スーパーGT第4戦SUGO【GT500】ポールの大島も警戒。GT-R勢の追い上げは?

後方に沈んだGT-Rの巻き返しは? PPの6号車、3番手の38号車もタイヤ選択に手応え

「脇阪監督がメンタル面も含め色々やってくれた」と大島

 スーパーGT第4戦SUGOの予選が行われ、大島和也/アンドレア・カルダレッリ組の#6 WAKO'S 4CR RC Fがポールポジションを獲得した。

 #1 MOTUL AUTECH GT-Rのロニー・クインタレッリのクラッシュによる赤旗の影響で、予選Q1でニッサンGT-R勢全車が脱落してしまうという波乱。その荒れた予選を制したのは、大島の素晴らしいアタックだった。

「テストではいい走りができても、レースでは結果が残せないという状況が続いていました」と語る大島。しかし、4年ぶりのポールポジションを、自身のアタックで決めた。「脇阪監督が来てくれて、メンタル面なども含めて、いろいろとやってくれています」と大島本人が語るように、精神的な部分も、今回の好結果に繋がった大きな要因なのかもしれない。「持ち込んだタイヤについてはしっかりとテストもしてきているので、問題はない」と、決勝に向けても自信を見せる。

 チームメイトのアンドレア・カルダレッリも「路面温度が低い状況なのですが、幅の広いレンジのタイヤを持ち込んでいるので、どんな状況でも対応できると思います。今朝の走行ではロングランもして、決勝レースに向けて、満足できる状況だということがわかりました」と語り、大島同様決勝への期待を示した。

NSX勢は”確実に前進”

 2番グリッドを獲得したのは#17 KEIHIN NSX CONCEPT-GTだった。ドライバーの塚越広大は「午前中のフィーリングからすると、いいアタックができた」と、想定以上の結果だったと認める。その要因は「コンディションの変化」と塚越は分析する。

 なおホンダ勢は今回のレースから、新しいエンジンを使用している。これについて予選5位に入った#15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GTの武藤英紀は「新しいエンジンはそんなに大きな変化ではありませんが、確実に良い方向に向かっている」と語る。また、予選7位#100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GTの山本尚貴も「序盤2戦とは違う手応えを感じることができた」としながらも「もっと前に行かなければならなかったという思いもあり、そういう意味ではまだまだ」と兜の緒を締め直す。

「タイヤ選択が想定外だった」と語るのは、予選3番手に入った#38 ZENT CERUMO RC Fの立川祐路だ。「暑くなると読んでタイヤを選んできたのですが、思いのほか気温が低かった」と立川。曰く、他のチームの選択したタイヤとは異なるものだという。

”硬い”タイヤ選択の38号車は決勝向き?

 このタイヤを選んだことで、グリップ不足に苦労していたと立川は言う。

「ピットから出て行くところで曲がらないという状況でした。路面もまだ出来ていなかったので、Q1突破が厳しいのではないかと思っていました」

 それでも、チームメイトの石浦宏明がQ1でトップタイムを出し、Q2でも3位とマシンのポテンシャルが勝っていることは想像に難しくない。その上彼らは明らかに決勝向きのタイヤ選択だと思われ、さらに気温が上がれば、ますます#38 ZENT CERUMO RC Fにとっては有利な状況になっていく。ちなみに日曜日の菅生付近の天候は曇り、最高気温は23℃との予報が出ている。

「苦難の予選」GT-R勢。巻き返しを誓う

 一方、苦難の予選となってしまったのは、ニッサンGT-R勢だ。終了間際のアタックを狙っていたGT-R勢の各車は、#1 MOTUL AUTECH GT-Rのクラッシュによりセッションが赤旗終了となってしまったことでタイムアタックを完了することができず、全4台がQ1脱落となってしまった。

 #46 S Road CRAFTSPORTS GT-Rの千代勝正は「Q1で気持ち良くアタックができなかったですし、お客さんに良い走りを見せることができなかった」と悔やむ。ただ「タイヤについては、固めでロング向けのタイヤをチョイスしています。タイヤと路面のコンディションが合えば良いなと思っています」と、決勝向きのタイヤ選択であるということも明かしている。

 同チームにタイヤを供給するミシュランの小田島マネージャーも「晴れれば暑くなるし、雨が降ると肌寒くなるという気候」を見据えたタイヤ選択だと語ると共に、「テストの結果からすれば、十分にトップ争いができる」と期待を寄せる。

 事実、GT-R勢は土曜日朝の公式練習でも速さを見せており、巻き返しは必至。ポールの大島も「GT-Rの決勝でのロングランは脅威」と警戒している。

 ただ、赤旗の原因を作ったとしてグリッド最後尾からのスタート、さらには80kgのハンデウエイトを積む#1 MOTUL AUTECH GT-Rは厳しい戦いになりそうだ。ロニー・クインタレッリは「気持ちが入りすぎて、プッシュし過ぎてしまった」と事故の原因を語る。チームメイトの松田次生はタイトル争いを見据え、「明日は気負うことなくちゃんとチェッカーを受けることが大事」とコメントしている。

 波乱の結果となったスーパーGT第4戦SUGOの予選。決勝では上位に陣取ったマシンが逃げ、後方からスタートするGT-R勢が追い上げるという、白熱した展開となるだろう。そして、毎年のようにSUGOでは”何かが起きる”。今年はいったいどんな展開が待っているのだろうか? 決勝レースのスタートは14時である。

Additional reporting by 梅原康之

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この記事について
シリーズ スーパーGT
イベント名 スポーツランドSUGO
サーキット スポーツランドSUGO
記事タイプ 速報ニュース