コバライネン”2007年F1日本GP以来の日本での表彰台”

富士スピードウェイでSUPER GTの第2戦が行われ、ヘイキ・コバライネン/平手 晃平組 DENSO KOBELCO SARD RC F 39号車が2位に入り、コバライネンにとって初表彰台を獲得。9番手スタートのジェームス・ロシター/平川亮組 KeePer TOM'S RC F 37号車が3位となり、2戦連続の表彰台獲得を果たした。

  SUPER GT第2戦「FUJI GT 500km RACE」が5月3日(火)、4日(水)の両日、静岡県の富士スピードウェイで開催された。

 ゴールデンウィーク開催の富士ラウンドは、例年非常に多くのモータースポーツファンが集まる人気のイベント。富士スピードウェイでのSUPER GTは春と夏の2回開催されるが、春の今大会は500kmの長丁場で争われるため、ピットストップが通常の1回に対し、最低2回必要。戦略及びチーム力も要求されるタフなレースとなる。

 LEXUS勢にとって富士はホームコースであり、LEXUS SC430時代には2回にわたってトップ4を独占、それ以前のトヨタ スープラの時代も得意としてきた。しかし、LEXUS RC Fに代わってからの2年間は2位を2回獲得しながらも未勝利。悲願の「ホーム」での初勝利を目指し臨んだ。

◆予選◆

 5月3日(火)は、朝の公式練習時には晴れ間も覗いていたものの、午後に入ると空は雲に覆われ、やや涼しい気候の下で午後2時半よりノックアウト方式の予選が行われた。
 GT500クラスは午後2時50分よりQ1開始。上位8台がQ2へ進出する。15分間のセッションながら、序盤は誰も動かず、7分ほど経過したところで全車コースイン。タイヤを温め、各車タイムアタックに入った。
 終了直前のラップで好タイムをマークした石浦宏明のZENT CERUMO RC F 38号車が4番手、ヘイキ・コバライネンがドライブしたDENSO KOBELCO SARD RC F 39号車が6番手でQ2進出を決めた。
 一方、終盤までQ2進出圏内につけていたジェームス・ロシターのKeePer TOM'S RC F 37号車は、最後の最後に逆転され惜しくもQ2進出ならず。
 WedsSport ADVAN RC F 19号車は11番手、au TOM'S RC F 36号車は13番手とタイムを伸ばせず。WAKO'S 4CR RC F 6号車は走路外走行でタイム抹消となり、最後尾15番手でグリッドが確定した。
 この予選Q1は3番手から10番手まで0.5秒差という僅差の争いとなったが、LEXUS RC F勢のQ2進出は2台のみという厳しい結果となった。
 午後3時35分から12分間で行われた予選Q2も、序盤の4分間は動きがなく、残り8分あまりという所から各車コースイン。終盤にタイムが塗りかえられていく中、「富士マイスター」立川祐路の38号車が最後のアタックで1分27秒台に入れ3番手グリッドを獲得。平手晃平の39号車も渾身の走りで、38号車と僅か100分の4秒差の5番手となった。
 GT300クラスでは、TOYOTA PRIUS apr GT 31号車の嵯峨宏紀が周回ごとにタイムを更新。4輪脱輪によりベストタイムを抹消されたが、セカンドベストタイムで11番手につけ、Q2進出を決めた。
 TOYOTA PRIUS apr GT 30号車は17番手、SYNTIUM LMcorsa RC F GT3 60号車が29番手でQ1敗退、決勝スターティンググリッドが確定した。
 午後3時15分から12分間で行われた予選Q2では、中山雄一が担当した31号車が徐々にタイムを上げていき、3番手グリッドを獲得。予選は2列目からスタートを切ることとなった。

