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3位獲得の大金星にヨシムラSERTの2人大満足。「8耐を待っていたファンの前で……ハッピーです」 

第43回鈴鹿8時間耐久ロードレースで3位表彰台を獲得した#1 Yoshimura SERT Motulのグレッグ・ブラックと渡辺一樹は、2人体制で臨んだ8耐でこうした好結果を持ち帰ることができたのは素晴らしいと語っている。

#1 Yoshimura SERT Motul

#1 Yoshimura SERT Motul

Jun Goto

 #1 Yoshimura SERT Motulのグレッグ・ブラックと渡辺一樹は、第43回鈴鹿8時間耐久ロードレースで3位表彰台を獲得。両名とも厳しい環境にもかかわらず結果を残せたことに満足しているようだ。

 FIM EWCにレギュラー参戦するヨシムラSERTだが、今回8耐出場にあたってはシルヴァン・ギュントーリとザビエル・シメオン、グレッグ・ブラックと渡辺一樹と4名体制を準備していた。しかしレースウィークに入ると、ギュントーリがテスト中の負傷で離脱。さらにシメオンが新型コロナウイルス陽性で出場できなくなってしまったため、レースにはグレッグ・ブラックと渡辺一樹の2人で臨むことになった。

 22番グリッドと後方スタートだったヨシムラSERTだが、スタート担当のグレッグは抜群の蹴り出しを見せて1周目から大きくポジションをアップ。#7 YART - Yamaha Official Team EWCと上位を争う位置につけた。

 そしてライバルのYARTヤマハが終盤に転倒を喫したことで、ヨシムラSERTは表彰台圏内の3番手にポジションをアップ。そのまま3番手を守りきってホンダとカワサキのワークスチームに次ぐ位置で表彰台を獲得した。

 グレッグ・ブラックはレースを振り返ると、次のように語った。

「ふたりだけで走ることになって、思っていたよりもタフな鈴鹿8耐になってしまった。火曜日にギュントーリが怪我をしてしまったけど、こうして参戦することができた」

「僕らはEWC参戦チームだからとにかく1年を通してポイントを獲得することが大事な目標になっている。今回のレースについては4位や5位でしっかりポイントを持ち帰るという予定だったけども、それより良い結果を出せてすごく嬉しい」

「ここにいる2チーム(HRCとカワサキ)は素晴らしい走りを見せてくれたと思う。YART(の転倒)は残念だったよ。彼らも頑張っていたけどミスがあって3位を手放すことになった。僕らも4位かなと思っていたんだけど、こうして3位でフィニッシュすることができて嬉しいね」

「素晴らしいバイクを用意してくれたヨシムラには本当に感謝したい。今回獲得したポイントはチャンピオンシップにも大きく影響すると思う。最終戦のボルドール24時間も最後まで頑張りたい。今回はこうして表彰台に上がることができてハッピーだ」

 グレッグとともに3位を獲得した渡辺は、GSX-R1000の開発ライダーも務めている。彼は3年ぶり開催となった8耐で、レースを待ち望んでいたファンの前で表彰台へ上がれたことへの嬉しさを語った。

「今回表彰台に乗ることができましたが、鈴鹿8耐を待ち望んでいたファンの方たちの前で、ヨシムラSERTのライダーとして皆さんに顔を見せることができてとても嬉しいです」

「ザビエルが来れなくなって、シルヴァンは怪我をしてしまって、僕らがふたりで戦うことになって……色々な流れが、パズルのピースが外れていくような状況で、予選を含めてとても流れは良くなかったです」

「それでも、グレッグが”どこから来たんだ”という走りを見せてくれて、チームの雰囲気もすごく良くなりました。序盤にトップにいたのは本当に簡単なことではないと思うので、グレッグには助けられたなという思いが強いです」

「結果的にふたりでのレースはハードなモノになりましたが、非常に嬉しく思います。チームのためにこの表彰台を獲ることができて、開発をしている自分的にもすごく自信になりましたし、情報をうまく活かしながらここ8耐でのスピードに繋げられたと思います。本当にハッピーです」

 
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