2022年オートスポーツ・アワードの表彰式、英国・ロンドンで開催。フェルスタッペンやハミルトンらを表彰
2022年オートスポーツ・アワードの表彰式が行なわれ、マックス・フェルスタッペンやルイス・ハミルトンなど、今季活躍したレーシングドライバーやマシン、チームなどが表彰を受けた。

【イギリス・ロンドン発】:2022年12月4日にイギリスのロンドンで第35回オートスポーツ・アワードの表彰式が行なわれ、今季のF1で大活躍をしたマックス・フェルスタッペンやルイス・ハミルトンらが表彰された。またロジャー・ペンスキーが、オートスポーツ・ゴールドメダルを獲得した。
年間表彰式には、数多くのワールドチャンピオンやモータースポーツ・シリーズの重要人物など750名以上が集まった。

Roger Penske receives the Gold Medal Lifetime Achievement Award from Sir Jackie Stewart
Photo by: Nils Jorgensen / Motorsport Images
今季のF1王者に輝いたフェルスタッペンは、英国オートスポーツの読者投票でインターナショナル・レーシングドライバー・オブ・ザ・イヤーに選ばれた。また、F1デビュー以来初めての未勝利シーズンとなったハミルトンも、ブリティッシュ・コンペティション・ドライバー賞を受賞した。
フェルスタッペンは「2年連続でインターナショナル・レーシングドライバー・オブ・ザ・イヤーに投票してくれたファンに、心から感謝する」とビデオメッセージで語り、次のように続けた。
「これについては、チームに感謝しなければいけない。今年のチームの努力は、過去最高のモノだった」
なおフェルスタッペンが走らせた今季のF1マシンレッドブル『RB18』も、レーシングカー・オブ・ザ・イヤーを獲得。同チームのクリスチャン・ホーナー代表と、チーフ・テクニカルオフィサーのエイドリアン・ニューウェイが式典に参加した。
ハミルトンも、ブリティッシュ・コンペティション・ドライバー賞受賞に際し、次のようにコメントした。
「英オートスポーツの読者のみなさん、そして英オートスポーツの全てに心から感謝したい。僕は英オートスポーツのことを長いこと知っている。最初は、1995年だったと思う。驚くほどの才能を持ったイギリス人ドライバーが数多くいる。どうしてイギリスで素晴らしいドライバーが誕生し続けているのかは分からないけど、僕はその一員であることを誇りに思う」
F1で4回にわたってチャンピオンに輝き、今季限りでF1を引退したセバスチャン・ベッテルには、ライフタイム・アチーブメント・アワードが贈られた。彼は通算で299回のF1出走、53勝、122回の表彰台、57回のポールポジション、38回のファステストラップを記録。これはF1の歴史上3番目という偉大な数字である。
優秀なイギリス人ドライバーに贈られるアストンマーチン・オートスポーツ・BRDC・ヤングドライバーアワードには、ルーク・ブラウニングが選ばれた。彼は今季、イギリス国内F4シリーズと、GB3の両方でタイトルを獲得。その後、様々なテストを経て、同賞受賞が決まった。
ブラウニングは賞金20万ポンド(約3,300万円)のほか、アストンマーチンのF1マシンをテストする権利も手にした。

Luke Browning celebrates winning the Aston Martin Autosport BRDC Award with Sebastian Vettel and Dario Franchitti
Photo by: Motorsport Images
各賞の受賞者は、以下のとおりとなっている。
- ブリティッシュ・コンペティションドライバー・オブ・ザ・イヤー:ルイス・ハミルトン
- インターナショナル・レーシングドライバー・オブ・ザ・イヤー:マックス・フェルスタッペン
- オートスポーツ・ゴールドメダル:ロジャー・ペンスキー
- ライフタイム・アチーブメント:セバスチャン・ベッテル
- ルーキー・オブ・ザ・イヤー:周冠宇
- レーシングカー・オブ・ザ・イヤー:レッドブル『RB18』
- モーメント・オブ・ザ・イヤー:ジョージ・ラッセル
- プロモーター・オブ・ザ・イヤー:サウジアラビア
- ラリードライバー・オブ・ザ・イヤー:カッレ・ロバンペラ
- ラリーカー・オブ・ザ・イヤー:トヨタ『GRヤリス Rally1』
- ナショナル・レーシングドライバー・オブ・ザ・イヤー:トム・イングラム
- BRDCアワード:ルーク・ブラウニング
- eスポーツ・ドライバー・オブ・ザ・イヤー:ジェームズ・ボールドウィン
- eスポーツ・チーム・オブ・ザ・イヤー:チーム・レッドライン
モータースポーツへの生涯にわたる貢献と永続的な遺産を讃えて贈られる、オートスポーツ・ゴールドメダル部門では、今季はロジャー・ペンスキーが受賞。ペンスキーは今年、チームオーナーとして600回目のメジャーレースでの優勝を記録。また、同じシーズンでインディカーとNASCARの両方を制した、初めてのオーナーということになった。メダルは、ジャッキー・スチュワートから手渡された。
「この賞を受賞したことについて、英オートスポーツの皆さんに感謝したいと思う」
ペンスキーはそう語った。
「英国に戻ったことが全ての始まりだった。60年前、ブランズハッチでのことだ。ある程度の成功を収めた後、ドーセットのプールに店舗を購入した。イギリスは、我々がレーシング・ビジネスを立ち上げるのに貢献してくれたと思う。レースとビジネスで成功するには、我々と英国は深く関わっている」
なお、2023年のオートスポーツ・アワードは、12月3日(日)に開催される予定だ。
オリバー・シースラ(Motorsport Network CEO):
「世界中のモータースポーツの重要人物が集まり、このスポーツの特に優れた成績と個性を讃えました」
「世界中から殿下、閣下、多数のチャンピオン経験者、重要な意思決定者をお迎えできたことを、誇りに思っています。これはオートスポーツ・アワードがシーズンをスタイリッシュな形で終わらせ、最も重要な開拓者と権威者が出会い、来シーズンに向けた筋道を立てることに、いかに関連性があるかを示していると思います」
「ロジャー・ペンスキーをはじめ、ルイスやマックス、セバスチャンを含む全ての受賞者にお祝いを申し上げる。この表彰式の夜を成功に導いてくれた全ての参加者、全てのパートナーとスポンサー、そして素晴らしいスタッフたちに感謝したいと思います」
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