谷口&片岡「セーフティカーのタイミングが悪かった」GSR鈴鹿1000kmレポート

GOODSMILE RACING & TeamUKYO レースレポート5:第6戦、伝統の鈴鹿1000kmは完璧なレース運びで5位完走

SUPER GT 2016 第6戦

会期:2016年8月27〜28日/場所:鈴鹿サーキット(三重県)/天候:雨〜曇り/動員:6万500人(2日間)/予選:7位/決勝:5位

■8月27日(土)JAF勢の速さに圧倒され予選は7位

 SUPER GT 第6戦は、シーズン最長のレース距離を誇る天王山「第45回 インターナショナル 鈴鹿 1000km」。鈴鹿伝統のレースは、不況や震災の影響により走行距離が短くなったこともあったが、ここ数年は1000kmに戻っている。

 GOODSMILE RACINGにとってはスポーツランドSUGOと並んで相性の悪いサーキットであり、いまだ表彰台に立ててないサーキットのひとつ(2013年の2位は後に失格となった)。いまのところ、最高位は2011年と2014の5位だ。

 レースウィークは悪天候が予想されたが、27日の予選日は曇り。雨もぱらついたものの、路面が濡れるほどではなかった。

 予選1回目(Q1)は片岡選手が担当。3周目にアタックし、「1'59.180」を記録してそのままピットイン。周りのタイムが58秒〜59秒台前半だったので、最終的に7位でQ1を通過した。

 予選2回目(Q2)は谷口選手がステアリングを握る。コースインして2周めに「1‘59.024」を出し、さらに3周目に「1’58.981」と、上位進出の条件である58秒台に入れたが、1〜4位までは57秒〜58秒台前半だったため、GT3勢では2番手タイムながらも7位でQ2を終え、1000kmレースのスタートは7番グリッドからとなった。

■8月28日(日)セーフティーカーが明暗を分け5位に

 28日の決勝は朝から雨。午前中に開催されたサポートレースのFIA-F4は、セーフティーカーランでスタートしたほど雨脚が強くなっていたが、お昼前には降ったり止んだりという状況で、ウォームアップ走行はウェットだったが、決勝前には上がっていた。なお、今年の鈴鹿は5回のピットインが義務付けられている(昨年までは4回)。

 気温は27度、路面温度は30度と、夏の鈴鹿にしてはかなり涼しい気候の中、ほぼ乾きつつある路面にチームはスリックタイヤをチョイスし、スタートドライバーの片岡選手を送り出す。フォーメーションラップの頃には路面が乾きつつあった。

 レーススタート直後の1周目、33号車(Excellence Porsche)に抜かれてひとつ順位を落とすも、2周目には31号車(TOYOTA PRIUS apr GT)を抜いて再び7位に復帰する。この後、前を走る25号車(VivaC 86 MC)とトールトゥーノーズのバトルが続くがオーバーテイクには至らず、26周目に最初のピットインを消化。タイヤ4本とドライバーを谷口選手に交代し、コースイン。アウトラップでは18位までダウンするも、ほかのマシンのピットインやペナルティーもあって徐々に順位をあげていき、34周目には3位になった。

 この時点で前を走る31号車との差は約10秒だったが、37周目に31号車がピットインしたことで2位に上昇。1位を走る18号車(UPGARAGE BANDOH 86)とは15秒近い差があったが、谷口選手の猛プッシュにより差は縮まっていき、途中、雨が降った場面で18号車はペースダウン。“ちょい濡れ路面”を得意とする谷口選手はこの隙を突いて一気にオーバーテイク。53周目にはトップに立った。

