レースレポート

86/BRZ

GR86/BRZ Cup第5戦・第6戦岡山|eスポーツ出身冨林勇佑が王者に。クラブマンは勝木崇文が戴冠

GR86/BRZ Cupの最終ラウンドが岡山国際サーキットで行なわれ、プロフェッショナルシリーズは冨林勇佑が、クラブマンシリーズは勝木崇文が年間王者に輝いた。

後藤 純

編集: 2022/11/21 9:47

Copy link

Facebookでシェアする

Twitterでシェアする

WhatsAppでシェア

Linkedinでシェアする

Pinterestでシェアする

Viberでシェア

Google検索でmotorsport.comをお気に入り登録

冨林勇佑

 11月20日(日)、岡山国際サーキットで新生TGR GR86/BRZ Cupの22年チャンピオンが決まった。

 プロフェッショナルシリーズのチャンピオンは、冨林勇佑(エアバスターDL・GR86 )。ウィナーだけでなく、表彰台登壇者も毎戦変わる激戦を制した。クラブマンシリーズのチャンピオンは、年間3勝で勝木崇文(Star5 ダイシン GR86)だった。

 11月19日(土)天候は快晴、午前10時20分からプロフェッショナルシリーズの予選が15分間で開催された。

 通常はニュータイヤを活かした緊張感溢れる、1ラップしかアタックしない予選だが、ダブルヘッダーの今回はセカンドベストタイムも予選結果となる通常と異なるフォーマットとなった。第5戦のポールポジションは吉田広樹(埼玉トヨペットGB BS GR86)が、第6戦(最終戦)のポールポジションは菅波冬悟(OTG TN滋賀 GR86)が奪った。注目のタイヤ開発戦争は、ブリヂストンタイヤとダンロップタイヤがポールポジションを分け合った。

 午後14時54分、12周で第5戦の決勝レースがスタート。ホールショットを決めたのはポールシッターの吉田で、フロントロウスタートの阪口良平(MOTUL TWS GR86)が遅れ、冨林が2番手に浮上した。

 冨林は果敢にトップを狙うが、レースペースで吉田に勝る事が出来ず、吉田は危なげなくポールトゥウィンを果たし、嬉しい初優勝。伊東黎明(OTG DL GR86)は6位でチェッカーを受け、この結果により冨林と伊東が同ポイントで並び、チャンピオン争いは最終戦で雌雄を決する事となった。

 11月20日(日)午前11時05分に12周の最終戦がスタート。トップ争いは菅波と冨林がオープニングラップから激しいバトルを見せ、菅波がトップに浮上した。

 レース序盤、菅波は後続を離す好ペースで飛ばすが、その後ろで堤優威(T By Two カバナ BS GR86)が毎ラップオーバーテイクを成功し、着実にポジションアップをしていく。トップ2台のダンロップ勢より勢いを増すブリヂストンユーザーの堤は、8周目の1コーナーで菅波をオーバーテイク! トップに立った堤は後続より速い1分47秒台でラストスパートをかけ、後続は48秒台でしか走れず万事休す。堤は今季2勝目を挙げ、チャンピオン争いは3位でチェッカー受けた冨林に軍配。eスポーツ出身者が現実世界で、TGR GR86/BRZ Cupという激戦の場で歴史に名を遺した。

 富林は年間表彰式の場で、「車も新型になりプロクラス2年目で、様々な著名なドライバーと走れるだけで光栄なので、正直な気持ちはチャンピオンを獲るという意識はなかった。だが1戦1戦表彰台に立つ事を目標に走り、最終戦も初めてポールポジションを獲れて、最後に意識する様になった。未勝利でチャンピオンになったので来年は先ず初優勝を果たしたい」と語った。

 クラブマンシリーズは19日(土)に開催された第5戦で優勝を飾った勝木が、1ポイントでも獲得すればチャンピオンという有利な展開で最終戦を迎えた。

 勝木はレース終盤まで5番手で王者獲得を目指した。ドラマが起きたのはレース残り2周、勝木が突然順位を落としラップタイムが如実に落ちる。マシントラブルが発生し本来のレーシングスピードを失うも、辛くも10位でチェッカー。涙を流し、初戴冠の喜びを全身で表した。

