レースレポート
スーパーGT 第5戦 富士
SGT第5戦富士|GT300決勝レポート:正攻法で追い上げた56号車リアライズが優勝
2020年スーパーGT第5戦富士のGT300クラス決勝は、56号車リアライズ 日産自動車大学校 GT-Rが制した。
原田 了
公開日時: 2020/10/04 10:12
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富士スピードウェイで行なわれた『2020 AUTOBACS SUPER GT第5戦・たかのこのホテル FUJI GT 300km RACE』。GT300クラスは、タイヤ4本交換の正攻法で見事なチャージを見せた56号車リアライズ 日産自動車大学校 GT-Rが今季初優勝を遂げた。
ウォームアップのタイミングで、100R周辺でポツリと雨粒が落ちてきたが、幸いにもレースは完全なドライコンディションとなり、4日(日)午後に行なわれた決勝は、コースの各所で白熱したバトルが繰り広げられる名レースとなった。
午後0時10分から行なわれたウォームアップでタイヤのパンクから、ボディにもダメージが予想された#4 グッドスマイル 初音ミク AMGも無事にグリッドにつくことができ、午後1時半に29台によるフォーメーションラップがスタートした。1周後に正式スタートが切られ、ポールポジションからスタートした#6 ADVICS muta MC86の阪口良平を先頭に各車は1コーナーを目指していくが、一列縦隊で2コーナーを立ち上がっていった。実は先にスタートを切ったGT500の後方集団でアクシデントがあり、1台のマシンがパーツを飛ばしてコースサイドにストップ。そのパーツを回収するために、早くもセーフティカー(SC)が出動することになったのだ。
4周を終了したところでSCがピットロードに逃げレースはリスタート。一部で接近戦が始まりそうな予感もあったが、大きくオーダーが変わることもなく5周目を終えた。オープニングラップを6番手で終えていた56号車の藤波清斗がペースを上げ、先行する#52 埼玉トヨペットGB GR Supra GTの川合孝汰と#65 LEON PYRAMID AMGの菅波冬悟を立て続けにパスして4番手に進出していた。
藤波のペースは衰えることなく#61 SUBARU BRZ R&D SPORTの山内英輝を9周目の1コーナーでパス。さらに接近戦を始めようとしていた6号車の阪口と#31 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GTの中山友貴に背後から近づくと、12周目の1コーナーで中山をパスすると続くコカ・コーラコーナーで阪口をもパス。早々にトップに進出することになった。
その後方では52号車の川合がペースを上げていて、18周目に31号車の中山、21周目のセクター3では6号車の阪口もかわして2番手に進出してくる。ともに富士を得意としていることもあって、この日のレースは56号車と52号車のマッチレースとなりそうな空気が漂い始めていた。
上位陣では、こちらも富士を得意とする#55 ARTA NSX GT3が先陣を切って20周終了時点でピットイン。高木真一から大湯都史樹に交代してピットを後にしている。その後、23周終了時点で6号車(阪口→小高一斗)、29周終了時点で56号車(藤波→ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)、33周終了時点では52号車(川合→吉田広樹)と続々とピットイン。この中では、ライバルチームが予想していた通り、52号車がタイヤ無交換の作戦を執っていた。
38周を終えたところでNo.360 RUNUP RIVAUX GT-R(青木孝行→柴田優作)がピットイン。これで全車がルーティンのピットインを終え、順位が明らかになってくる。トップは52号車の吉田で、56号車のオリベイラ、#65 LEON PYRAMID AMG(菅波→蒲生尚弥)、55号車の大湯都史樹が続いてトップ4を形成していた。この中では52号車がタイヤ無交換、65号車がタイヤ2本交換。ピットタイムを短縮してポジションを上げる作戦だったが、このタイムの短縮と交換した新品タイヤによるパフォーマンスの、いったいどちらに“取り分”が大きいのかに注目が集まった。
しかし決着は意外に呆気なかった。47周目にオリベイラが吉田をパス。59周目には大湯が蒲生をパス。さらに60周目には蒲生が吉田をパスし、オリベイラ、大湯、蒲生、吉田の順でチェッカー。タイヤ4本交換したオリベイラと大湯が1-2位につけ、2本交換の蒲生が3位、無交換の吉田は4位に終わった。もちろん、同じ富士で行なわれた開幕戦のように、タイヤ無交換のアドバンテージを活かして52号車が勝ったレースもあったのだが、少なくともこの日のレースでは、クルマを速く走らせる作戦……タイヤを4本交換し、そのパフォーマンスを活かしてラップタイムを上げる作戦が功を奏した、ということになる。
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