阪口晴南がFRJ初代王者に輝く、出場した11戦全てで勝利
2020年から始まったフォーミュラ・リージョナル日本選手権は阪口晴南が初代王者に輝いた。
写真:: Jun Goto
2020年のフォーミュラ・リージョナル・ジャパニーズチャンピオンシップ(FRJ)がオートポリスで最終戦を迎え、阪口晴南(Sutekina #3)が参戦した11戦全てを勝利する活躍を見せ、初代シリーズチャンピオンに輝いた。
全6大会14戦で争われたFRJ初年度。チャンピオンに王手をかけて最終大会の舞台となるオートポリスにやってきた阪口だったが、予選では思うようにタイムが伸びず第13戦が3番手、第14戦は2番手からのスタートとなった。それに対し、シーズン後半は阪口に迫る速さを見せつつある古谷悠河(TOM’S YOUTH)が初のポールポジションを獲得した。
そのまま初優勝のチャンスもあった古谷だが、第13戦の決勝ではスタート時にストールしてしまい最後尾まで後退。一方の阪口は2番手に浮上し、トップの金丸ユウ(Sutekina #5)に接近すると、レース後半の9周目にオーバーテイクしトップに。一気に後続を引き離した。これで勝負が決したかと思われたが、スタートで出遅れた古谷が怒涛の勢いで追い上げ、2番手に浮上。残り2周のところで阪口の0.9秒後方まで迫り、最後まで横に並びかけようとしたが、順位を入れ替えることができずチェッカーフラッグ。今季10勝目を挙げた阪口が最終戦を待たずにシリーズチャンピオンを決めた。
約3時間のインターバルを経て行なわれた第14戦決勝。ここでも古谷はポールポジションからのスタートだったが、前戦に続いて出遅れてしまい、2番グリッドの阪口がホールショットを奪った。そこから一時は3.5秒のリードを築いた阪口だったが、古谷も意地の追い上げをみせレース後半は1秒差を切る接戦に。しかしここでも阪口がミスのない走りをみせてトップを死守し、今季11勝目を挙げた。
阪口はスーパーGTとの日程重複のため、スポーツランドSUGOでの第2大会を欠場したが、それ以外で参戦した11レース全てで優勝を飾る活躍を見せた。
「出場したレース全てで勝つことができて、ホッとしています」と語った阪口。後半戦はライバルから追われる立場となり苦しいレースもあったというが、1年を通してトラブルなく戦えたことに対して、チームに感謝していた。
「今シーズンの序盤戦は経験の部分でアドバンテージがあって、しっかり後ろを引き離すことができていましたが、後半戦はちょっと失速気味で常に追われる立場になってしまいました。僕としては常にぶっちぎりのレースを思い描いていましたが、なかなかそうならなくて、勝ったレースでも悔しい思いをした時もありましたし、今回予選でポールポジションを獲れなかったことは、すごく悔しかったです。周りからすれば『楽勝でしょ?』と思われているかもしれませんが、実際にはけっこう大変な部分もありました。でも、負けられないというプレッシャーを力に変えられたんじゃないかなと思います。良い1年だったと思います」
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