立川祐路「最後は……ちょっと避けきれませんでした。行き場がなかった」

LEXUS TEAM ZENT CERUMO スーパーGT第7戦決勝レポート

2016 AUTOBACS SUPER GT Report
BURIRAM SUPER GT RACE
第7戦 チャン・インターナショナル・サーキット
ZENT CERUMO RC F
#38 立川祐路/石浦宏明
◆10月9日(日) RACE
決勝結果 15位

<決勝>天候:晴れ コース状況:ドライ

 90kgのハンデウエイトに苦しみながら、なんとか予選日を通じて光明を見出したLEXUS TEAM ZENT CERUMO。2レースがひとつの週末に開催される最終戦もてぎに繋げるためにも、66周の決勝レースでなんとかポイント圏内までに追い上げることが必要だ。チームは晴天に恵まれた現地時間午前9時50分からのフリー走行に挑んだ。

 ZENT CERUMO RC Fは、前日の公式予選Q1に続いて立川祐路がステアリングを握りコースイン。まずは5周の連続周回を行い、燃料を積んだ状態でのZENT CERUMO RC Fの状態やタイヤのチェックを行っていく。6周目に一度ピットインした後、8周目に石浦宏明に交代。合計で16周をこなし、石浦のドライブ中に1分27秒512をマーク。このセッションの11番手で走行を終えた。

 前日に比べれば明らかにZENT CERUMO RC Fの状態は好転しており、決勝レースでもミスなく戦うことができれば、目標とするポイント圏内に浮上することもできるはず。LEXUS TEAM ZENT CERUMOはピットウォーク等のスケジュールをあわただしくこなし、現地時間午後3時からの決勝レースに挑んだ。

 スタートドライバーを務めたのは石浦。11番手からスタートを切ったZENT CERUMO RC Fは、ふたつポジションを上げ9番手でオープニングラップを終えるが、3周目には2台にかわされ11番手へ。フリー走行の段階からストレートスピードが思うように伸びない状況を感じていた石浦だったが、混戦のなかでは不利な状況となっていた。

 しかし、石浦はあきらめず前を追う。チャンスをうかがえば後半必ずチャンスは来るはずと、バトルを戦っていった。集団で走るよりも単独で走る方がトータルでは取り分が多いが、クリーンな状態で立川が走れるように、石浦はタイミングをうかがい31周目にピットに向かった。

 きっちりとピット作業をこなしたLEXUS TEAM ZENT CERUMOは、立川にステアリングを委ね追い上げを図った。期待に応え立川は33周目にひとつポジションを上げると、39周目には13番手、さらに翌周には12番手に。さらに45周目には11番手に順位を上げた。ポイント圏内まであと少しだ。

 10番手を走るのは#8 NSX CONCEPT-GT。さらにもうひとつ前には、チャンピオンを争っている#1 GT-Rが走っている。タイトル争いを考えると、#1 GT-Rの前には出たい。立川はZENT CERUMO RC Fにムチを入れ、ギャップを削りとっていった。

 しかし、57周目に思わぬアクシデントが立川を襲ってしまう。前を走っていた#1 GT-Rが、ターン5でGT300クラスの2番手争いと遭遇。オーバーテイクを試みた際にGT300の2番手だった#18 86MCと#1 GT-Rが接触してしまい、#1 GT-Rがスピンを喫したのだ。

 すぐ背後につけていたGT300クラスの#60 RC Fは、コーナーのインからスピン状態にあった#1 GT-Rをかわそうとするが、#1 GT-Rがイン側に動いてしまい、避けきれずにクラッシュしてしまう。立川は#60 RC Fに続いて#1 GT-Rを避けようとしたが、2台に道を塞がれる格好になってしまい、為すすべなくクラッシュしてしまったのだ。

 たがいにチャンピオンを争う存在だった#1 GT-Rとのクラッシュにより、ZENT CERUMO RC Fはフロントを破損。立川はレース続行は不可能と判断し、ピットにマシンを戻した。#1 GT-Rもストップし、2台ともにノーポイントというまさかの結末となってしまった。

 幸か不幸か、タイトル争いのライバルも無得点となったため、チャンピオン争いはZENT CERUMO RC Fを含め混沌としてきた。勝負を決するのは最終戦ツインリンクもてぎだ。ドライバーふたりともが「得意」と語るもてぎで、ZENT CERUMO RC Fは悲願のチャンピオンを獲りにいく。

ドライバー/立川祐路
「石浦選手がドライブしていた状態や、前日からの状態を考えても厳しい戦いのなかにいるのは分かっていました。1ポイントでも多く獲得したかったことと、1号車が前にいる状況も考えてプッシュしていたのですが、最後は……ちょっと避けきれませんでしたね。アウト側で1号車がスピンしていたので、GT300クラスの60号車とともにイン側から避けようとしましたが、2台がクラッシュして止まってしまったので、行き場がありませんでした。ポイントは獲れませんでしたが、チャンピオンシップでは得点差も変わっていないので、2レースあるもてぎで狙っていきます。同じ週末に2レースがあるので、調子が良ければふたつのレースで大量得点ができますから。もてぎは僕も石浦選手も得意なコースなので、最後は2連勝して、チャンピオンを獲りたいです」

ドライバー/石浦宏明
「公式練習のときからストレートスピードが伸びない状況を感じていたので、バトルになったら厳しいとは思っていました。実際序盤、燃料搭載量が多い状態ではペースを上げることができず、混戦のなかでポジションを落としてしまいました。なんとか1台でも抜き返したいと思い前を追っていましたが、GT300クラスが絡んだ状態でもなかなか順位を上げることができませんでした。集団のなかでピットインタイミングを迎えたので、うまく順位を上げられればと思ったのですが、なかなか思うようにはいきませんでしたね。レースウイークを通じてクルマの状態が厳しいのが続いていたので、原因をしっかり追求して最終戦に臨みたいと思います。まだまだチャンピオンの可能性は充分あるので、最後の連戦できっちり勝ちにいきたいです」

高木虎之介監督
「ポイント圏内が見えていた位置でレースができていましたし、前のクルマも抜けるペースで走れていたので残念ですね。あれを抜ければOKと思っていたのですが、レースは何が起きるか分かりませんね。1ポイントでも多く獲りたかったのですが……。立川選手があんなクラッシュをしてしまったのは初めて見ました。苦しいなかでポイントを獲れれば良かったのですが、まだまだ上位は混戦なので、最終戦の2レースに勝負をかけます。クルマも壊れてしまったので、しっかりと修復して臨みたいと思います」

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この記事について
シリーズ スーパーGT
イベント名 ブリーラム
サーキット チャーン・インターナショナル・サーキット
ドライバー Hiroaki Ishiura , Toranosuke Takagi , Yuji Tachikawa
チーム Cerumo
記事タイプ 速報ニュース