若手の躍進、大型新人の登場。スーパーフォーミュラ鈴鹿決勝展望

いよいよ開幕した今年のスーパーフォーミュラ。若手の台頭、大型新人の参戦、タイヤの変更と多数の不確定要素がある。それを体現するかのような波乱の予選……さて、本日の決勝はどうなる?

一気に世代若返り。ベテランはどう対処する?

 開幕戦鈴鹿での公式予選でポールポジション獲得を決めたのは、2013年にシリーズチャンピオンを獲得した山本尚貴(TEAM 無限)だった。シリーズチャンピオン経験者として自信を持っての走りを見せつけ、3年ぶりのタイトル獲得に向け狼煙を上げた。
 全ドライバーが出場する20分間のQ1が行われたが、ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)がスピンを喫して、コース上にストップ。赤旗が出され、セッションは中断となる。マシン回収は手早く進められたが、残り時間は3分というタイトな残り時間で、ドライバーたちはシビアなタイムアタックを強いられることとなった。
 そんな荒れた状況の中で、ミスのない落ち着いたタイムアタックを見せたのが前出の山本。Q1では2番手タイムとなる1分38秒609のタイムでQ2に進出、Q2ではトップタイムとなる1分38秒187をマークし、最終のQ3でも2位となった国本雄資(P.MU / CERUMO · INGING)に0.361秒差をつける1分37秒459のタイムでポールポジションを獲得した。
 予選2位と3位には若手有望株の国本と関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)が入り、若手ドライバーが予選トップ3を制した。近年なかった状況だけに、新世代のドライバーたちがどんな戦いを繰り広げてくるかに注目が集まる。

やはり注目のバンドーン。その手腕はいかに?

 また今シーズン、スーパーフォーミュラに初参戦するストフェル・バンドーン(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)にも当然注目したい。F1で大クラッシュを引き起こしたフェルナンド・アロンソの代役として、いきなりF1バーレーンGPに出場、10位でチェッカーを受け、スーパーフォーミュラの開幕戦でもいきなりセカンドローとなる予選4位を手に入れるなど、その才能をいかんなく発揮している。
「初めてのスーパーフォーミュラの予選としては良かった。些細なミスもすることなくアタックラップをまとめることや、路面コンディションの変化など、理解しなければならないことも多かった」
 そう予選を振り返るバンドーン。しかし初戦にしてこのパフォーマンスは、十二分にその適応力の高さを示したと言えよう。当然、決勝でもいきなり上位フィニッシュの可能性もあるはずだ。
 また、すでにベテランの域に入る中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)や小暮卓史(DRAGO CORSE)、そしてSF参戦2年目の小林可夢偉(SUNOCO Team LeMans)も「2位に入れる力はあった」と自信を見せていて、決勝では当然トップの座を狙って戦うはず。経験豊富なドライバーが速さと知識を振り絞って戦うことになり、若いドライバーたちにはまだまだ譲れないとばかりに渾身のレースを繰り広げるはずだ。さらには予選で不運に見舞われた昨年のチャンピオン、石浦宏明(P.MU / CERUMO · INGING)がどんな追い上げを見せるのか? ここにも注目したいところだ。
 43周のレースで誰が最初にチェッカーフラッグを受けるのか? 今シーズンのスーパーフォーミュラは、若いドライバーとベテランドライバーが激しく火花を散らす展開となるだろう。
 ここ数年の日本のトップフォーミュラの戦いの中では、最も刺激的で、ハイレベルなバトルが繰り広げられるはずだ。

Be part of something big

コメント
コメントを書く
この記事について
シリーズ スーパーフォーミュラ
イベント名 第1戦鈴鹿サーキット
サブイベント 土曜日 予選
サーキット 鈴鹿サーキット
記事タイプ プレビュー