スーパーフォーミュラ第5戦岡山レース2:1周目にピットインの好戦略。国本が初優勝

P.MU / CERUMO · INGINGの国本雄資がスーパーフォーミュラ初優勝を果たした。

 スーパーフォーミュラ第5戦岡山レース2決勝が行われ、P.MU / CERUMO · INGINGの国本雄資がトップチェッカー。スーパーフォーミュラ初優勝を果たした。

 予選時に安全確認を怠ったとして、予選3位だったストフェル・バンドーン(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)に3グリッド降格のペナルティが科せられた。スタート時の気温は33度、路面温度は41度である。このレース2は、前日のレース1とは異なり、51周、そして最低1回のピットインが義務付けられている。

 ポールポジションの野尻智紀(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が絶好のスタートを決め、2番手には石浦宏明(P.MU / CERUMO · INGING)、3番手にはジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)が上がっている。グリッド降格のバンドーンも早々に4番手まで浮上した。NAKAJIMA RACINGのベルトラン・バゲットはストールしてスタートできず、ピットレーンに押し戻されている。

 1周目から早くも国本雄資(P.MU / CERUMO · INGING)、中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)、山本尚貴(TEAM 無限)、伊沢拓也(REAL RACING)、関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)、ウイリアム・ブラー(KONDO RACING)がピットインし、義務を果たす。翌周には中嶋大祐(NAKAJIMA RACING)、アンドレ・ロッテラー(VANTELIN TEAM TOM’S)もピットに入っている。

 先頭に立った野尻はそのまま差を広げていくかに見えたが、すぐに2番手の石浦が接近。ふたりは1秒以内の僅差でレースを進めていく。オリベイラとバンドーンは、この2台からは若干離れている。

 なお、トップの4台は1分18秒台前半のペースで走っていくが、タイヤを換えた国本以下のマシンは1分17秒台中盤。このままのペースでいけば、早々にピットインをしたマシンが、結果的には先行することになるだろうと思われる。10周目を走り終えた時点で小暮卓史(DRAGO CORSE)がピットイン。接触があったようで、タイヤと共にノーズも換えた。

 14周を走り終えた時点で、3番手を走行していたオリベイラがピットイン。10番手でコースに復帰した。国本、中嶋一貴に先行を許した。可夢偉も17周を走りきった時点でピットインするが、14番手でコースに復帰している。

 トップから10秒遅れのところを走っていたバンドーンも、19周終了時点でピットイン。カーティケヤンの後ろ、9番手でコースに復帰した。ロシターもこれに合わせてピットインした。

 先頭を行く野尻は、21周を走り終えた時点でピットイン。国本と中嶋一貴に先行を許してしまった。実質的には首位陥落である。

 野尻のピットインにより、まだピットに入っていないのは、石浦のみとなる。石浦はチームメイトの国本に対して、28秒のリードを築いている。ただ、レース序盤にタイヤを換えたドライバーたちのペースも落ちてきており、このまま石浦が堪え、再びギャップを広げることができれば、首位のままコースに戻ることができる可能性もある。石浦はレース距離が半分を超えても、ピットに入る構えを見せない。

 30周目、8番手を走っていたナレイン・カーティケヤン(SUNOCO Team LeMans)がスピン。コース上にストップしてしまう。これでセーフティカーが出動。これを見たP.MU / CERUMO · INGINGは石浦にピットインの指示を下す。石浦は4番手でコースに復帰した。

 国本、中嶋一貴、野尻、石浦、ロッテラーの順で、35周目からレース再開。国本はうまいリスタートを決め、中嶋一貴との差を広げた。

 3番手野尻のペースが上がらず、石浦が執拗に攻めかける。野尻は、オーバーテイクボタンを使って必死の抵抗を見せる。

 40周目、その野尻にドライブスルーペナルティが科せられることが発表される。セーフティカー中にピットアウトしてきた石浦を抜いてしまったと判断されたのだ。石浦のピットアウト時、ふたりはセーフティカーラインをほぼ同時に通過していた。しかし実際には石浦の方が若干前であり、にもかかわらず野尻が先行。これがセーフティカー中のオーバーテイクを見なされてしまったのだ。

 野尻は41周を終了した時点でドライブスルーを消化。17番手まで落ちてしまうという、非常に厳しい展開となってしまった。

 前に野尻がいなくなった石浦は、ハイペースで飛ばしていき、そしてみるみるうちに上位2台との差を縮めていく。石浦の方が、1周あたり1秒以上速いのだ。

 一時は5秒程度遅れていた石浦は、46周目には中嶋一貴とテール・トゥ・ノーズ状態に。中嶋一貴は粘りの走行を見せ、石浦を抑え切る。

 結局、国本が最後までトップを維持してトップチェッカー。国本はスーパーフォーミュラ初優勝。もてぎの関口、岡山レース1のバンドーン、そして今回の国本と、3レース連続で初優勝ドライバー誕生となった。

 2位には中嶋一貴、3位には石浦、以下ロッテラー、オリベイラ、山本、バンドーン、伊沢、関口、ロシターの順でゴールした。

 国本はレース1でランキングトップに躍り出ており、2位の石浦に4.5ポイント差をつけ、そのポジションを堅持する結果となった。

■スーパーフォーミュラ第5戦岡山レース2決勝結果
1. 国本雄資(P.MU / CERUMO · INGING)51Laps
2. 中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)+1''168
3. 石浦宏明(P.MU / CERUMO · INGING)+1''683
4. アンドレ・ロッテラー(VANTELIN TEAM TOM’S)+5''267
5. ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)+9''490
6. 山本尚貴(TEAM 無限)+11''519
7. ストフェル・バンドーン(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)+13''614
8. 伊沢拓也(REAL RACING)+16''056
9. 関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)+19''969
10. ジェームス・ロシター(KONDO RACING)+20''749
11. 塚越広大(REAL RACING)+22''458
12. 中嶋大祐(NAKAJIMA RACING)+24''856
13. 中山雄一(KCMG)+25''913
14. 小暮卓史(DRAGO CORSE)+26''475
15. ウイリアム・ブラー(KONDO RACING)+39''660
16. 野尻智紀(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)+42''405
17. 小林可夢偉(SUNOCO Team LeMans)+1'03''070
18. ベルトラン・バゲット(NAKAJIMA RACING)+1Lap
-. ナレイン・カーティケヤン(SUNOCO Team LeMans)+22Laps

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この記事について
シリーズ スーパーフォーミュラ
イベント名 第5戦岡山国際サーキット
サブイベント 日曜日 レース2決勝
サーキット 岡山国際サーキット
ドライバー Hiroaki Ishiura , Kazuki Nakajima , Yuji Kunimoto
記事タイプ レースレポート