インタビュー

WEC

来季のWEC”ハイパーカー”に期待するトヨタ。初年度は4チームが参戦?

トヨタのパスカル・バセロンは、来季のWECからスタートする”ハイパーカー”クラスについての展望を語った。

編集: 2019/11/14 15:37

Copy link

Facebookでシェアする

Twitterでシェアする

WhatsAppでシェア

Linkedinでシェアする

Pinterestでシェアする

Viberでシェア

Google検索でmotorsport.comをお気に入り登録

Toyota Gazoo Racing Hypercar rendering

 FIA世界耐久選手権(WEC)は2020-2021年シーズンから、通称”ハイパーカー規定”と呼ばれる新規定の下、LMP1クラスが新たなトップカテゴリーに生まれ変わる。

 トヨタはアストンマーチンと同様、早々に参戦を表明。市販に向けて開発中のGRスーパースポーツ(仮称)をベースとするハイブリッド・プロトタイプ車両の開発を進めている。

 トヨタのテクニカルディレクターを務めるパスカル・バセロンは、motorsport.comのインタビューに応え、マシンを来季の開幕戦シルバーストンに間に合わせるため、全力を尽くしていると語った。

「ハイパーカーの準備に全力で取り組んでいる。遅すぎるくらいだ! 全てがとてもギリギリの状態だ。クルマが走るのは、ホモロゲーションと最初のレース直前になるだろう。とてもタイトで、リスキーなスケジュールだ」

「(開幕戦)シルバーストンは日程が変更された。8月末ではなく、9月頭になったので、1週間の時間ができた。現時点で完璧なプログラムを目指しており、全てが順調に進むことを望んでいる。だがリスキーで、タイトなスケジュールなのは間違いない」

 アストンマーチンは、ハイブリッドシステム非搭載のレース仕様ヴァルキリーで”ハイパーカークラス”に参戦する予定だ。また、2018-2019年までLMP1クラスに参戦していたバイコレスも、昨年12月に新規定への参入を計画していることを発表した。

 さらに、アメリカに本拠を置くスクーデリア・キャメロン・グリッケンハウスの創設者、ジェームズ・グリッケンハウスも、WEC参入に興味を示しており、9月に開発を進めているマシン『SCG 007』のレンダリング画像をSNSで公開した。

 バセロンは、この4チームがハイパーカークラスに参戦すると考えており、2年目以降に参戦を検討しているメーカーもあると示唆した。

「現時点では、我々とアストンマーチン、さらにバイコレスとグリッケンハウスの4チームが参戦すると考えられている」

「長期的には、あらゆることが起こりうる。いくつかのマニュファクチャラーは、それ(1年目のシーズン)を見て、2年目に参戦することを計画しているようだ」

「4つのチームが参戦するため、現時点で1年目は良いシーズンになりそうだ」

 2年目から参入を検討していると考えられるマニュファクチャラーのひとつが、現在LMP1クラスを戦っているレベリオン・レーシングや、LMP2クラスに車両を供給しているオレカだ。マクラーレンも、ザク・ブラウンCEOが参戦する可能性に含みを持たせており、状況を見守っているとコメントしている。

 一方で、WECのCEOであるジェラルド・ヌーブは、北米のスポーツカーシリーズであるIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権の、DPiクラスとのコラボレーションを期待している。

 IMSAは、2022年からDPi 2.0と呼ばれる新車両規定を導入する計画を建てており、共通のハイブリッドシステム導入が検討されている。

 バセロンも、より多くのメーカーをWECに呼びこむ必要があるとしながらも、ハイブリッドシステムの共通化には否定的だ。

「将来的にはもちろん、より多くのメーカーを呼び込むチャンスを検討するべきだ。我々が”ル・マンにもたらすもの”が維持されている限りね」

 共通ハイブリッドシステムは”なし”かと訊くと、バセロンは「その通りだ」と答えた。

 ハイパーカー規定は、レース専用に設計されたプロトタイプマシンと、市販ハイパーカー由来のマシンの両方に開放されることになる。

 マシンの最低車重は1100kgとされ、出力は750bhpに制限。ハイブリッドシステムの搭載は必須ではなく、ハイブリッド出力は270bhpまでに制限される。また、ハイブリッド車と非ハイブリッド車のパフォーマンスを近づけるため、LM-GTEクラスに導入されている方式をベースにした性能調整が適用される。

 バセロン曰く、すでにその調整は進められているという。

「プロトタイプカーとハイパーカーの間で、すでにイコライゼーション(平等化)が行われている。それに制限はないんだ! それに3年間のホモロゲーションがあるため、LMP1マシンも参戦することができる。あらゆる方向からバランスが取られるんだ」

 今年6月に詳細が発表されたハイパーカー規定。導入まで1年を切る中、水面下で着々と準備が進められているようだ。

Additional Report by Jamie Klein

Read Also:

あなたの意見が聞きたい!

Motorsport.comで何を見たいですか?

5分間のアンケートにご協力ください。

- Motorsport.comチーム

コメントを読んで投稿する

関連ニュース :

記事をシェアもしくは保存

Copy link

Facebookでシェアする

Twitterでシェアする

WhatsAppでシェア

Linkedinでシェアする

Pinterestでシェアする

Viberでシェア

前の記事 WEC上海で敗北喫したトヨタ、ハンディキャップへの”支持”は変わらず

次の記事 WEC復帰のプジョー、LMP1のレベリオン・レーシングと提携へ

Top Comments

コメントはまだありません。 最初のコメントを投稿しませんか?

View More & Comment

最新ニュース



フェルスタッペンはGT3マシンでもやっぱり速い! 終盤45分で15台抜きの離れ技|GTワールドチャレンジ欧州最終戦

Blancpain Endurance

GTWE Blancpain Endurance 24 分前

フェルスタッペンはGT3マシンでもやっぱり速い! 終盤45分で15台抜きの離れ技|GTワールドチャレンジ欧州最終戦



ダブルヘッダーのスーパーGTもてぎ大会、予選は“一発勝負”の計時方式に。土日2連勤のドライバーも?……近く正式公示へ

スーパーGT

SGT スーパーGT

第7戦:オートポリス

33 分前

ダブルヘッダーのスーパーGTもてぎ大会、予選は“一発勝負”の計時方式に。土日2連勤のドライバーも?……近く正式公示へ



F1マシンより速いのは間違いない? アストンマーティン、”F1+ヴァルキリー”に見えるハイブリッドスーパーカーをテスト中

カルチャー

カルチャー 47 分前

F1マシンより速いのは間違いない? アストンマーティン、”F1+ヴァルキリー”に見えるハイブリッドスーパーカーをテスト中



ホッケンハイムリンクの改修完成予想図にF1マシンの姿。2020年が最後となっているドイツでのF1復活はあるのか?

F1

F1 F1 3 時間前

ホッケンハイムリンクの改修完成予想図にF1マシンの姿。2020年が最後となっているドイツでのF1復活はあるのか?

Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.

フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。

次の 2 つのオプションがあります。

購読中 すでに購読していますか? ここからサインインします

広告ブロッカーを無効にしましたか?
ページをリロード

お知らせの管理

登録