徹夜で修復した”オレたちのマシン”−GT開幕戦PPの裏にあったドラマ

GT500とGT300の予選。それぞれのポールポジション獲得には、それぞれのドラマがあった

【GT500】平川がロシターから受け取った”情報”

 好天の中行われたスーパーGT開幕戦の予選。GT500クラスのポールポジションを獲得したのは、ジェームス・ロシター/平川亮組の#37 KeePer TOM'S RC Fだった。

 #37 KeePer TOM'S RC Fは、午前中の公式練習でも平川のドライブで1分19秒018のトップタイムをマークしており、速さという部分では注目を集めていた。ただ、ニッサン勢の#12 カルソニック IMPUL GT-R1分19秒164をマークして僅差で続いたのを始めとして、全体的に大混戦。トップから1秒以内に11台がひしめく状況であり、予選でのポジションがガラッと変わりそうな予感が漂っていた。

 その予感の通り、Q1結果はトップからQ2進出圏内の8位までのタイム差がわずか0.476秒、トップから15位までの差もわずか1.364秒と、実に接近した争い。15台のマシンがタイムアタックをして、これだけの僅差になるというのは稀に見る状況だと言えるだろう。

 Q2では、各車が残り時間が9分を切った頃から続々とコースイン。渾身のタイムアタック合戦で続々とトップタイムが更新される中、まずは#6 WAKO'S 4CR RC Fの大嶋和也がコースレコードを上回る1分18秒571をマークしてトップに立つ。#1 MOTUL AUTECH GT-Rのロニー・クインタレッリも好タイムを記録するが、大嶋を越えることができない。その後、平川が1分18秒126のトップタイムを叩き出し、ポールポジションの座を勝ち取った。

 記者会見で平川は「ロシターからQ1の情報をもらった」と語る。ロシターからのアドバイスの詳細については言及しなかったが、順応性と対応力の高さを示し、その結果としてポールポジションを奪った。昨年に引き続きフロントロウから走り出す決勝、平川とロシターがどんなコンビネーションを見せ、レースを走りきるのか、注目が集まる。

 

【GT300】徹夜で修復した「オレたちのマシン」

 GT300クラスは、まさにドラマチックなポールポジション獲得劇となった。

 土屋武士/松井孝允組の#25 VivaC 86 MCは、実は事前のテストでクラッシュを喫していた。このため仲間が集まり、徹夜でマシンの修復作業をやり遂げたのだという。根っからの職人気質の父である土屋春雄氏の存在もあり、このチームだからこそのパワーを発揮して、グリッドにマシンを並べることができたのだ。

 そして、松井が担当したQ1では13位でQ2進出を果たし、Q2では武士の渾身のタイムアタックで1分25秒586のタイムを叩き出し、見事ポールポジションの座を奪い取った。

 ただでさえ忙しい開幕前。そこに加わった修復作業。しかし、そのテストは無駄ではなかった。武士は「富士のテストでヒントを見つけました。岡山テストでは見えていなかったのですが、たまたま見つかりました」と言う。

「セッティングについてのヒントを見つけて、これだったら富士でもスピード勝負ができるのではないかと考えました。岡山のテストでは見えていなかったことがたまたま見つかったので、それを踏まえて富士テストに持ち込み、今回の開幕戦に取り込みました」

 昨年の第3戦タイ以来となる、#25 VivaC 86 MCにとっては2度目のポールポジションスタート。そこから、職人たちの魂が込められたマシンがどんな戦いを見せるのだろうか。

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この記事について
シリーズ スーパーGT
イベント名 岡山
サブイベント 土曜日 予選
サーキット 岡山国際サーキット
記事タイプ 予選レポート