【WRC】来季WRC復帰のシトロエンが王者オジェを起用しなかった理由

4度のWRC王者オジェはシトロエンからキャリアをスタートしており、彼らのパイプは太いように思われたが、2017年の彼の移籍先はMスポーツだった。

 2016年に4度目の世界チャンピオンに輝いたセバスチャン・オジェ。彼はもともとシトロエンからWRCキャリアをスタートした。彼はシトロエンのジュニアチームで2年間過ごし、2010年にメーカーが定めたイベントでスポット参戦、2011年にはフル参戦を果たした。

 その後、2012年にフォルクスワーゲンに移籍し、その翌年2013-16年の間に世界チャンピオンに輝いた。

 2016年末にフォルクスワーゲンがWRC撤退を発表し、オジェは2017年にMスポーツに移籍することになった。それまでもトヨタのマシンをテストしており、またシトロエン(シトロエン・トタル・アブダビ・ ワールドラリーチーム)に戻るという選択肢もあった。

 しかし、フォルクスワーゲン撤退の発表の矢先、シトロエンはすでにクリス・ミークとクレイグ・ブリーン、ステファン・ルフェーブルをドライバーラインアップとして起用することが決定しており、シトロエンのチーム代表であるイブ・マットンは、オジェと契約することができないと話していた。

「若いドライバー(ブリーンとルフェーブル)との契約を白紙にすることは問題ではなかった。ただそれ(オジェを起用すること)ができなかった」とマットンは語った。

「それは我々が今後も彼(オジェ)と何もしないという意味ではない。しかし2017年では不可能だったというだけだ」

「フォルクスワーゲンが選手権からの撤退発表する前に、我々はWRCへの戦略を発表していた。我々は彼ら(フォルクスワーゲン)がそこ(選手権)にいないことを本当に残念に思う。その戦略にはチャンピオンと戦うというシナリオがあったからだ」

「これまでオジェがしてきたことに対して、我々は大きな敬意を払っている。しかし彼は彼なりの戦略があり、その戦略が彼のDNAと合っていると思う。一方の我々は若いドライバーの育成をしたいと思っている」

 またマットンは、オジェをテストに参加させなかったことを後悔していないと付け加えた。それでもシトロエンは競争力のあるマシンを作ることができていると彼は感じているのだ。

「いいや、私は後悔していない」とマットンは語った。

「我々が彼と話した時に、それ(テストに誘うこと)はできなかった」

「おそらく我々の状況は異なっていると思うが、シトロエンは正しいレベルのマシンを作り上げることができると誰もが信じていると思う。だから我々が正しいマシンを作れるということを、オジェに証明してもらう必要はない」

「また非常に早い段階から、我々はオジェに対し2017年にシトロエンへ加わることはできないと話しているし、それには自分たちのマシンがどの程度のものなのかということを秘密にしておきたかったという意図もあった。誰もが秘密を最後まで守りたいと思うだろう」

若手2人は1台を共有

 マットンはクリス・ミークだけがフル参戦するドライバーになることを明らかにした。ブリーンとルフェーブルは2017年序盤の4つのラリーイベントでもう1台のC3 WRCを共有する予定だ。

「クリスは全イベントに参戦するだろう」とマットンは明かした。

「ブリーンとルフェーブルに関しては、我々は2台しかマシンを用意していないので、1台を2人で共有させるつもりだ」

「ステファンはモンテカルロの一部のSSで出走し、スウェーデンはクレイグといった感じだ。我々は序盤の4イベントをそのようにやっていくだろう。その後も、ステファンとクレイグの2人を各イベントに参加させるつもりだ」

Interview by Khodr Rawi

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この記事について
シリーズ WRC
ドライバー Sébastien Ogier
チーム シトロエン・ワールドラリー・チーム
記事タイプ インタビュー