アウディのWEC撤退、ロッテラー、一貴、可夢偉が想いを語る

WECでアウディをドライブするロッテラー、そしてライバルであるトヨタの中嶋一貴と小林可夢偉に、アウディのWEC撤退について話を訊いた。

 10月26日、アウディはWEC(世界耐久選手権)から今季限りで撤退することを発表した。この突然の発表は、モータースポーツ界の衝撃を与えた。

 先日鈴鹿サーキットで行われたスーパーフォーミュラ最終戦、このレースの現場でアウディの7号車にも乗るアンドレ・ロッテラーが取材に応じ、「とても悲しい」と語った。

「もちろん、とても悲しいことだよ。僕は7年間アウディにいて、素晴らしい成功を収めたから」

 そうロッテラーは語る。

「でも、現状でこのプロジェクトを続けることは難しい、それは理解しているし、理解しなきゃいけないんだ。とても悲しいけどね」

「僕らは素晴らしいチームだ。ブノワ(トレルイエ)とマルセル(ファスラー)と共に素晴らしいサクセスストーリーを築き上げてきたのに、それが終わってしまうなんて。でも、最後のレースとなるバーレーンまで、できる限りのことをしたい。まさに僕の人生みたいなものだから」 

中嶋一貴(Kazuki Nakajima, VANTELIN TEAM TOM’S) 

  スーパーフォーミュラではロッテラーのチームメイトであるものの、WECではライバル関係にある中嶋一貴も、アウディ撤退は「残念と言う以外ない」と語る。

「残念以外にはないですよね。2メーカーいるのと3メーカーいるのとでは、見え方も違いますし。それが一番ですね。(アウディが)いなくなったらなったで、その中で頑張るしかないですけど。ちょっと寂しくはなりますよね。知っているドライバーもたくさんいますし」

 中嶋と同じく、トヨタでWECを戦う小林可夢偉は、「メーカーが長く続けられるようなスポーツにしなければ」と語った。 

小林可夢偉(Kamui Kobayashi, SUNOCO Team LeMans)

「今後のWECのことを考えたら、すごく影響があるんだろうなと、正直思います。そうならないように、できるだけ予算がかからず、メーカーが長くやっていけるというのを意識しながら、チャンピオンシップを戦っていきたいと思います。そうやって長く続いていくスポーツじゃないと、このル・マンというヒストリーもなくなってしまうんだなと感じます。そしてメーカーにも、できるだけ長く続けるということを意識してやってほしいなというのは、一個人のドライバーとしての願いです」

  そういう可夢偉も、かつてトヨタのF1撤退という時期を経験している。

「僕もトヨタがF1を撤退するとなった時、同じような状況になりましたから、(アウディの)ドライバーたちの気持ちもよく分かります」

「当時、僕は行き場(ザウバー)があったからいいですけど、あそこで本当にF1に乗れなくなっていたら、辛かったと思います」

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この記事について
シリーズ WEC , スーパーフォーミュラ
ドライバー Andre Lotterer , Kamui Kobayashi , Kazuki Nakajima
チーム Audi Sport Team Joest , Toyota Racing
記事タイプ 速報ニュース