 勝木は年間表彰式の場で「念願のチャンピオンでした。開幕から松井選手(松井宏太/TEAM SAMURAI GR86)と菱井選手(菱井将文/徳島トヨタ GR86)と三つ巴でシーズン通して戦った印象で、毎戦積み重ねたポイントが最後に活きてきました」と語った。来年以降の活躍も楽しみだ。

 筆者個人的な感想としては、新型車両に代わり、ルール改定もされ、より魅力が増したと感じた新しいシーズンだった。エントラントの多さ、コース上のレベルの高さとは良い意味で反比例するチームの穏やかさとファンフレンドリーな雰囲気。そして、様々な部品変更が可能になった事により現れたコース上で走りの個性と難しさ。タイヤ戦争はさらに過激さを増すかもしれない。

 現地観戦したの事ないモータースポーツファンの方はぜひ来年こそはサーキットに足を運んで、TGR GR86/BRZ Cupにしかない魅力を感じてもらいたい。

 

関連ニュース:

あなたの意見が聞きたい!

Motorsport.comで何を見たいですか?

5分間のアンケートにご協力ください。

- Motorsport.comチーム

コメントを読んで投稿する

関連ニュース :

記事をシェアもしくは保存

Copy link

Facebookでシェアする

Twitterでシェアする

WhatsAppでシェア

Linkedinでシェアする

Pinterestでシェアする

Viberでシェア

前の記事 岸田総理大臣のF1日本GP来訪実現。背景には開催に向けた関係省庁への説明が……”脱マイナースポーツ化”の追い風に?

次の記事 岸田総理のF1日本GP訪問をアテンドした山本左近、モータースポーツへの関心を実感? 「もっと見ていたかったという気持ちをすごく感じた」

Top Comments

コメントはまだありません。 最初のコメントを投稿しませんか?

View More & Comment

More from

後藤 純



GR86/BRZ Cup第4戦鈴鹿|堤優威が好スタートで優勝。ブリヂストン勢が表彰台独占

86/BRZ

86/BRZ 2022/11/01

GR86/BRZ Cup第4戦鈴鹿|堤優威が好スタートで優勝。ブリヂストン勢が表彰台独占



GR86/BRZ Cup第2戦SUGO|ネッツ富山の松井孝允が優勝しランクトップへ。ダンロップ勢がワンツー

86/BRZ

86/BRZ

Rd.2 SUGO

2022/08/24

GR86/BRZ Cup第2戦SUGO|ネッツ富山の松井孝允が優勝しランクトップへ。ダンロップ勢がワンツー



新生GR86/BRZ Cupが富士で開幕。初代勝者は谷口信輝

86/BRZ

86/BRZ 2022/07/18

新生GR86/BRZ Cupが富士で開幕。初代勝者は谷口信輝

最新ニュース



好調フェルナンデス、初のポールポジション獲得! 小椋藍Q2進出し7番手|MotoGPインドネシアGP予選

MotoGP

MGP MotoGP

インドネシアGP

34 分前

好調フェルナンデス、初のポールポジション獲得! 小椋藍Q2進出し7番手|MotoGPインドネシアGP予選



フェルスタッペン、シンガポール初ポールに驚き。「なんとか上手く走ることができた」予選アプローチの違いは影響なし?

F1

F1 F1

シンガポールGP

51 分前

フェルスタッペン、シンガポール初ポールに驚き。「なんとか上手く走ることができた」予選アプローチの違いは影響なし?



前戦SUGOのリベンジへ! フラガが初PP。初王座かかる太田は盤石フロントロウ|スーパーフォーミュラ第9戦予選レポート

スーパーフォーミュラ

SF スーパーフォーミュラ

第9戦・第10戦富士

1 時間前

前戦SUGOのリベンジへ! フラガが初PP。初王座かかる太田は盤石フロントロウ|スーパーフォーミュラ第9戦予選レポート



インドネシアGPは「アプリリアにとって理想的なコース」初日最速のフェルナンデス、自信満々

MotoGP

MGP MotoGP

インドネシアGP

1 時間前

インドネシアGPは「アプリリアにとって理想的なコース」初日最速のフェルナンデス、自信満々

Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.

フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。

次の 2 つのオプションがあります。

購読中 すでに購読していますか? ここからサインインします

広告ブロッカーを無効にしましたか?
ページをリロード

お知らせの管理

登録