中嶋一貴「富士は我々のホームレース。とにかく前を向いて頑張る」:WECアメリカ決勝

【TOYOTA GAZOO Racing News】WEC第6戦 COTA6時間決勝、#6号車が力強い走りで2戦連続の表彰台獲得

 9月17日(土)にFIA世界耐久選手権(WEC)第6戦サーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)6時間レースの決勝が行われた。最後まで3メーカーが首位を争った接近戦の中、TOYOTA GAZOO Racingは2戦連続の表彰台フィニッシュを果たした。

TS050 HYBRID #5号車:(中嶋一貴、アンソニー・デビッドソン、セバスチャン・ブエミ)
決勝:5位/184周、ピットストップ:8回、スターティンググリッド:6番手、最速ラップ:1分48秒482

TS050 HYBRID #6号車:(小林可夢偉、ステファン・サラザン、マイク・コンウェイ)
決勝:3位/186周、ピットストップ:7回、スターティンググリッド:4番手、最速ラップ:1分48秒544

 TS050 HYBRID #6号車は3位でチェッカーを受け、今季4度目の表彰台を獲得した。6時間を戦って最終的にトップと僅か26秒差という、LM P1-Hクラスを戦う3メーカーによるエキサイティングな首位争いが最後まで繰り広げられた。

 #5号車はまたも不運に見舞われるレースとなってしまった。度重なる些細な不具合に見舞われ、表彰台争いからは脱落することとなり、5位でレースを終えた。

 まだ日差しも強く、気温が35度を超える猛暑の中、午後5時にスタートが切られた。6番手グリッドだった#5号車は、最初のスティントを担当したセバスチャン・ブエミが4位へ順位を上げた。

 #6号車はマイク・コンウェイが最初のスティントを担当し、最初のピットストップ時は6位で小林可夢偉へとドライバー交代を行った。

 ほぼ同じタイミングでピットインした#5号車は、素晴らしいピット作業によって、アンソニー・デビッドソンが3位へ浮上。しかし、90分後にターボチャージャー周りのトラブルが発生し、#5号車は6位へと後退を余儀なくされてしまった。

 レースが折り返しを過ぎ、コースは闇に包まれる中、#5号車は更に中嶋一貴のドライブ中にダメージを負った車両前部の交換、更にブエミのスティントでも左リアタイヤのパンクに見舞われるなど、予定外のピットインを強いられることとなってしまった。

 一方で#6号車はハイペースで前を行くポルシェを猛追して行った。コンウェイが4位へポジションを上げると、ステアリングを引き継いだ小林がアウディ勢との接近戦を展開。残り約2時間の時点で3位へとポジションを上げて見せた。

 激しく首位を争っていた#7号車アウディがクラッシュを喫したことで、#6号車は2位へとポジションを上げ、最後の1時間はLM P1-Hクラスを戦う3メーカーによる三つ巴の勝負となった。

 #6号車の最後のスティントはステファン・サラザンが小林から引き継いだが、僅差で争う#8号車アウディはタイヤ無交換作戦を取ったため、#6号車は3位へ後退。新しいタイヤを装着し優位に立つサラザンは、数秒前を走る#8号車アウディ、そしてそこから大きく離れていない首位を追うべく猛プッシュを開始した。

 サラザンは周回毎に差を詰めて行ったが、惜しくも届かず、2位の#8号車アウディに2秒455差、首位の#1号車ポルシェに26秒096差の3位でチェッカーを受けた。

 TOYOTA GAZOO Racingは着実な手応えと共に、10月16日(日)に行われるホームレース、富士6時間へと向かう。舞台となる富士スピードウェイはトヨタハイブリッド・システム・レーシング(THS-R)の開発拠点であるトヨタ自動車東富士研究所からわずかな距離に位置する。TOYOTA GAZOO Racingはホームコースとも言える地で今季初勝利と2台揃っての表彰台を目指す。

佐藤俊男 TOYOTA GAZOO Racing代表
「ここオースティンでも力強い走りが出来た事をとても嬉しく思います。この週末も決勝に向けて集中して準備した結果、ことが上手く作用し、ポルシェやアウディとレースの最後まで素晴らしい戦いをすることが出来ました。またこの猛暑の環境下でのチームメンバーによる確実な仕事を誇らしく思います。素早いピット作業や戦略などが結果に繋がりました。この結果を我々のホームレースである次戦WEC富士への弾みとし、日本のファンの皆様や関係者の方々に喜んで頂けるレースをしたいと思います」

中嶋一貴
「難しいレースでした。幾つも小さな問題が襲いかかってきて、とても全てを解決できる状況ではありませんでした。今シーズンは不運が続きますが、止まっているわけにはいきません。次の富士は我々のホームレースですから、とにかく前を向いて頑張ります」

アンソニー・デビッドソン
「上手くいかないレースが続きます。我々の#5号車は。不運を拾って歩いてるみたいです。車両に発生した問題によって本来の実力が発揮出来ませんでしたが、レースが進むにつれて更に悪くなっていきました。そんな状況でとにかく頑張るしかなく、ベストを尽くした結果が5位でした。残念と言うしかありません」

セバスチャン・ブエミ
「#6号車は素晴らしいレースをした結果として表彰台を獲得し、心から祝福を伝えたい。一方、我々は厳しいレースでした。最初のピットストップのあと3位まで上がれて喜んだのもつかの間、技術的な問題によって上位浮上を諦めざるを得ませんでした。思うようなレースが出来ない状況が続きますが、何とかしてこの状況を変えていきます」

小林可夢偉
「今日のパフォーマンスには満足しています。我々は、アウディとポルシェと僅差で戦い、エキサイティングなレースとなりました。素晴らしいピット作業をしてくれたメカニックに感謝し、3位表彰台へと導いてくれたチーム全員にお礼を言いたいと思います。誰もが完璧に、ひとつのミスも無く仕事をこなしてくれました」

ステファン・サラザン
「最高のレースでした。可夢偉、マイク、それに私も含めて良い仕事が出来たと思います。チームもTS050 HYBRIDを素晴らしく仕上げてくれました。我々のペースはレースを通してずっと良く、さらにレース終盤は、信じられないほど快調でした。とにかく今日は本当に競争力があったと思います。今週末のアウディは本当に速かったので、3秒差はまずまずといえるでしょう。次のレースはトヨタのホームレース。頑張ります」

マイク・コンウェイ
「再び、今シーズン4度目となる表彰台に上がれて幸せです。我々のTS050 HYBRIDは、レース半ばにして、素晴らしい速さを見せ、今日のレースで手応えを感じていました。ステファンと可夢偉も素晴らしい仕事をしてくれて、メカニックも厳しい条件の中で、本当に頑張ってくれました」

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この記事について
シリーズ WEC
イベント名 オースティン
サーキット サーキット・オブ・ジ・アメリカズ
記事タイプ 速報ニュース