TOYOTA GAZOO Racing村田久武パワーユニット開発部長、アウディ撤退にコメント

村田久武パワーユニット開発部長が、去りゆくアウディにエールを送る。

 2012年、トヨタがWECにレーシングハイブリッドで挑戦を開始したとき、そこには王者アウディが君臨していた。アウディのパワーユニットはディーゼル。以来、ディーゼルvsハイブリッドの熾烈な戦いが続いたが、2016年限りでアウディが撤退を表明した。トヨタでハイブリッドパワーユニットの開発を担当してきた村田久武パワーユニット開発部長が、去りゆくアウディにエールを送る。

「2012年に我々トヨタがWECに参戦を開始したときに、アウディとプジョーがいたのですが、プジョーはその年に撤退、以来我々はアウディと素晴らしいライバル関係で戦って来ました。今回のアウディの撤退を聞いて少し残念な気持ちではありますが、これまでの彼らの活動に敬意を表します。ル・マンでアウディに勝てなかったのが心残りですが」

「我々は自動車技術の分野において、その研鑽と進化を確認するためにモータースポーツという舞台を選んでいます。中でもWECはそのための最高の舞台です。様々な技術が集い、その舞台で競演します。ディーゼルもあればガソリンターボもあり、ハイブリッドもある。我々トヨタはハイブリッドで、アウディはディーゼルで競いました」

「アウディが撤退することでWECは寂しくなるかも知れませんが、トヨタとしては技術研鑽と進化のために参戦を続けます。ポルシェという非常に手強いライバルがまだいます。それだけでもWECを戦う価値は十分にあります。特にル・マンでポルシェを打ち負かし、勝利を手に入れること。その時、我々が開発を続けてきたレーシングハイブリッドの真価が発揮出来た時だと思っています」

「レースで技術開発や研鑽を行うのは、その技術がいつか市販車に搭載され、ユーザーに喜んでもらえると考えるからです。トヨタがハイブリッドを世に問うたとき、多くのメーカーは見向きもしませんでした。しかし、我々は黙々とハイブリッドを開発してきました。いまや、世界中の自動車メーカーがハイブリッド車をラインアップに揃えています。その技術開発にモータースポーツが寄与できたことは我々の誇りです」

「アウディには、WECの最高のライバルとして戦うチャンスを戴いたことに感謝しています。我々は彼らがいなくなった分まで戦います」

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シリーズ WEC
記事タイプ 速報ニュース