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全日本ロード2021もてぎ公開テスト:中須賀克行が好調で終える。清成龍一は消化不良か

全日本ロードレース選手権の合同テストがツインリンクもてぎで行なわれた。

中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)

写真:: Osamu Kidachi

 4月4日に開幕を迎える全日本ロードレース選手権を前に、3月24日~26日にツインリンクもてぎで今季初となる合同テストが開催された。

 JSB1000クラスは、昨年チャンピオンに輝いた野左根航汰が今年はスーパーバイク世界選手権へ参戦する為に、ゼッケンナンバー1は不在となった。

 その中で主役の筆頭は9度の全日本チャンピオンである中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)と、そして昨年ランキング2位の清成龍一(Astemo Honda Dream SI Racing)であることは間違いないだろう。

 テスト初日の24日、天候は快晴で気温16℃・路面温度36℃というコンディションでセッションが始まり、合計4時間の走行が行なわれた。

 午前中のセッションは清成がトップタイムをマークするも、午後からのセッションは中須賀がトップタイムで応酬する。ただセッション終盤残り約20分、中須賀は90度コーナーで転倒を喫してしまう。転倒の影響で臀部を強打し、しばらく動けないほどだった。

「シーズンオフはMotoGPのテストばかりで、今日はシェイクダウンのようなもの。ただマシンは昨年型と同スペックなので、明日は方向性を良い方へ定めていきたい」と、初日を終えた中須賀は語った。

 初日のJSB総合トップタイムは中須賀でタイムは1分49秒038、2番手は1分49秒516をマークした清成だ。

 タイヤの状況、燃料搭載量、テスト内容など不明点は多いが清成の全ラップを見るに全体のベストタイムこそ1分49秒516だがラップタイムは1分50秒台が目立つ。

 午後の2時間のセッションは30分以上をピットでのマシン調整に費やし、さらに赤旗の影響がありセッション自体も短縮されたこともあるが、それにしても清成の周回数は少なめだった。

 また今季より全日本ロードレースでも装着が可能になったブレーキダクトは、気温が低い為かJSB1000クラスでは装着は確認出来ず、ST1000クラスで前田恵助(bLU cRU伊藤レーシングBORGヤマハ)1台が装着するのみだった。

 テスト2日目の走行時間は全4クラス共通で合計2時間。午後15時過ぎに小雨があったものの終日ドライコンディションで進行した。

 午前・午後ともにトップタイムは中須賀でベストタイムは1分48秒989、アベレージタイムも1分49秒台となった。だが昨年のもてぎラウンドで優勝した野左根の決勝レース2のアベレージタイムは1分48秒台となっているため、伸びしろはまだまだ残っている様にも思える。

 2日間のテストを終えて、中須賀は「初日の転倒により身体の痛みはあるが、自分のライディングを主な課題としてチャレンジしている。決勝レースで履くタイヤも決まり、開幕戦で良いスタートが切れる様にしたいと思っている」と口火を切った。

「アベレージタイムについては、2019年の高橋巧(当時HRC)とのレースでは1分47秒台というハイペースでレースをした。その時は昨年の野左根選手より速く走れているから走れない事はないと思う。状況も違うが今の自分自身が届いていないだけ。目標は高く持ちたい」と語る。

 ライバルになるであろう、清成の印象を聞くと「清成選手とコース上で出会えるタイミングがなく、本心はどんな具合か知りたい。でも初日の走り出しが速かったのに、そこからタイムが伸びないので色々とチャレンジしているんだろうと思える。決勝になれば清成選手は粘り強く絶対上がって来るライダーなので、一緒に良いレースをしたいと思う」と語った。

 一方、清成は周回数が中須賀より少なく、最後のセッションは1分49秒台に届くことなく終えている。

清成龍一(Astemo Honda Dream SI Racing)

清成龍一(Astemo Honda Dream SI Racing)

Photo by: Jun Goto

 清成は「まさかの悪いテストになってしまった。開幕戦のレースウィークは木曜日から走れるので問題解決に努めたい」と言葉少なめだった。

 テスト3日目(26日)にはメーカー系トップチームは撤収済みのため、プライベーターの走行が中心となった。

 昨年はコロナ禍を顧みて休場し、一昨年までアプリリアで戦っていた須貝義行(チームスガイレーシングジャパン)がドゥカティ・パニガーレV4Rに乗り換えた点がトピックスと言える。このV4Rは全日本ロードレースで初のフル参戦となり、昨年に続きBMWを駆る関口太郎(SANMEI Team TARO PLUSONE)共々、日本車にはない魅力も注目して欲しい。

 ST1000クラスはツインリンクもてぎのある栃木県在住の渡辺一馬(Astemo Honda Dream SI Racing)が総合トップタイム、ただ一人1分50秒台で他を圧倒した。

 しかし、今回のテストには昨年度チャンピオンである高橋裕紀(日本郵便 HondaDream TP)が、海外から帰国の際に義務付けられている隔離期間に当たっていたため欠席。この先両者がどんなバトルを繰り広げるか楽しみだ。

 ST600クラスはコースレコードを破ろうかという勢いで國峰啄磨(TOHO Racing)がトップタイム。新型CBR600RRのデビューウィンが期待される。

 そしてこのクラスには、故・阿部典史氏の息子である阿部真生騎(Webike チームノリックヤマハ)がいよいよ全日本ロードレースデビューを果たす。

 J-GP3クラスは久しぶりに軽量級に参戦する尾野弘樹(P.MU 7C GALE SPEED)がトップタイム。ロードレース世界選手権Moto3クラスや様々なカテゴリーで戦ってきた尾野がシーズンの中心人物となりそうだ。

 まだまだコロナ禍が続く中だが、いよいよ全日本ロードレースも4月4日(木)にツインリンクもてぎにて開幕戦決勝を迎える。

 栃木県の桜は8分咲きまで来ており、国内2輪レースにもいよいよ開幕の春が訪れる。

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