スーパーGT第2戦富士 ロングストレートと天候が勝敗を分ける!?

いよいよ明日から開幕する、スーパーGT第2戦富士ラウンド。超ロングストレートを持つ富士で勝つのは、一体誰か? 決勝前には降雨の予報も?

【GT500】強すぎるGT-Rを止めるのは? レクサス、NSX勢も自信

 岡山での開幕戦を見る限り、今シーズンのSUPER GTが例年どおりの面白さをキープしていることがよくわかる見ごたえのあるレースが繰り広げられた。

 GT500では、ポールポジションを獲得したジェームス・ロシター/平川亮組の#37 KeePer TOM’S RC Fがレースをリードしたが、#1 MOTUL AUTECH GT-Rが素早いピット作業で逆転。松田次生とロニー・クインタレッリのふたりのドライバーの冷静な走りも相まって、トップに立った後は全く危なげない走りで、2位のマシンを15秒ほど引き離して開幕戦を制した。「ちょっと強すぎる」という声もライバルから聞かれるほどの完勝だったと言えるだろう。

 この勢いを止めたいのが、富士は地元のレクサス勢である。#38 ZENT CERUMO RC Fの立川祐路は、「正直、富士は得意です。去年のレースでも後半は優勝争いをしたし、合同テストでもトップタイムをマークした。ウエイトもまだ軽いので、勝てるチャンスはあると思います。とにかく、今回は勝つことしか考えていません。とにかく、1号車の3連覇だけは阻止したいですね」と語る。

 チームメイトの石浦宏明も「実はまだ、このコンビでは勝っていないので、今回の富士でリベンジをしたいと思っています。早くハンデウエイトを早く積みたいですね(笑)。テストでも手応えを得ていますので、今回は優勝を狙っていこうと思っています」と力強くコメント。

 同チームの浜島裕英総監督も「ハンデが軽いですから、まずはポールポジションを狙います。そこから適切なタイヤチョイスで、勝ちに繋げていきたい」と語った。

 また、昨年の第4戦富士で好調だった#8 ARTA NSX CONCEPT-GTの野尻智紀は「去年の良いイメージを持って、今回もしっかりと戦っていきたいと思っています。合同テストではロングランも手応えがあったので、この第2戦で良い結果が得られるよう、頑張りたい」と言う。

 

【GT300】アベレージの新型GT3vsスピード重視の従来マシン

 開幕戦、GT300クラスのポールポジションを獲得したのは、マザーシャシーを使用したマシンで参戦する#25 VivaC 86 MCだった。しかし、決勝では特に後半にペースが落ち、結局6位に終わっている。

 この敗因について同チームのドライバー兼エンジニアである土屋武士は、「磨耗したんじゃなくて、タイヤを使い切れなかった」と説明する。土屋曰く、「今年のGT3勢は、アベレージに振ってきている」。つまり新型GT3は、いずれのマシンも大きなダウンフォースを発生するようになっていて、それゆえにタイヤをしっかりと使うことができるのだという。

 ただ今週の舞台は、高速要素が重要な富士スピードウェイ。この中で強そうなのは「昨年型GT-Rだ」と土屋。

「 GT-R勢にどこまで太刀打ちできるのかというのが、ひとつの指標だと思う。我々のクルマはロードラッグなのでタイヤには厳しいですが、重量が軽く、燃費はいいので、それをどこまで活かせるか。とはいえ一番非力なマシンですから、ここで勝てたら、エンジニアとしては面白い。そして今回も色々と弾込めをやってきました。本当にたくさん。でも、5万円位しかかかっていません。それでどこまで速くなったか、ということですね。まずは予選でポールポジションを狙いたい。エンジニアにとっては、予選は発表会みたいなものですから」

 結局、開幕戦の決勝では、土屋が「アベレージ」と評価した新型GT3マシンが上位を占め、#65 LEON CVSTOS AMG-GTが優勝を果たした。このレースで2位になった#4 グッドスマイル 初音ミク AMGの片山右京監督は、「今回は勝つしかない」と意気込む。

「ダウンフォースはあるので、長丁場のレースではタイヤを持たせられるから有利。だから、悪くても2位にはならないといけないと思っている」

 ただ彼らには弱点がある。それは、ストレートラインスピードだ。片山監督も、そして前述の土屋も指摘している通り、新型GT3マシンは、ダウンフォースが大きい。その反面、ドラッグが大きく、ストレートスピードが伸びないのだ。

「問題はストレート。その中でも、ウチは2番目に遅いからね。その中でドライバーが頑張ってくれている」

 富士は日本随一の長い直線を持つサーキット。それを、最高速が弱点となる新型GT3勢がどう克服してくるのか、非常に興味深いところだろう。

 なお、現時点の予報では、予選日夜から決勝び午前中にかけて、降雨の予報が出ている。それも、場合によってはかなりの雨量になる可能性もあるという。予報は刻々と変わっており、実際にどうなるのかは、その時になってみないとわからない。

「僕らとしては、濡れていて、乾いてくるところを、スリックで行ければ一番良い。ウチのドライバーはそういうのは得意だからね」と言うのは、前出の片山監督だ。

 500kmレースと長丁場で、ピットインのタイミングなどが難しいスーパーGT第2戦。その上、天候というファクターも絡み、不確定要素盛りだくさんである。まずは明日、予選セッションが行われる。ポールポジションは誰の手に?

 

 

 

 

 

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この記事について
シリーズ スーパーGT
イベント名 富士
サブイベント 月曜日
サーキット 富士スピードウェイ
記事タイプ プレビュー