トヨタ永井スーパーフォーミュラPL「来年もガツンと良いエンジンを持ってくる」

トヨタのスーパーフォーミュラ用エンジンの開発を率いる、永井プロジェクトリーダーに今季の総括を訊いた。

 10月30日に鈴鹿サーキットで行われたスーパーフォーミュラ最終戦JAF鈴鹿GPのレース1とレース2。このレースの結果、国本雄資(P.MU / CERUMO · INGING)がチャンピオンを獲得し、2016年シーズンに幕を下ろした。

 国本のマシンにも載るトヨタ製エンジンRI4A。2000cc直4ターボのこのエンジンの開発を率いるのは、トヨタの永井洋治プロジェクトリーダーである。

「全体的にはすごく良いシーズンだったと思います。タイヤが変わり、(スフトフェル)バンドーン選手というF1に行くことが決まっているドライバーも入ってきた。そういう意味でシリーズが非常に盛り上がり、かつ中身の濃いレースをたくさん見ることができました。その中で、トヨタのエンジンを使うドライバーの中からチャンピオンを出したということは、最高に嬉しいですね」

 永井は、狙い通りのエンジンを投入することができたと語る。

「今季の前半はタイヤの使い方について、チームがお勉強をする時間でした。そして後半がエンジン勝負。その後半仕様のエンジンは、狙い通りのモノが提供できたと思っています。ドライバーの評価も良く、NA(自然吸気)を目指すというところもだいぶ進んだので、そういう意味でも狙い通りで、ハッピーでした」

 チャンピオンを獲った国本に対しては、「ドライバーの凄さを感じられた」と、賛辞を送る。

「国本選手は、昨年だいぶ悔しい想いをしたと思うんですよね。石浦(宏明)選手がチャンピオンになった横で、ちょっと苦労(石浦51.5ポイント獲得に対し、国本はわずか7.5ポイントの獲得に終わった)していた。しかし、彼はオフシーズン、非常に頑張ったと聞いています。体力面でも、メンタルの面でも。すごく努力して、ここまで来たというのは、我々も嬉しいですけど、きっと本人が一番嬉しいんだと思います。ドライバーとしての凄さも感じられました」

 チャンピオンの国本以外のドライバーでは、誰が印象に残っているのか? そう問うたところ、永井は間髪入れずにひとりのドライバーの名を挙げた。

「関口(雄飛)選手は外せないでしょうね。彼も非常に苦労してきたようです。苦労の末にもう一回自分の力で復活してくると、見ていて応援したくなるし、胸が熱くなります。そういう人間ドラマというのもまた良いですね。このシリーズ自体、努力すれば結果を掴むことができる、そういうチャンスがあるということで、素晴らしいシリーズだなと思います」

 すでに来年用のエンジンの開発も進んでおり、その進捗には大きな手応えを感じていると、永井は語る。

「エンジンは正常進化できるカテゴリーです。当然来年に向けての開発も始まっていて、相当手応えがあります。ガツンと良いエンジンを持ってきますよ。ホンダさんとそういうところで勝負できるというのも、このシリーズの素晴らしいところだと思います」

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この記事について
シリーズ スーパーフォーミュラ
イベント名 最終戦JAF鈴鹿グランプリ
サーキット 鈴鹿サーキット
記事タイプ 速報ニュース