【TOYOTA GAZOO Racing News】6号車トヨタが2位、5号車3位でダブル表彰台獲得

WEC上海戦でTOYOTA GAZOO Racingの2台が2−3位を占め、6号車トヨタとポルシェのタイトルは最終戦へと持ち越された。

 11月6日(日)中国の上海国際サーキットで、FIA世界耐久選手権(WEC)第8戦上海6時間レースの決勝が行われ、TOYOTA GAZOO Racingの2台のTS050 HYBRIDが2位、3位表彰台を獲得した。

TS050 HYBRID #5号車:(中嶋一貴、アンソニー・デビッドソン、セバスチャン・ブエミ)

決勝: 3位、195周、ピットストップ6回、スターティンググリッド:2番手、最速ラップ(1分46秒791)

TS050 HYBRID #6号車:(小林可夢偉、ステファン・サラザン、マイク・コンウェイ)

決勝: 2位、195周、ピットストップ7回、スターティンググリッド:4番手、最速ラップ(1分46秒822)

 夕方午後5時過ぎ、夕やみ迫る上海国際サーキットの一角が煌々(こう々)とした灯りに照らし出された。上海6時間レースの勝者を讃える表彰台。中央にポルシェのドライバーを挟んで、2位、3位の栄えあるポジションを独占したのはTOYOTA GAZOO Racingの2台のTS050 HYBRIDを操った6人のドライバー達だ。2位に入ったのは#6号車、3位に#5号車。6時間を通してポルシェと激しい戦いを展開した結果、獲得した栄冠だ。

 このレースでは2位に入った#6号車の速さが際だっていた。実は#6号車はマイク・コンウェイのドライブ中、2度にわたってパンクという不運に見舞われた。にもかかわらず2位を手に入れることが出来たのは、クルマ自体のスピードと、見事なピットワークだったと言えるだろう。

 4戦連続の表彰台となる2位に入ったことで#6号車のドライバー達は逆転ドライバーズタイトルへの望みを繋いだ。首位のポルシェ#2号車のドライバー達との差は17点に縮まり、その結果、タイトル争いは2週間後に行われる最終戦バーレーンに持ち越されることとなった。

 #5号車にとればこの上海のレースが今シーズン初の表彰台だった。この結果、TOYOTA GAZOO Racingはマニュファクチャラーズ選手権でも2位獲得の可能性を最終戦に残すことになった。バーレーン戦を前にアウディに15点差に迫っており、バーレーンで2台が最多得点を挙げれば44点を獲得出来る。

 レースは激しく順位の入れ替わる接戦だった。今季初めて最前列からのスタートになった#5号車は、セバスチャン・ブエミのドライブで一時トップに立つが、その後ペースが落ちて5位に転落。4位となった#6号車は、スタート後1時間半過ぎた頃にアウディ#8号車の予定外のピットストップに助けられて3位に上がり、#5号車も4位に浮上した。

 その後も2台のトヨタはポルシェ#2号車と激しい順位争いを展開、レースが2時間半を過ぎた頃に小林が強烈な走りでポルシェ#2号車を抜き去って、見事2番手につけた。さらにトヨタの攻撃は続き、ブエミに替わった#5号車もポルシェ#2号車を捕らえ、3番手に上がる俊足を見せた。ところがここで、コンウェイのドライブ中に左後輪がパンクして4位に後退、代わって#5号車が3番手に上がった。

 #6号車には更に不運が続いた。ゴールまで1時間半を切った頃、再びパンクに見舞われて、予定より早いピットストップを強いられた。しかし、そのタイミングに小林に交替した#6号車はポジション奪回の攻撃的な走りを展開、まず#5号車を抜き去り、さらにポルシェ#2号車を捕らえた。

 ゴールまで僅かな時間を残して各車が最後のピットストップを行った際、#5号車もポルシェ#2号車をかわして3位に上がった。#6号車は2度のパンクから立ち直って2位を快走。しかし、トップを走るポルシェ#1号車との間隔は1分ほど開いており、TOYOTA GAZOO Racingの2台のTS050 HYBRIDは2位、3位でチェッカー。2014年の上海以来となる2台揃っての表彰台獲得となった。

佐藤俊男 (TOYOTA GAZOO Racing代表)

