オコン、アルピーヌの”マラネロ風”サイドポンツーンにワクワク。ファクトリーの改善も実感
アルピーヌはF1イギリスGPでフェラーリ風のサイドポンツーンを投入。エステバン・オコンは、このアップデートは装着すれば速くなるパーツだと語っている。
写真:: Carl Bingham / Motorsport Images
アルピーヌのエステバン・オコンは、チームがイギリスGPで投入したサイドポンツーンに高い期待を向けている。
アルピーヌはこれまでも5月のスペインGPでハイダウンフォース仕様のリヤウイングやリヤブレーキの変更、フロントウイングの翼端板も調整を行なった。
アゼルバイジャンGPとカナダGPではロードラッグ仕様の空力パッケージを投入し、さらにイギリスGPで上面がえぐれたサイドポンツーンを持ち込んできた。これには、”エアダム”としてサイドポンツーン上部を流れる空気を整える効果があると見られている。
上部が大きく窪んだコンセプトのサイドポンツーンは開幕からフェラーリが採用してきたモノ。アルピーヌはそこからヒントを得たようだ。
トップチームのマシンデザインを踏襲する動きは、アルピーヌが今季最初に見せたわけではなく、アストンマーチンはレッドブルに似たサイドポンツーンをスペインGPで投入してきた(チームは従来型と平行して開発をしてきたと主張している)。
そのアストンマーチンは一からマシンを学び直すことで、アップデート直後はパフォーマンスが上がらずにいた。
だがアルピーヌは、アップデートを投入したイギリスGP初日のフリー走行2回目、オコンが13番手に留まった一方で、チームメイトのフェルナンド・アロンソが6番手に食い込んだ。
大きくマシンデザインを変更することで、学び直すことに時間を要するのではないかとmotorsport.comがオコンに尋ねると、彼は次のように答えていた。
「そんなことはないと思う。僕らはこれまでと同じ方向に進んでいるし、それが正しいと思っている」
「それに、それほど複雑なことじゃないはずだ。装着したら、付けていることを忘れる位にね」
「まだその辺のテストはしていない。クルマのリヤやその他諸々、試しているアイテムはいくつかある」
「でも理解するために時間を費やすことはないと思うし、アストンマーチンよりも高いパフォーマンスを始めから発揮できると思うんだ」
「きっと上手くいくはず。僕らはパッケージを最大限引き出すのにあまり時間をかけ過ぎたくない」
Alpine A522 sidepods detail
Photo by: Giorgio Piola
またオコンは、アルピーヌそして一昨年までのルノーがファクトリーに行なってきた投資が、今回のアップデートで効果を発揮していると考えている。
「僕らはみんな、とても興奮している」とオコンは続ける。
「マシンはとても美しいし、細部まで作り込まれている。品質も一級品だ」
「マシンや図面、どう作られてきたかを僕は間近で見てきた。そしてこれらの全てが何年もかけて改善されてきたことに、とても感銘を受けたと言わざるを得ない」
「2016年にリザーブドライバーとしてチームに加わった時(そのシーズン後半にマノーからF1デビュー)、状況は全く同じには見えなかった。だけど僕らは大きな一歩を踏み出したんだ」
「コンポジット(部門)のスタッフを訪ねたんだ。カナダGPの後、『僕らはひとつを1台分用意するつもりだ』と話していた」
「でも最終的に、2台とも完全な(新)パッケージを持ち込めていて、残りの週末に向けてスペアパーツも到着している」
「みんな信じられない仕事ぶりだ。僕はそれがマシンに表れていることをとても誇りに思っている」
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