◆決勝◆

 4日(水)は、夜半に降った雨は朝には止み、午前8時半からのフリー走行時はほぼドライに。その後、空は晴れ渡り、風があるものの強い日差しにより気温21度、路面温度40度というコンディションで、5万人以上のファンが見守る中、午後2時に第2戦決勝レース(110周)のスタートが切られた。
 スタートはグリッド順を保ったまま順当に切られ、大きな順位変動のないまま前半戦は周回が重ねられていった。
 30周目を過ぎたあたりから各チーム1回目のピットへ。40周目に最後の車両がピットインした時点で、38号車は迅速なピット作業にも助けられ2位に浮上したが、43周目にかわされ3位へ後退。39号車は5位、9番手スタートの37号車が6位、13番手スタートの36号車が8位、最後尾15番手からスタートした6号車も9位へとポジションを上げてきた。
 56周目、カルダレッリの駆る6号車がキャシディの36号車をパスし、8位へ浮上。6号車の勢いは止まらず、61周目には7位へと浮上した。
 その後、上位勢は間隔が開き、まもなく2度目のピットを迎えるかと思われた72周目、他車のトラブルにより部品が大量にコース上に散らばったため、セーフティカーが導入されることとなった。
 セーフティカーランで上位勢のマージンは無くなり、78周目に再スタート。39号車、37号車などは再スタートと同時にピットへ。2位に浮上した38号車は、ピットに向かわず再スタートを切ったが、レース再開周の途中で燃料切れに見舞われスローダウン。ピットまで戻ってくることが出来ず、痛恨のリタイアとなってしまった。
 残る車両も翌周以降に続々ピットインし、全車が2度目のピットを終えた時点で、39号車が3位、37号車が4位、36号車が5位、6号車が6位で、終盤の逆転を狙った。
 39号車の最後のスティントを担当するコバライネンは、懸命の追走を開始。首位を争う2台のGT-Rを追った。
 一時は6秒以上あった差を4秒台まで詰めていった107周目、首位を走行していたGT-Rがトラブルに見舞われコースアウト。これにより39号車は2位に浮上。
 39号車からはやや離されたものの、37号車と36号車は終盤表彰台をかけたバトルを展開した。
 しかし、残り周回は少なく、そのまま39号車が2位、37号車が3位でチェッカー。39号車は、SUPER GT参戦2年目のコバライネンにとって初めての表彰台となった。37号車は9番手スタートながら開幕戦に続く2戦連続の表彰台。
 36号車は表彰台こそ叶わなかったものの、13番手と後方スタートから追い上げて4位フィニッシュ。最後尾15番手からのスタートとなった6号車も見事な追い上げで5位に入り、ポイント獲得を果たした。

 GT300クラスでは、3番手グリッドのプリウス31号車が好スタートを切り2位へ浮上。中山雄一が抜きつ抜かれつの2位争いを繰り広げた。
 31号車は30周目にピットへ向かい、嵯峨へとドライバーチェンジ。しかし、このピット作業の際にブレーキ系を破損してしまい、翌周再度ピットへ。修復のために時間を費やし、3周遅れとなってしまった。
 一方、プリウス30号車は予選17番手スタートから着実な走りで順位を上げていき、9位でフィニッシュ。デビュー2戦目にして初のポイント獲得を果たした。
 31号車は20位、RC F GT3 60号車が21位でレースを終えた。

DENSO KOBELCO SARD RC F 39号車 ドライバー ヘイキ・コバライネン:
この表彰台は、SUPER GTでの初めての表彰台だが、日本での表彰台は2007年のF1日本GP以来で、とても久しぶりだ。もちろん表彰台に上ることが出来て喜んでいるが、それ以上に、チームのために良い結果が得られて嬉しい。昨年は厳しいシーズンだっただけに、今年はハードワークで車両や、ドライビングなど全ての面で改善を進めてきた。それが報われた結果だと思う。もちろん、日産勢とのギャップを詰めるべく、更に努力を続けて行かなくてはならない。次戦SUGOについては、昨年は(平手)晃平のアクシデントがあり、我々にとっては良いレースではなかった。今年はセットアップの良いアイデアもあるし、次戦を楽しみにしている。

DENSO KOBELCO SARD RC F 39号車 ドライバー 平手晃平:
昨年は苦しいシーズンだったこともあり、今年はヘイキ(コバライネン)を中心に体制を変えてチームの皆で努力を続けてきたが、この結果でようやく報われた。今日のレースでのタイヤやセッティングについても、昨日の予選でヘイキが良いペースで走れていたので、彼にあわせ、それが良いレースペースに繋がった。これに満足せず、次戦SUGOに向けてチーム一丸となって頑張って行く。

KeePer TOM'S RC F 37号車 ドライバー ジェームス・ロシター:
信じられない結果だ。もちろん幸運もあったが、序盤は、高い路面温度でタイヤにも厳しく、とてもポジションを上げていくのが難しい状況だった。週末を通して圧倒的に速かったライバルに不運があってのこの結果ではあるが、表彰台に上れたのは嬉しい。次戦SUGOでは、更にウェイトハンデも重くなるので、着実にポイント獲得を狙って行く。

KeePer TOM'S RC F 37号車 ドライバー 平川亮:
自分のスティントの序盤は良いペースで走れたが、後半はタイヤが厳しくなり、1周1周が長く感じた。何とかポジションをキープしてジェームスに渡せたので、役割は果たせたと思っている。予選が終わった時点では厳しいレースになるかと思ったが、諦めずにチーム一丸となって頑張ったことが良い結果に繋がったと思っている。次戦は重量があるので無理をせず、チャンスがあれば活かして、とにかく出来るだけ多くポイントを稼いでシーズンを有利に進めて行きたい。

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この記事について
シリーズ スーパーGT
イベント名 富士
サブイベント 水曜日 決勝レース
サーキット 富士スピードウェイ
ドライバー Heikki Kovalainen , James Rossiter , Kohei Hirate , Ryo Hirakawa
記事タイプ レースレポート