「まず、マニュファクチャラーズチャンピオンを獲得したポルシェ・チームにお祝いを申し上げたいと思います。2年連続のタイトル獲得は素晴らしい偉業と言えます。今回、何度か不運にも見舞われましたが、今シーズン初めて2台のTS050 HYBRIDが共に表彰台を獲得できたことをとても嬉しく思います。ここ3戦と同様にLMP1-H車両で参戦する3社が三つ巴の激しい接近戦を繰り広げました。これは、WECシリーズの戦いのレベルの高さを物語る事実であり、本日上海サーキットにお越し頂いたたくさんのファンの皆様にも十分お楽しみいただけたものと思います。限られた時間の中で次戦バーレーンでの最終戦に向けての準備となりますが、更なる改良を進め、勝利に向けて再び臨みたいと思っています」

中嶋一貴(TS050 HYBRID #5号車)

「#5号車のチームスタッフ全員にとっても本当に嬉しい結果です。今年多くの不運に見舞われながらも、チーム全員が努力を続けてくれたおかげで再び表彰台に上ることが出来ました。これが、幸運への転機になってくれることを望みます。自分自身としては厳しいレースでしたが、チームメイトが素晴らしいドライビングを見せてくれましたし、ポルシェ#2号車の前でフィニッシュ出来たことで、#6号車の助けが出来たのも良かったと思っています」

アンソニー・デビッドソン(TS050 HYBRID #5号車)

「ここまで運に恵まれない内容が続いてきただけに、表彰台に戻ることが出来て本当に嬉しいです。もちろんもっと上のポジションを望んでいましたが、3位は悪くありません。レースはコース上の混雑や路面に散らばったタイヤのカスで大変でした。本日の展開の中で我々の目標はポルシェ#2号車の前でフィニッシュすることで、それが達成出来て良かったです。我々にとっては2015年のシルバーストーン以来の表彰台で長い時間がかかりましたが、2台揃って表彰台に乗れたのは素晴らしいことです。

セバスチャン・ブエミ(TS050 HYBRID #5号車)

「我々#5号車にとっては本当に厳しいシーズンでしたが、それだけに表彰台に乗れた喜びはひとしおです。我々は今日の決勝レースで高い競争力を発揮することが出来、ペースで及ばなかったのはポルシェ#1号車だけでした。#5号車を表彰台に戻すために厳しい仕事を続けてくれたチームに感謝します。本当に嬉しいです。最終戦のバーレーンでも表彰台を目指します。次のレースを迎えるのが楽しみです」

小林可夢偉(TS050 HYBRID #6号車)

「今日のレースには満足しています。レースの不運を考えれば2位は良い結果です。予期せぬトラブルで失ったタイムを取り戻すべく全力で走りました。我々のTS050 HYBRIDは調子が良く、コース上の周回遅れをかわすのもとても上手く行きました。チーム一丸となってシーズンを通して懸命の改良を続けてきただけに、トヨタの2台が揃って表彰台に上るのを見るのは嬉しいものです。この調子を維持し、良い結果でシーズンを締めくくりたいと思います」

ステファン・サラザン(TS050 HYBRID #6号車)

「 富士に続いての連勝はかないませんでしたが、良いレースでした。我々のTS050 HYBRIDは週末を通して素晴らしい速さを見せました。不運にも2度のタイヤのパンクに見舞われてしまいましたが、パンクしていなかったとしてもどうなったかは誰にも分かりませんし、今日の結果に満足しています。まだチャンピオン獲得の可能性は残っています。17ポイントは決して容易な差ではありませんが、我々のTS050 HYBRIDには速さがあるので、最後まで全力を尽くします」

マイク・コンウェイ(TS050 HYBRID #6号車)

「全体的に順調な一日で、また表彰台に乗れたのは最高です。2度にわたってパンクに見舞われたのは残念でしたが、チームの素晴らしい対応のおかげで、今日のレースでは最良の結果が得られたと思います。最後まで上位争いが出来たのはチーム全員の努力のおかげです。そして、#5号車が表彰台に上がれたことは、彼らだけでなくチームにとっても良い結果でした」

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この記事について
シリーズ WEC
記事タイプ プレスリリース