU ENEX TEAM IMPULの2台のみ、再びミディアムでコースイン。大胆な戦略を分けてきた。

 しかし、全車がコースインしたために、トラック上は大渋滞。ウォームアップラップでアンドレ・ロッテラー(VANTELIN TEAM TOM’S)が小暮卓史(DRAGO CORSE)に追突し、フロントウイングを壊してしまう。

 ソフトタイヤを履いたバンドーンが、まず1分33秒557を記録してトップに立つ。続いて、P.MU / CERUMO · INGINGの石浦宏明が1分33秒522を叩き出し、首位に躍り出る。

 ただ、驚きだったのはその後だ。再びミディアムを履いていたITOCHU ENEX TEAM IMPULの2台が、1-2に躍り出たのだ。

 まず、関口が1分33秒468を記録してトップに立つと、ジョアオ・パオロ・デ・ポリベイラがそれを上回る1分33秒440だったのだ。

 ベルトラン・バゲッド、ナレイン・カーティケヤンなど、5台がここで脱落している。

 Q2に進出したマシンの多くは、セッション開始と同時にコースイン。しかし、ITOCHU ENEX TEAM IMPULの2台、そしてTEAM 無限の山本尚貴がコースインのタイミングを遅らせる。今度こそ、ITOCHU ENEX TEAM IMPULもソフトタイヤを履く。Q1で小暮に追突したロッテラーは、短い時間でフロントのアッパーアームを交換し、コースに送り出す。

 まずトップタイムを叩き出したのは中嶋大祐だったが、これを各車がどんどん上回っていく。1回目のアタックで最速だったのは、国本雄資(P.MU / CERUMO · INGING)だが、徐々に雨が落ち始める。ただ、この雨は強くなることはなく、すぐに止んでしまい、各車のアタックには大きな影響は与えなかったようだ。

 そんな中、2回目のアタックで関口雄飛がトップをもぎ取り、ギリギリのタイミングでコースインしたロッテラーも、上位に食い込む。

 最後の最後、中嶋一貴がアタックしてQ3進出を狙うが、最終コーナーで痛恨のミス。タイムアップすることができず、結局11番手に終わってしまった。

 その他、バンドーン、オリベイラもうまくアタックを完了することができずQ2脱落。小林可夢偉(SUNOCO Team LeMans)に至っては、最下位の14位に終わってしまった。

 Q3に進出した8台のマシン。新婚の山本は、大きくコースインのタイミングを違えた。なお、中嶋大祐、関口、石浦宏明、ロッテラー、山本はソフトタイヤを選択。国本、野尻智紀、ジェームス・ロシターはミディアムタイヤを履いた。

 全車が1分33秒台を並べたが、圧倒的なトップタイムでポールポジションを獲得したのは、関口。ソフトタイヤを履き、1分33秒002を叩き出した。関口が2番手の石浦に付けたタイム差は0.415秒と非常に大きなものだった。彼らは、Q1でソフトタイヤを温存したのが、功を奏した格好と言えよう。

 今季スーパーフォーミュラにデビューしたばかりの関口雄飛。しかし、今季はスーパーGTとともにサーキットで躍動している。そして今回、初のポールポジションを獲得し、決勝ではもちろん初優勝を狙う。そして、Q1でソフトタイヤを使わないという、チームの戦略もお見事だった。

 さて、明日の決勝レースはどんなレース展開になるのか。決勝では、ソフトとミディアムの両方のタイヤを使わなければならないことになっている。この配分をどうするのか、チームを悩ませることになるだろう。決勝レースは明日15時スタートである。

■スーパーフォーミュラ第4戦もてぎ予選
1. 20関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)1'33''002
2. 1石浦宏明(P.MU / CERUMO · INGING)1'33''417
3. 40野尻智紀(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)1'33''677
4. 36アンドレ・ロッテラー(VANTELIN TEAM TOM’S)1'33''719
5. 2国本雄資(P.MU / CERUMO · INGING)1'33''758
6. 64中嶋大祐(NAKAJIMA RACING)1'33''877
7. 3ジェームス・ロシター(KONDO RACING)1'33''908
8. 16山本尚貴(TEAM 無限)1'33''988
9. 41ストフェル・バンドーン(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)1'33''667
10. 19ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)1'33''692
11. 37中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)1'33''714
12. 10塚越広大(REAL RACING)1'34''021
13. 4ウイリアム・ブラー(KONDO RACING)1'34''548
14. 8小林可夢偉(SUNOCO Team LeMans)1'34''664
15. 65ベルトラン・バゲット(NAKAJIMA RACING)1'34''625
16. 7ナレイン・カーティケヤン(SUNOCO Team LeMans)1'34''678
17. 18中山雄一(KCMG)1'34''741
18. 11伊沢拓也(REAL RACING)1'34''760
19. 34小暮卓史(DRAGO CORSE)1'34''853

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この記事について
シリーズ スーパーフォーミュラ
イベント名 ツインリンクもてぎ
サブイベント 土曜日 予選
サーキット ツインリンクもてぎ
ドライバー Yuhi Sekiguchi
チーム Impul
記事タイプ 予選レポート