Wシリーズ女王チャドウィック、ベローチェからエクストリームEに参戦へ
ジェイミー・チャドウィックは、2021年から始まるエクストリームEにベローチェ・レーシングから参戦することを発表した。

2021年始動予定の電動SUVによるオフロード選手権『エクストリームE』(XE)。同選手権に参戦するベローチェ・レーシングは、Wシリーズの初代女王であるジェイミー・チャドウィックを起用することを発表した。
チャドウィックはこれまでNIOとジャガーからフォーミュラEのテストに参加したことがあり、完全電動のレーシングカーのドライブは初めてではない。
またチャドウィックはかねてより、ネルソン・ピケJr.、ルーカス・ディ・グラッシ、アントニオ・フェリックス・ダ・コスタといった歴代フォーミュラE王者らと共に“XEドライバーズプログラム”の一員として活動しており、ブランドアンバサダーとしてベローチェとの繋がりも持っている。
エクストリームEでは男女ひとりずつ、ふたりのドライバーを起用することが義務付けられている。チャドウィックとペアを組む男性ドライバーはまだ明らかになっていない。
3月にサウジアラビアで開幕するシーズンに向け、チャドウィックは次のようにコメントした。
「エクストリームEのような革命的な選手権において、ベローチェ・レーシングのドライバーを務められることを誇りに思います」
「ベローチェとは長い間関わりを持ってきましたし、私にとって家族のような存在です。ですので彼らのチームの女性ドライバーとしてエキサイティングなレースシリーズに参加できることは光栄です」
「気候変動は私たち全員に影響を与えることですし、私は気候変動と戦うために自分の役割を果たしたいと思っています」
2019年に発足したWシリーズの初代女王に輝いたチャドウィックは、2020年も連覇を目指して同カテゴリーに参戦する予定だったが、コロナ禍の影響でシーズン自体がキャンセルに。彼女はフォーミュラ・リージョナル欧州選手権にプレマからフル参戦し、開幕戦では3位表彰台を獲得した。
チャドウィックは先週、エクストリームEで使用される車両『オデッセイ21』を駆り、南フランスでテストを行なった。来月にはスペインのモーターランド・アラゴンでさらなるテストが行なわれる予定だ。
ベローチェ・レーシングのチームマネージャーであるイアン・デイビスは次のように語った。
「シングルシーターとスポーツカー、両方の選手権でタイトルを獲得してきた彼女がその技術を発揮し、非常にハイレベルな戦いが予想されているエクストリームEで勝てない理由はない」
「先週フランスで行なわれたオデッセイ21を使ったシェイクダウンはとてもポジティブなものだった」
「素早いドライバーチェンジからコーナーでのターンインなど、彼女のシングルシーターやGTでの経験はマシン開発の初期段階において非常に貴重なものだ。彼女には我々のエンジニアリング面の改良において重要なインプットがあったのだ」
「ジェイミーはオフロード走行の初心者であることを認めているが、彼女は学習能力が高く、我々の言うことに注意深く耳を傾け、エンジニアとうまく仕事をする。そして最も重要なのは、走る度に速くなっているということだ」
なお、ベローチェの経営陣にはフォーミュラEで2度の王者に輝いたジャン-エリック・ベルニュが名を連ねており、レッドブルF1チームのチーフ・テクニカル・オフィサーであるエイドリアン・ニューウェイはチームの“ビジョナリー・リーダー”としてリストアップされている。
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