1日も早く雄飛に追いつかなければ……フェネストラズが岡山テストでみせた貪欲さ
今シーズンからGT500クラスにステップアップしたサッシャ・フェネストラズ。早くも岡山公式テスト1日目では3番手に食い込む速さをみせたが、本人はもっとGT500クラスを知る必要があると考えているようだ。
写真:: Masahide Kamio
スーパーGT2020シーズンの開幕に向けて、GT500マシン全15台が初めて揃ったなかで行なわれた岡山公式テスト。その中で一際注目を集めたのが、今季GT500にステップアップしたサッシャ・フェネストラズだった。
昨年、全日本F3選手権でシリーズチャンピオンを獲得した他、GT300クラスでも#56 リアライズ日産自動車大学校GT-Rでランキング6位に入る活躍を見せた。
今年は念願のGT500クラスへのステップアップを果たし、#36 au TOM’S GR Supraに加入した。すでにセパンでのメーカーテストを始め、GT500マシンでの走行を経験しているフェネストラズだが、ライバルたちが揃った岡山公式テストでは1日目に1分18秒236をマークし総合3番手、この日のトヨタ陣営では最速となるタイムを叩き出した。
いきなりライバルと遜色ない走りをみせたフェネストラズだが、本人はあまり参考になる結果ではないと慎重な考えを示した。
「今回のテストはすごく難しいコンディションで、他チームや他メーカーとの比較がしにくい。きっと開幕戦の予選にならないと勢力図がわからないと思う。でも僕たちのクルマは良い方向に進んでいると思う」
そう語ったフェネストラズ。今年はハイパフォーマンスなGT500クラスでの戦いが待っているが、昨シーズンを通して開催コースでのレース経験を積めたことやGT300クラスの参戦経験がかなり役に立っている部分もあり、不安要素は比較的少ないという。
「昨年の目標のひとつとして掲げていたのは日本の主要サーキットを全て経験して、それらを学ぶことだった。そこでの経験は間違いなく今年に役立つと思う。また昨年はGT300クラスを経験してスーパーGTがどんなレースなのかということも学ぶことができた」
またフェネストラズは、各セッションが終わると全てのデータをチェックし、特にパートナーの関口雄飛と比べて自分に何が足りないのかの分析に時間を費やしていた。
彼はとにかく、1日でも早く36号車のエースである関口と同じようなペースで走れるようにすることが、今の自分自身の目標なのだと語った。
「(今シーズンに向けて)今は特に具体的な目標を持っていない。まだ公式テストも1回やっただけだし、コンディションも目まぐるしく変わって色々な評価をするのが難しかった。だから、現段階では目標を設定せず、とにかく自分自身がGT500クラスというものを出来る限り学んでいきたい」
「GT500クラスで戦うのは僕の夢でもあったから、それが叶ったという気分だ。周りにはプロフェッショナルなファクトリードライバーたちがたくさんいて、彼らからの刺激を受けて興奮しているよ」
「パートナーの(関口)雄飛は今の日本で一番速いドライバーのひとりだ。彼と組んでレースができるのは良いことだし、彼からも色々なことを学びたい。まずは彼と同じようなラップタイムで走れるようにならなければいけないし、願わくば彼を超えられるようなパフォーマンスを出せるようになれば最高だね」
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