レースレポート

スーパー耐久 第1戦 富士24時間

最後まで波乱続きだった富士24時間、新規チームの888号車HIRIXがデビューウィン

今年は雨絡みで大波乱の展開となったスーパー耐久 富士24時間レース。各クラスでは終盤にトップが入れ替わるなど、最後までドラマが絶えなかった。

吉田知弘

公開日時: 2020/09/06 12:31

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#888 HIRIX GOOD DAY RACING AMG GT3

 富士スピードウェイで行なわれたピレリ スーパー耐久シリーズ2020第1戦『NAPAC 富士 SUPER TEC 24時間レース』の決勝は#888 HIRIX GOOD DAY RACING AMG GT3がデビューウィンを飾る快挙を成し遂げた。その他のクラスもチェッカー目前まで白熱したバトルが繰り広げられた。

 当初の天気予報とは大きく異なり、日曜日は朝から青空が広がった富士スピードウェイ。このままドライコンディションでゴールを迎えるのかと思われたが、残り3時間を切ったところで急に曇り空となり、大粒の雨が降り出した。

 ホームストレートでも一気に路面状況が変わったため、各チームとも慌ててウエットタイヤを用意し、総合トップを争っていた888号車と#31 DENSO LEXUS RC F GT3もすぐにタイヤ交換を行なった。

 しかし、雨は一時的なもので、残り2時間を迎える頃には再び青空が広がり、路面もドライコンディションに。これには再びスリックタイヤへの交換に追われるチームもあった。

 そんな中、各クラスでは終盤にきてトップ争いが白熱した。ST-TCRクラスは#22 WAIMARAMA KIZUNA Audi RS3 LMSと#290 F・Link Home CIVIC TCRがサイドバイサイドのバトルを展開。残り2時間のところで22号車が逆転に成功した。

 さらに最終盤になってST-3クラスでは#52 埼玉トヨペット GB クラウンRS、ST-4クラスは#310 GR Garage 水戸インターGR86がそれぞれ逆転に成功しクラストップに浮上した。

 そして残り1時間を切ってST-1クラスが白熱。これまでトップを守ってきた#38 ADVICS muta Racing RC F TWSの背後に#28 ROOKIE Racing GR Supraが迫ってきたのだ。1周あたり2秒以上違うペースで近づき、残り35分でオーバーテイクに成功。このままクラストップでチェッカーかと思われた。しかし、28号車は最後の最後で燃料が足りなくなり、スプラッシュを行なうためピットイン。給油後すぐコースに戻ったが38号車の先行を許してしまった。

 それでもGR SupraのS耐デビューウィンのために28号車を駆る大嶋和也は猛烈な追い上げを開始。残り15分を切ったところで再逆転に成功した。

 総合トップ争いは、888号車が最後まで危なげない走りを披露し、528周でチェッカーフラッグを受け、チームのデビュー戦となった富士24時間を総合優勝するという快挙。しかもレース序盤のピットストップで火災のアクシデントに見舞われた状況からの奇跡の大逆転劇だった。2位には31号車が続き、3位には#81 DAISHIN GT3 GT-Rが入った。

 ST-Zクラスは#3 ENDLESS AMG GT4が富士24時間クラス連覇を飾り、ST-TCRクラスは22号車がそのままトップを守り切った。ST-1クラスは28号車のGRスープラが優勝し、ST-2クラスはMORIZOがアンカーを務めた#32 ROOKIE Racing GR YARISが後続を圧倒する強さで優勝。ROOKIE Racingはダブルウィンを飾った。

 ST-3クラスは52号車がトップチェッカーを受け、こちらもクラウンのデビューウィンを達成。ST-4クラスは310号車、ST-5クラスはDXLワコーズNOPROデミオSKY-Dがそれぞれクラス優勝を飾った。

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