【WEC】LMP2クラスのピポ・デラーニがルーキーテストをトヨタのマシンで参加

デイトナ24時間とセブリング12時間を制したピポ・デラーニが、ルーキーテストでトヨタTS050 HYBRIDを初めてドライブした。

 WEC最終戦バーレーン6時間レースの行われた翌日(11月20日・日曜日)、午前10時から午後4時までバーレーン国際サーキットでルーキーテストが行われた。TOYOTA GAZOO RacingはLMP2で活躍する若手ブラジル人のピポ・デラーニを走らせた。デラーニはLMP2ではエクストリームスピード・モータースポーツから出走、表彰台に4度登っている。また、アメリカのIMSAシリーズでデイトナ24時間レース、セブリング12時間レースで共に優勝を上げ、一躍知られるようになった。

 20日は午前中TS050 HYBRIDを走らせ、初めて1000馬力のハイブリッドカーを経験した。周回数は35周。ベストタイムは1分44秒292で、午後にテストを担当した中嶋一貴の1分44秒024に遜色ないタイムを記録した。ただし、もう1台のTS050 HYBRIDを走らせたステファン・サラザンは1分42秒749。まだ進化の余地はある。

ーー今日初めてTS050 HYBRIDをドライブしたわけですが、ハイブリッドレースカー初体験の感想を一言。

「LMP1はWECの頂点にあるカテゴリーです。僕は小さい頃からトップクラスのレースを走りたかったのですが、LMP2で好成績を出した褒美としてLMP1を経験できて最高の気分です」

ーードライブした感じはいかがでしたか?

「レーシングカーは基本的には同じで、LMP1もLMP2も後ろにエンジンが載っていて、ドライブはそれほど異なるもんじゃない。ただ、コーナー立ち上がりに巨大なブーストがかかるので、それになれるまでに数周必要だった。その後は普通に走ることが出来た。とにかく凄い一日だった。ハイブリッドシステムがどう動いているのか、少し分かった気がした」

ーーハイブリッドシステムを効果的に使うためには複雑な機構と手順を理解しないといけない。

「ああ、クルマに乗る前に覚えなけりゃいけないことが多く、エンジニアから長いレクチャアを受けた。ステアリング上の多くのボタンをどうやって使うか、どんな症状が出たときにどう対応するか、ドライバーは速く走ることに集中しながらも、様々なシステムに気を配っていなければならない。LMP2とは比べものにならないほどの仕事量だが、対応できないほどではない」

ーーLMP2と一番違うのはエネルギー回生のためのブレーキングやエネルギーの放出のタイミングだと思います。

「ブレーキングがエネルギー回生に重要だということはよく分かった。でも、ブレーキングはLMP2と比べてもそれほどの違いがあるというものじゃない。しかし、今日のテストで一番の驚きはコーナー立ち上がりの時のパワーの出方です。エンジンとモーターであんなに大きな力で背中を押されるんですね。驚き以外なにものでもなかった」

ーー何周しましたか? ベストタイムは?

「35周だったかそれぐらいですね。ベストタイムは1分44秒292かな。それより、このテストのためにケルンのTMGへ行ってシート合わせをして、多くのエンジニアやメカニックが熱心にサポートしてくれるのを知って非常に心強かった」

ーー素晴らしい経験になった?

「まったく。このままLMP1に乗れるとは思っていないが、今日の経験を大切にして、一日も早くLMP1に乗る日が来るように頑張りたい」

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シリーズ WEC
記事タイプ インタビュー