SCも味方につけ、サバイバルを生き残ったニスモ開幕2連勝:スーパー GT富士GT500レースレポート

スーパーGTの第2戦富士500kmレースの決勝が行われ、GT500クラスは#1 MOTUL AUTECH GT-Rが優勝を果たした。これで、開幕戦岡山に続く連勝となり、タイトル3連覇に向けまた大きく一歩前進した。

 レース序盤は、ポールポジションからスタートした#12 カルソニック IMPUL GT-Rが逃げた。2番手争いは混戦で、#46 S Road CRAFTSPORTS GT-R、#38 ZENT CERUMO RC F、#1 MOTUL AUTECH GT-R、#39 DENSO KOBELCO SARD RC Fの4台が、順位を入れ替えつつ、激しいバトルを展開する。争うがあまりにペースはそれほど早くなく、先頭を行く#12 カルソニック IMPUL GT-Rにとっては絶好の展開。着実にリードを広げていく。

 間も無く2回目のピットインタイミングを迎えるという72周目、#100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GTが100Rの立ち上がりで左リヤタイヤをバーストさせ、マシン後部を大破させる形でストップしてしまう。この事故により、パーツの破片がコース上に散乱してしまったため、セーフティカーが出動する。

 先頭を走っていた#12 カルソニック IMPUL GT-Rは、この時点で同じGT-R勢の#46 S Road CRAFTSPORTS GT-Rに、10秒余りの差をつけてトップを快走していたが、一気のその貯金を使い果たしてしまう。

 ただ、一番のとばっちりを食らってしまったのは#46 S Road CRAFTSPORTS GT-Rだった。セーフティカー中のピット作業は禁止されているものの、この時点ですでに燃料が尽きており、ピットインをせざるをえなかった。ピットレーン出口が閉じられていたためこれで順位を落とし、さらには後に90秒ストップのペナルティが課せられ、表彰台の可能性は潰えてしまう。

 レースが再開されたのは77 周目から。2番手には#38 ZENT CERUMO RC Fが上がっている。ただこの#38 ZENT CERUMO RC Fも、セーフティカーに翻弄されてしまった1台。ガス欠のような症状に見舞われ、レース再開の周にスローダウン。そして、ピットにたどり着くこともできず、マシンをコース脇に止めてしまったのだ。ドライブしていた石浦宏明は、悔しそうにマシンのドアを強く締めた。

 これで優勝争いは、#12 カルソニック IMPUL GT-Rと#1 MOTUL AUTECH GT-RのGT-R同志の一騎討ちの様相を呈してきた。セーフティカー明け直後のピットストップで、#1 MOTUL AUTECH GT-Rが素晴らしいピット作業で奪首に成功する。ただ、ペース自体は#12 カルソニック IMPUL GT-Rが勝っており、96周目にポジションが逆転。これで勝負あった……かに見えたが、#1 MOTUL AUTECH GT-Rをドライブするロニー・クインタレッリは諦めず、再び#12 カルソニック IMPUL GT-Rとの差を詰め始める。。

 そして107周目に事件は起きる。なんと、首位を行く#12 カルソニック IMPUL GT-Rの左リヤタイヤが突然バースト。マシンは大破し、リタイアしてしまったのだ。マシンを降りたジョアオ・パオロ・デ・オリベイラは、ガックリと項垂れる。このタイヤバーストは#100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GTのそれとよく似た形だったが、ブリヂストンはまだ原因は分かっていないと説明する。

 これで再び首位に立った#1 MOTUL AUTECH GT-Rがそのままトップチェッカー。開幕2連勝を果たした。2位には#39 DENSO KOBELCO SARD RC F、3位には#37 KeePer TOM'S RC Fが入っている。

 #12 カルソニック IMPUL GT-R、#38 ZENT CERUMO RC F、#46 S Road CRAFTSPORTS GT-Rと、上位を走ったマシンを次々に襲うトラブル。そういった要素に見舞われることなく、常に安定した走りを見せ、ピットストップも完璧にこなした#1 MOTUL AUTECH GT-Rが、重いウエイトハンデを課せられているにもかかわらず優勝を果たした。レースは最後まで諦めなければわからない、それを体現したレースだった。それは、予選で下位に沈んでしまったトムスの2台が、3位と4位(#36 au TOM'S RC F)に来ていることでも、よく分かろうというものだ。

SUPER GT第2戦富士500kmレース決勝結果【GT500クラス】

1. 1 MOTUL AUTECH GT-R 110Laps
2. 39 DENSO KOBELCO SARD RC F +2''666
3. 37 KeePer TOM'S RC F +14''346
4. 36 au TOM'S RC F +15''025
5. 6 WAKO'S 4CR RC F +20''158
6. 8 ARTA NSX CONCEPT-GT +1'00''064
7. 46 S Road CRAFTSPORTS GT-R +1Lap
8. 19 WedsSport ADVAN RC F +1Lap
9. 24 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-R +1Lap
10. 64 Epson NSX CONCEPT-GT +1Lap
11. 12 カルソニック IMPUL GT-R +4Laps
12. 17 KEIHIN NSX CONCEPT-GT +16Laps
13. 15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GT +16Laps
14. 38 ZENT CERUMO RC F +33Laps
Ret. 100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GT +43Laps

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この記事について
シリーズ スーパーGT
イベント名 富士
サブイベント 水曜日 決勝レース
サーキット 富士スピードウェイ
ドライバー Ronnie Quintarelli , tsugio matsuda
記事タイプ レースレポート