トヨタ、TCSを使い切れず。トップから約5秒遅れで決勝へ:WEC開幕戦予選レポート

FIA世界耐久選手権(WEC)開幕戦シルバーストン6時間レースの予選で、Toyota Gazoo Racingの2台のTS050ハイブリッドは、ポールポジションを獲得したアウディR18から5秒もの差を付けられ、5、6番グリッドからのスタートとなった。

 開催2日目は激しい雨の中でまずフリー走行が始まったが、アンソニー・デビッドソンの駆る5号車トヨタTS050ハイブリッドが雨に足を掬われて2度のコースアウトを喫した。車両の片付けのためにセッションは赤旗中断になったが、その間に何と雪が降り始め、ほとんどの参加車が走行できないままセッションは終了した。

 予選はLM-GTEクラスとLMPクラスに分けて行われ、先に行われたLM-GTEクラスではAFコルセの71号車フェラーリ488GTEのがトップタイム、それにデンプシー-プロトン・レーシングの77号車ポルシェ911RSR、フォード・チップ・ガナッシの66号車フォードGTが続いた。今年から参戦するフォードGTは注目の的だが、最速タイムのフェラーリから2.6秒ほどの遅れで、まだまだ成熟不足の感は否めなかった。

 LMPクラスの予選は波乱含みのものになった。グリッド最前列は2台のアウディR18が占めた。ポルシェ919ハイブリッドの俊足が予想されたが、乾き始めた路面でアウディがポルシェを蹴散らしたのだ。ポルシェ2台は2列目のグリッドを埋めた。

 最も大きな波乱は2台のトヨタTS050 ハイブリッドに降りかかった。2台のTS050 HYBRIDは揃ってトラブルに見舞われ、6号車トヨタTS050ハイブリッドはポールポジションのアウディから遅れること4.996秒、5号車トヨタTS050ハイブリッドは実に6.905秒も遅れる始末だった。原因はトラクションコントロールシステムをうまく使い切れなかったこと。雨が降ったことにより、短時間でセッティングを詰め切れなかったと言われている。その結果システムが正常に働かず、本来の性能をまったく発揮出来なかった。チームもドライバーもまだ習熟が必要だが、しかし原因が判明しているだけに、決勝レースでは期待に応える走りを見せてくれるはずだ。

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この記事について
シリーズ WEC
イベント名 シルバーストン
サブイベント 土曜日 予選
サーキット シルバーストン
記事タイプ 予選レポート