ドゥカティ、2023年からMotoEへマシン供給開始へ。2026年までの4年契約

電動バイクレースのMotoEは、エネルジカによるマシン供給が2022年限りで終了する。そして2023年からはドゥカティがマシンを供給することが発表された。

Start action, Lukas Tulovic, Tech 3 E-Racing leads

 2019年からMotoGPに併催する形で開催されている、電動バイクによるMotoEワールドカップ。内燃機関ではなくバッテリーとモーターで駆動するマシンによって争われるこのシリーズは、発足当初からエネルジカによるワンメイクのマシン供給がされてきた。

 彼らは4年間にわたって電動バイク『Energica Ego Corsa(エネルジカ・エゴ・コルセ)』を供給してきたが、2020年に更新した2年契約をこれ以上延長しないことを決定。2022年がエネルジカ製マシンのラストイヤーとなった。

 そして10月21日、ドルナ・スポーツとドゥカティはエミリア・ロマーニャGPを前に会見を行ない、2023年から2026年までの4年間の契約で、ドゥカティがMotoEへワンメイクサプライヤーとしてマシンを供給することになったと発表を行なった。

 これはドゥカティCEOのクラウディオ・ドメニカリは最近、現在のバッテリーのパフォーマンスと、その重量について指摘し、ドゥカティが電動バイクの分野で停滞していることを正当化していたことを考えると、非常に印象的な出来事になるだろう。

 世界的なCO2排出削減の取り組みにより、F1を始めとした4輪自動車レースが電動化など持続可能性を推進する方向に向かっており、2輪もそうした流れは無視できないと言える。最近ではカワサキが、カーボンニュートラルの実現に向けて2035年までに先進国向けの主要機種の電動化を完了させる方針を示していた。

■クラウディオ・ドメニカリCEO

「この合意は、我々の企業にとって歴史的な瞬間であることから大変誇りに思います。ドゥカティは常に将来に向けて焦点を合わせており、新しい世界に参入する度に、可能な限り最高のパフォーマンスを発揮する製品の製造を目指します」

「今回はエレクトロニクスパワートレインを長年研究してきたドゥカティにとって、競争の領域であるコントロールされた分野での開発が可能であることから、適切な時期での合意となりました。『MotoEワールドカップ』の全ての参戦者たちに、軽量化を実証した高性能のエレクトロニクスバイクを供給する必要があります。スポーツバイクの基本的な要素である重量の領域は最大の挑戦となるでしょう。軽量化されたバイクは、常にドゥカティのDNAであり、急速に進化するバッテリーの技術と化学的性質のおかげで、優れた結果を達成できると確信しています」

「我々は世界中のサーキットで将来に焦点を当てた技術的なイノベーションとソリューションを試し、ドゥカティスタにとって、エキサイティングで望ましい製品を製造します。競争の世界で得た経験を大切にし、プロダクションバイクに転用できると確信しています」

 

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