 57周目にピットインし、ドライバーは2度目の片岡選手へ。アウトラップは10位で踏みとどまった。68周目に発生した31号車とのバトルでは、アウトラップでペースのあがらない25号車をうまく利用して抜き去り、ベテラン・片岡選手がテクニックの片鱗を見せつける。この時点で4位になったが、前を走る11号車(GAINER TANAX AMG GT3)が突然のマシントラブルでストップ、さらにトップを走っていた0号車(GAINER TANAX GT-R)がピットに入ったことで2位を走っていた。
 82周目、間もなくピットインというタイミングに、2号車(シンティアム・アップル・ロータス)がクラッシュし、セーフティーカーが導入。今年のルールではセーフティーカー中のピットインはできないので、コースに残る以外の選択肢がなくなってしまった。予定されていたピットタイミングからずれた86周目にセーフティーカーは解除され、そのままミクAMGもピットイン。谷口選手に交代して、コースに戻った。

 アウトラップは9位だったが、109周目に3位に浮上。前を走るのはまたもや18号車だ。ほぼ同じペースで走っているのでなかなか差が縮まらない。111周目にルーティンのピットで片岡選手にチェンジ。117周目に大雨がサーキットを襲うも、レースが動くほどの影響はなかった。その後も地道に走り続け、131周目には表彰台圏内の3位に戻り、136周目に最後のピットインを行なう。

 最後のスティントは谷口選手が担当。アウトラップは8位だったが、146周目に快走を続けていた25号車がトラブルのため後退、また最後のピットインに入るマシンもあって150周目には5位までアップした。この時点で残り10周。61号車、0号車、31号車の上位3台とはほぼ1分近い差があった。さらに4位の18号車とも48秒の差があり、途中で再び雨が降って急激に差が縮まったものの、オーバーテイクするまでには至らず、1000kmに及んだレースは5位で終了した。

 2011年と同じ5位という結果で、ボーナス込みの8ポイントを獲得できた。これによりシリーズランキングは33ポイントで6位にダウンしたものの、今年は毎戦別のチームが優勝しているので、シーズンは混迷を極め、残り3戦を前にほとんどのチームがチャンピオンの権利を有している状況だ。

 次は全チーム、ウェイトハンデがフルに乗った状態(ポイント×2)で灼熱のタイ・ブリーラムに挑む。サバイバルが予想されるレースを最後まで生き残り、チェンピオンロードに繋げたい。

安藝貴範 代表
「セーフティーカーは仕方ないにしても、マザーシャーシの速さがどんどん際だってきてますね。今回は、マシンのセッティングもドライバーの攻めっぷりもタイヤのマッチングもほぼ完璧だと思いました。AMG GT3のポテンシャルも出し切っているし、戦略も悪くない。そのうえでのベストリザルトが5位ですからね。現在のルールの中でどうやったら上に行けるのか。我々としてはいろいろ出し尽くしているんですが……」

片山右京 監督
「セーフティーカーのタイミングがついてなかったですね。あれで表彰台が一気に遠ざかってしまった。作戦も悪くなかったし、燃料も均等に割って、タイヤに負担もかけずに走っていた。できることは全部やって、さらにドライバーも攻められるところは攻めてたんです。これ以上やりようがないってくらいに。今回のレースは運がなかった、ついてなかったですね」

谷口信輝 選手
「我々として全力を出し尽くしましたが、上位陣には届きませんでしたね。セーフティーカーのタイミングも悪くて、このときに上位3チームとはかなり水をあけられてしまった感がありますが、もしセーフティーカーが入らなくてもこのくらいの順位だった気がします。今年はルール的になかなか厳しいですね」

片岡龍也 選手
「レースが終わって思うことは、ルールがしんどいなと。今回はミスもトラブルもなく、うまくまとめあげたレースができたんですが、自力で勝つことが難しいですね。セーフティーカーがなかったら表彰台に立ててたかもしれませんが、やっぱり立てなかったかもしれません……。コース上でタイム差を作っても、ピットでガンガン縮められてしまいますからね。きついレースでした」

【GOODSMILE RACING & TeamUKYO レースレポート】

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この記事について
シリーズ スーパーGT
イベント名 鈴鹿
サーキット 鈴鹿サーキット
ドライバー Nobuteru Taniguchi , Tatsuya Kataoka
記事タイプ レースレポート