エクストリームE、最初のレース『デザートXPrix』は大成功? 共同創設者のアガグ「最高の週末だった」
エクストリームEの共同創設者のアレハンドロ・アガグは、サウジアラビアで開催されたシリーズ最初のイベントについて、「これ以上の脚本はない」と評価した。
写真:: Colin McMaster / Motorsport Images
電動SUVによるオフロードレース『エクストリームE』の最初のイベント『デザートXPrix』が4月3~4日に行なわれ、ロズベルグ・Xレーシングのヨハン・クリストファーソン/モリー・テイラー組が最初の勝者となった。
インディ500ウイナーであるジル・ド・フェランと共にエクストリームEを立ち上げたアレハンドロ・アガグは、アイデアを発表してから実際にイベントが行なわれるまでの2年間はかなり苦労したことを認めた。また、スパーク・レーシング・テクノロジー社製のオデッセイ21 E-SUVに発生した信頼性問題と、デザートXPrixで発生したいくつかの大クラッシュにより、「困難な週末を過ごした」と語った。
しかし、サウジアラビアのアルーラ砂漠で開催された初のイベントについては、「すべてが上手くいった」と考えており、完璧な週末だったと評価した。
「私の想像をはるかに超えていた。考えられる限り最高の週末だった」
そうアガグは話した。
「完璧な週末のために脚本を書くとしたら、この2日間にここで起こったこと以上の脚本は思いつかないだろう。これは新しいチャンピオンシップであり、エクストリームなチャンピオンシップなんだ」
「我々はその名前に誇りを持っている。これはエクストリームなレースだ。こんなに過激なレースは見たことがない」
今回のデザートXPrixでは走行が行なわれる前の木曜日の段階で、砂塵による視界不良の影響が大きいことを理由に、複数台で行なわれる予定の予選が1台でのタイムトライアル形式に変更。さらに各レースの同時走行台数を3台に制限した。
motorsport.comの調べによると、予選が終わった土曜日の段階でも一部のチームやドライバーが働きかけ、決勝を3台で争うのではなく再び1台ずつの走行に戻すことも話し合われたようだ。
しかしアガグはグリッドを維持するという決定を下したことに「とても満足をしている」という。
「決断をして本当に良かったと思う。それは簡単なことではなかった」
「レースのことを良く知っている人たちからは、タイムトライアルにした方が良いと言われた。だが『レースをしよう』という人たちやドライバーもいた。私が決断をしなければならなかったんだ」
アガグは、レースが最初のコーナーへの進入でほとんど決着してしまったことは問題視しつつも、ホイール・トゥ・ホイールのバトルがなかったことを擁護し、スタート直後の駆け引きはモータースポーツとして素晴らしいものだったと語った。
「決勝のスタート後20~30秒に見られたモノが、モータースポーツにおいて大事な、栄光にふさわしい瞬間だと私は思う」
「1秒で勝ち取る栄光だ。1時間も必要ない。私は大満足だ」
エクストリームEは、5月29~30日にセネガルの海岸線で第2戦が行なわれる予定となっている。
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