【TOYOTA GAZOO Racing News】小林可夢偉「速さが及ばなかった。来年は強くなって戻ってくる」

TOYOTA GAZOO Racingは、WEC最終戦バーレーン決勝を4位と5位でフィニッシュした。

 11月19日(土)、FIA世界耐久選手権(WEC)の今季最終戦となる第9戦バーレーン6時間レースの決勝レースが行われ、TOYOTA GAZOO Racingの2台のTS050 HYBRIDは4位、5位と厳しい結果でシーズンを締めくくることとなった。

TS050 HYBRID #5号車:(中嶋一貴、アンソニー・デビッドソン、セバスチャン・ブエミ)
決勝: 4位、200周、ピットストップ6回、スターティンググリッド:6番手、最速ラップ(1分42秒867)

TS050 HYBRID #6号車:(小林可夢偉、ステファン・サラザン、マイク・コンウェイ)
決勝: 5位、200周、ピットストップ6回、スターティンググリッド:5番手、最速ラップ(1分43秒096)

 TS050 HYBRID #6号車は、可能性の残された逆転ドライバーズタイトルを目指したものの、5位という結果で目標達成は叶わなかった。ドライバーズタイトルを獲得したのはポルシェ#2号車のロマン・デュマ/ニール・ジャニ/マルク・リーブ。#6号車のドライバーは同選手権3位という結果でシーズンを終えた。

 TOYOTA GAZOO Racingの2016年シーズンの成績は、9戦1勝、表彰台7回、マニュファクチャラーズ選手権3位だった。

 今年のバーレーン6時間レースは、アウディチームにとってWEC最後となったレースだった。TOYOTA GAZOO Racingは新生WECが誕生した2012年以来アウディチームと戦って来たが、5年に渡る激しい戦いを通して強い絆を結び、同時に尊敬の念を抱いてきた。

 レースはアウディ#8号車のリードで始まった。小林可夢偉がドライブした#6号車はアウディ#7号車を追い上げるも前に出ることは叶わず、チームメイトの#5号車にも追い上げられることとなった。

 レース開始後1時間、ポルシェ#2号車がGTクラスの車両と接触して後輪がパンク、順位を落としたためにトヨタは#5号車が4位、#6号車が5位に浮上。この順位はレースが半分を消化する午後7時まで続いたが、その後は2台のTS050 HYBRIDはピットストップ毎に7回も順位を変えるレースを展開した。しかし、今日は絶対的なスピード不足で、3位を走るポルシェ#1号車には最後まで手が届かなかった。

 午後10時、アウディ#8号車の劇的な勝利でレースが終了した時、TOYOTA GAZOO Racingの2台はセバスチャン・ブエミの乗る#5号車がアウディから1周遅れの4位、マイク・コンウェイの#6号車はさらに38秒685遅れの5位でレースを終えた。2台のドライバーにとっては、フラストレーションの溜まるレースで、劇戦の2016年シーズンが幕を閉じた。

 しかし、TOYOTA GAZOO Racingはすでに2017年シーズンに向けて動き始めている。2017年シーズン開幕戦シルバーストーン6時間は4月16日。その日まで厳しいテストが繰り返されることになる。

 最終戦の終わったバーレーン国際サーキットでは、明日11月20日にWEC主催のルーキーテストが予定されており、TOYOTA GAZOO Racingは2台のTS050 HYBRIDを走らせる。そのうちの1台には今年LMP2クラスで活躍した若手のピポ・デラーニがテストドライブをすることが決まっている。

佐藤俊男 TOYOTA GAZOO Racing代表:
「期待通りにならなかったレースでした。 今回も表彰台に立てる様に全力を尽くしましたが、今日のTS050 HYBRIDは、アウディ勢の圧倒的な性能の前には速さが不十分でした。今回のレースは、激闘を締めくくる最終戦でもあり、偉大なライバルとのお別れでもありました。3メーカーがLMP1-Hに参戦する最後のレースになってしまったのは、寂しい限りです。これまで、WECの時代を切り開き、発展させて来たアウディチームの関係者の皆様には心から敬意を申し上げ、ドライバーズチャンピオンを獲得したポルシェ#2号車のドライバーには祝福を申し上げたいと思います。我々は来シーズンの準備に全力を傾け、再び上位争いを繰り広げるべく更に戦闘力を上げて帰って来たいと思います」

中嶋一貴:
「最初にポルシェ#2号車のドライバーと、1-2フィニッシュを果たしたアウディチームに祝福を送ります。今日の我々はペースの面でアウディには全く届かず、思いのほか、厳しいレースになってしまいました。TS050 HYBRIDの感触は良く、チームは良くやってくれたので、その点では満足のいくレースだったと思います」

アンソニー・デビッドソン:
「不満の残るレースとなってしまいました。全力で戦いましたが表彰台を争うには速さが足りませんでした。このような形でシーズンを終えることになるのは無念ではありますが、我々#5号車にとっては不運の続いた1年を最後まで戦い抜けたことは嬉しく思います。最後の戦いを1-2で飾ったアウディチームと、チャンピオンを獲得したポルシェ#2号車のドライバーに祝福を送ります。シリーズのレベルの高さを物語る素晴らしい戦いぶりでした」

セバスチャン・ブエミ:
「シーズン最終戦を1-2フィニッシュで飾ったアウディチームに祝福を送ります。我々はこれまで何度もバーレーンで表彰台を争ってきましたが、今日はペースが及びませんでした。チームメイトである#6号車のドライバーズタイトル争いを支援したかったのですが、この週末はそこまでには到りませんでした」

小林可夢偉:
「WEC最後のレースを勝利で飾ったアウディチームと、タイトルを獲得したポルシェ#2号車のチームに祝福を送ります。我々はシーズンを通して彼らと素晴らしい戦いを繰り広げてきました。しかし残念ながら最終戦の今日は我々の速さが及びませんでした。5位フィニッシュというのはやや残念なシーズン終幕で、十分な実力を発揮することが出来ませんでした。来年こそは更に力強くなって戻って来ます」

ステファン・サラザン:
「シーズン最終戦で表彰台を逃すことになったのは残念です。今日のTS050 HYBRIDは絶好調とは言えず、厳しいレースでした。アウディチームとポルシェの#2号車は素晴らしい仕事をしました。今季の我々はメキシコ以降で速さを取り戻し、富士での優勝という最高の結果も得ました。チーム全員が素晴らしい仕事をしてくれましたし、彼らと共に一年間のシーズンを過ごすことが出来ました」

マイク・コンウェイ:
「とても厳しい一日でした。我々は、ライバルと僅差でバトルが出来ると予想していましたが、それ以上に今日のアウディ勢は強力でした。タイトルを獲得したポルシェ#2号車を祝福します。レースが終盤に近づくにつれ、フロントタイヤに多くのゴムが付着してしまい、グリップを失う結果となってしまいました。チームの今季の働きぶりは誇るべきもので、良いシーズンだったと思っています」

【TOYOTA GAZOO Racing News】

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この記事について
シリーズ WEC
イベント名 バーレーン
サーキット バーレーン・インターナショナル・サーキット
記事タイプ 速報ニュース