スーパーGT第5戦富士予選:トップ3独占のGT-R。決勝は”GT-R同士の戦い”に?

スーパーGT第5戦富士。その予選では、GT-R勢がトップ3を独占。まさに富士を席巻している。

 スーパーGT第5戦富士予選、GT500クラスのポールポジションを獲得したのは、#12 カルソニック IMPUL GT-Rだった。そればかりか、2位#46 S Road CRAFTSPORTS GT-R、3位#1 MOTUL AUTECH GT-Rと、予選トップ3をGT-Rが独占。”富士でGT-R強し”を強烈に印象付けた。

「今シーズンは不運なことが多かった」オリベイラ

 ポールポジションの#12 カルソニック IMPUL GT-Rは、今季これまで、不運に見舞われている。ここまでの3レース中、2回でリタイア。5月の富士ではトップ走行中に左リヤタイヤがバーストしレースを失った。また前戦SUGOではスタート前にプロペラシャフトのトラブルが発生、そしてレースでも前方のマシンがスピンした影響で行き場をなくし、クラッシュに終わっている。

 ポールポジションを獲得した、ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラは言う。

「今シーズンを振り返ると、不運なことが多く、いつもとはちょっと異なっている」と言うオリベイラ。それだけに「今回の予選ではポールポジションを獲ると言うことは、大事なことだと思っていた。この1ポイントも非常に大事なもの」と考えていたと言う。

「決勝に向けては、すべてのチャンスを逃さず、ベストを尽くして、この第5戦で多くのポイントを得たいと思っています」

 ただ、今回のイベント、走り出し当初は苦労していたと、オリベイラのチームメイトである安田裕信は言う。

「走り出しのバランスがあまり良くなくて、J.P.とエンジニアが話し合って、セットアップを良くしてくれました。Q1では自分のベストは出せたのですが、46号車の方が早く、負けてしまった。でも、Q2ではオーバーステアを修正して、J.P.が完璧なアタックを決めてくれた。セクター3はものすごく速かったですね」

「第2戦の時も、ポールポジションからレースをリードすることができたので、今回もトップの座を守り続け、優勝したいです」

「GT-R同士の戦いになると思う」千代勝正

 予選2位になったのは、#46 S Road CRAFTSPORTS GT-Rである。しかもQ1では、千代勝正のドライビングで、ポールポジションを獲ることになる#12 カルソニック IMPUL GT-Rを上回る、トップタイムを記録している。

 千代は語る。

「今回はフリー走行からクルマも良くて、ミシュランさんが持ってきてくれたタイヤもコンディションにマッチしていると思います」

「全体を通して流れがいいので、しっかりと決勝を戦って、最後の表彰台、そして優勝できるようにしっかりと頑張っていきたいと思います」

 ライバルは当然、12号車になると、千代も考えている。

「GT-R同士の戦いになると思いますけど、良いレースができたらいいですね。十分チャンスがあると思うし、狙っていきたいと思います」

「ウエイトとタイヤに相談しながらのレースになる」松田次生

 そして、驚きを持って迎えられたのは、3番手に入ってきた#1 MOTUL AUTECH GT-Rである。ポイントリーダーである#1 MOTUL AUTECH GT-Rは、現在ウエイトハンデ84kg。その中で3位とは、まさに驚くべきパフォーマンスと言えよう。12号車の星野一義監督も、予選後に驚きを語っていた。

 1号車のドライバーである松田次生も、ロニー・クインタレッリの最後のアタックには、「ちょっとビビりました」と語る。

「ロニー(クインタレッリ)はすごいですね。『なんだこのタイムは!』と思いましたよ」と松田。しかし、冷静に分析も加えた。

「トップタイムがQ1の方が速かったのを見ても、あんまり周りのタイムが上がらなかったですよね? でも、ウチはタイムを上げられた。冷静に見ると、それで3番手になれたとも言えます。もちろん、3番手はすごいですけどね」

 実は、松田のQ1突破は、実にギリギリだった。8番手だった松田のタイムは、9番手の#8 ARTA NSX CONCEPT-GTと僅か0.007秒差だったのだ。

「無線で『もう1周行って!』と言われたんです。だから、やばいのかなぁと思っていました。でもアタック後、『かろうじて8位に入れました』と言われて、あぁ、よかったなぁ」と思いました」

 そう語る松田。しかし、そうなったのには理由があった、

「午前中のフリー走行で、トラブルに見舞われたため、僕はほとんど走れなかったんです。だから、この週末新品タイヤを使うのは、Q1が最初という状況でした……シビれましたよ」

「Q1通れるかどうか、ドキドキだったんですけど、ギリギリでした。よかったです」

「8分の占有走行にはマシンの修復が間にあって走れたんですけど、その時は新品タイヤを使わず、『これが良いだろう』と思われる中古タイヤを履きました。でも、それが良くなかったので、新品を使わなくてよかったです。その判断も良かったでしょうね」

 3番手からのスタートとはいえ、決勝は厳しい戦いを強いられるだろうと、松田は認める。

「ウエイトとタイヤに相談しながら走らなきゃならないので、正直楽ではないです。でも、この勢いのまま、表彰台に乗れたら良いですね」

 GT-R勢の圧勝に終わった、スーパーGT第5戦富士の予選。特にここ富士では、その傾向が著しいように見える。ウエイトを積もうが積まなかろうが、どんな条件でも速さを見せている。決勝で、その勢いを止める者は現れないのだろうか?

Additional reporting by 梅原康之

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この記事について
シリーズ スーパーGT
イベント名 富士Ⅱ
サブイベント 土曜日 予選
サーキット 富士スピードウェイ
ドライバー Hironobu Yasuda , J.P.L. De Oliveira , Katsumasa Chiyo , Ronnie Quintarelli , Satoshi Motoyama , tsugio matsuda
記事タイプ 速報ニュース