【WEC】アウディ「一番印象強いのは、我々がWECの"家族"として成長してきたこと」

アウディは2016年を目処にWECから撤退することを表明しており、最終戦バーレーンでアウディはこれまでの戦いを振り返った。

 今月の初めにアウディが今季でWEC(世界耐久選手権)参戦を退くことを表明をした。

 アウディはWECから完全撤退するだけでなく、DTMの参戦台数6台から4台に縮小するという。モータースポーツ活動はフォーミュラEにリソースを集中するというのが、アウディが出した答えだ。

 今季最終戦のWECバーレーンで、アウディはとうとうWECでの最後のレース迎えた。アウディがWECに参戦したのは1999年のことであった。

 それまでの長いアウディの歴史をチーム代表であるヴォルフガング・ウルリッヒは振り返った。

 

アウディ最後のレースがやって来ました。2016年を振り返って感想を。

「何年も耐久レースをやってきたが、とうとう特別な週末になった。みんなにとって辛い週末だが、良い週末にするために顔を上げて頑張ろう。素晴らしいレースになるはずだ」 

「今年は遅いレースもあったが、速いレースもあった。なぜなんだろうと思うが、これもレースだから。シーズンが始まったときには非常に競争力の高いクルマに仕上がっていた。ル・マンは勝てると思った。しかし、正直いって無理だった。まず、勝つために必要な性能が十分ではなかったこと。次ぎに信頼性に欠けていた。これはアウディらしくなかった。だからとても勝てる状況ではなかった」

「ル・マンの後でボディワークの見直しを行った。そのおかげでクルマの競争力は飛躍的に向上、シーズン後半は最初からクルマが非常に高い競争力を備えているように思えた。しかし、ほとんどのレースで何かしら問題が発生し、勝利のチャンスを逃した。それに付け加えれば、運に見放されたところもあった。それは誰かにチャンスを与えるということだ。それにしても、今年はこれまでで最も厳しいシーズンだった。もしトラブルが発生すれば、勝利は難しい。それにしても、非常に接近したレースは、この上なく楽しかった。WECはまったく異なるクルマが競っているのにレースは大接近戦で、性能から考えればレースに勝てたかもしれない。しかし、我々には出来なかった。来年があれば可能かも知れないけど。いまは目の前の今週末のレースに全力を尽くすことだ。最高のファイナルにすること、それが我々の仕事だ」

 

これまでの長い経験の中で重要な出来事は?

「個人的なことを言わせてもらえば、最も印象が強かったのは、我々が耐久レースの家族として育ってきたことだ。多くの人はその最初からいるが、途中で入ってきた人も、耐久レースの精神を理解し、プロトタイプレーシングを愛し、より良い選手権にするためにルールブックと戦ってきた。それらは全てル・マンを中心に行われ、ACOのサポートがあって可能になった。FIAが加わり、WECが生まれ、我々が2000年からプッシュしてきた世界選手権が誕生した。最初の年、それは機能しないかと思われたが、我々はやってのけた」

「アウディにとれば、ル・マン初勝利はいまでも忘れられない最高の瞬間だった。次ぎに、ディーゼルエンジンでの勝利。これは信じられない冒険だった。本当に多くの人達がディーゼルでは無理だと考えていた。そして、ハイブリッドでの初勝利だ」

「最も悲しい想い出はミケーレ・アルボレートを事故で失ったこと。モータースポーツが人の命を奪ってはいけない。最悪のドラマで、立ち直るのに時間がかかった。ドライバーもチームメンバーも家族だ。ドライバーとしての彼を失ったのではなく、1人の人間を失った」

「最後にポジティブな話をすると、今年の選手権の激しい戦いこそ最高だといえる。これまで我々が経験した中で最高にコンペティティブな戦いだ」

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シリーズ WEC
記事タイプ 速報ニュース