【ベルンハルトのコラム】「瞭然たるトヨタの勝利だった」WEC富士を振り返る

WEC富士で1号車ポルシェに搭乗したティモ・ベルンハルトは、3メーカーが拮抗した激しいレースについて語った。

 WEC富士はこれまでにないほど厳しい耐久レースだった。スロットル全開状態が続く6時間のレースのうち、特にラスト2時間はアウディとトヨタとの激しい戦いがあった。

 今回のWEC富士はトラック上だけでなく、それ以外でも耐久レースを大きく宣伝できていたと思う。日本のファンの興奮度は素晴らしいものだ。週末は昨年と同じくらいの観客数でグランドスタンドが埋まっていた。

 富士スピードウェイに合わせてマシンをセッティングするのに、チームは入念に管理していた。とても大変な課題だった。私たちはホームストレートと、第3セクターのワインディングとのセッティングのバランスを取らなければならなかった。

 その上に路面がかなり滑りやすく、その要因がさらに絡むことで複雑だ。まるで絵になるような富士山の麓のサーキットは、非常にテクニカルでドライブの楽しみが多くあった。

 練習は滞りなく進めることができた。そこで私たちはいくつかのロングラン、予選シミュレーション、空力テストを行なった。フリー走行1回目からLMP1-Hクラスの6台のタイムが拮抗していて、今回のレースが厳しいものになることが想像できた。

 土曜日の予選で、我々は非常に良好な条件を持つことができていた。マーク(・ウェーバー)と私がドライブし、アウディと本当に良い戦いをすることができた。最終的にはわずか0.025秒という僅差で及ばず、ポールポジションを逃した。今までこんな僅差の戦いはなかった。

激しい三つ巴

 日曜日の決勝で、マークが初めにスタートした。そしてすぐに8号車アウディに追いつくことができた。しかし21周目に、マークは後ろから詰め寄ってきた6号車トヨタを前を譲ることになった。その後、私は彼からハンドルを渡され、スムーズに走行を行うことができた。

 私の第2スティントの間、6号車トヨタのステファン・サラザンとの白熱したフェアなバトルを繰り広げた。その時、路面温度が少し下がり、それがポルシェに味方して私は2度トヨタをオーバーテイクすることができた。その後アウディとのギャップを縮めることに成功した。

 私はブレンドン(・ハートレー)にドライバー交代し、彼は数秒後につける6号車トヨタの小林可夢偉と数周に渡って素晴らしい戦いを繰り広げた。その間何度も順位が入れ替わった。

 私たちは最後のピットストップでタイヤ交換をし、再びマークがコースアウトした。一方の小林はラストスティントでのタイヤ交換を行わなかったため、ポルシェとトヨタのギャップが少し広がった。

 その後マークは交換したタイヤとマシンのバランスをとるのに苦労した。そして、その時にはもう勝利のために戦うことができなかった。そして最後、私たちはトップから約17秒後にフィニッシュし、3位で終えた。

 一方のトップのトヨタと2位のアウディの差は、わずか1.4秒差だった。6時間244周回のレースとは思えないほどの僅差だ!

 素晴らしい戦いと信じられないほど興奮したレースを走るのは本当に楽しかった。私たちは間違いなくレースに勝つ可能性を持っていたが、3つの全てのメーカーが同じような状況であったように伺える。

 これは瞭然たるトヨタの勝利だ。しかしポルシェは、4年連続マニファクチャーランキングの表彰台を目指すために、さらにポイントをリードすることができた。次のWEC上海では、ポルシェのタイトル獲得を確定させたい。

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この記事について
シリーズ WEC
イベント名 富士
サーキット 富士スピードウェイ
ドライバー Timo Bernhard
チーム Porsche Team
記事タイプ 速報ニュース