GR86/BRZ Cup第2戦SUGO|ネッツ富山の松井孝允が優勝しランクトップへ。ダンロップ勢がワンツー
スポーツランドSUGOでTGR GR86/BRZ Cupの第2戦が開催された。プロフェッショナルシリーズの優勝を手にしたのは、松井孝允(NETZ TOYAMA Racing)だった。
#123 松井孝允 NETZ富山RacingGR86
Jun Goto
8月21日(日)、スポーツランドSUGOでTGR GR86/BRZ Cup第2戦が開催された。プロフェッショナルシリーズで優勝を飾ったのは、NETZ TOYAMA Racingの松井孝允だった。
決勝レース前日の8月20日(土)に行われた公式予選は波乱の展開だった。
この日のタイムスケジュールは当初の予定より13分遅れ、プロフェッショナルシリーズの予選セッションが始まったのは12時53分。しかしコースオープンと同時にコース全域に大粒の雨が降り始め、ウェット路面へと変化していった。
そうした中、コンディションの良い間にとにかくタイムを記録しようと、各車がアタックを開始し、伊東黎明(OTG DL GR86)がまずはトップを奪う。
トップ3をダンロップ勢が独占し、どういった展開になるか他タイヤ勢各車のアタックに注目が集まる中、セッション開始5分後に赤旗となってしまった。原因は馬の背コーナーでクラッシュが発生し、破損した部品がコース上に落下した為だった。
約8分の中断の後、13時06分に残り時間10分でセッションが再開されたが、雨脚はどんどん増していく状況。それでも全車はアタックしていく。
そんな中でもトップタイムをマークしていたのは松井孝允だったが、ネクセンタイヤを履く近藤翼(NEXEN RACING TEAM)が1分45秒241を記録。ダンロップタイヤを履く松井にコンマ6秒差をつけ、堂々のポールポジション獲得となった。
プロフェッショナルシリーズの前に予選が行われたクラブマンシリーズは、勝木崇文(AVANTECH racing team)が自身初のポールポジションを獲得した。
■決勝レース
翌日21日(日)は朝から晴天で気温も上がり、前日とは異なるドライコンディションでの戦いとなった。プロフェッショナルシリーズの決勝レースは13時30分より13周で行われた。
ポールシッターの近藤がホールショットを決めたが、オープニングラップの最終コーナーで挙動を乱してしまい、そこで松井がトップを奪った。
トップに立った松井は2番手以下との差を広げてレースを進めていく。しかし後方からは予選6番手だった冨林勇佑(エアバスターDL・GR86)が2番手まで浮上。そのペースは松井を上回るモノであり、どんどん差が縮まっていった。
12周目には松井と冨林は0.1秒差のテールトゥノーズになり、各コーナーで緊迫感溢れるバトルとなった。
終盤冨林に対してペース面では劣っていた松井だが、それでも落ち着いてポジションを守り切ってトップチェッカー。優勝を果たした。2位は冨林、3位は岡本大地(NEXEN RACING TEAM)となった。
Winner #123 松井孝允 NETZ富山RacingGR86
Photo by: Jun Goto
4度のチャンピオン経験者であり、前戦の勝者でもある谷口信輝(KTMS GR86)がまさかの22位で終わったために、松井は今回の優勝でランキングトップへ浮上している。
一方、路面温度上昇に伴い好ペースで走ると思われたブリヂストン勢は表彰台に顔を見せることはなかった。
同日午前に開催されたクラブマンシリーズは、ポールシッターの勝木がポールトゥウィンで初優勝を遂げ、こちらもランキングトップになった。
タイヤだけでなく、様々な認定パーツが面白さを加速させている新生TGR GR86/BRZ Cup。次戦は9月25日(日)に十勝スピードウェイで第3戦が予定されている。
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