サインツJr.、土壇場のソフトタイヤ選択が奏功「スタート直前に、路面温度が下がっていた」
フェラーリのカルロス・サインツJr.は、F1サンパウロGPのスプリント予選で順位を上げる鍵となったタイヤ選択について、路面温度が下がっていたことで決断したと明かした。
写真:: Andy Hone / Motorsport Images
フェラーリのカルロス・サインツJr.は、F1サンパウロGPのスプリント予選レースを5番手からスタート。ソフトタイヤの蹴り出しを活かし、一気に2番手まで浮上した。
マックス・フェルスタッペン(レッドブル)には抜き返されたものの、サインツJr.はセルジオ・ペレス(レッドブル)を抑えきり、3番手でチェッカー。金曜予選から2ポジションアップした上、1ポイントを獲得した。
スプリント予選レースの距離は100km。各チームはリスクを冒してソフトタイヤを選ぶか、より安全に走りきれて終盤に攻められるミディアムタイヤを選ぶかで頭を悩ませた。結果的に、ソフトタイヤを選んだのはほぼ半数の9台。サインツJr.や、2番グリッドからスプリント予選をトップで終えたバルテリ・ボッタス(メルセデス)もソフトタイヤを選択した。
フェラーリは各ドライバーにタイヤ選択を委ねており、シャルル・ルクレールはミディアムタイヤを選んだ。一方のサインツJr.は、スタート直前に路面温度が36.6度から1度ほど下がっていたことが、判断の決め手になったと明かした。
「とてもタフな選択だった。最初の2周はソフトタイヤの方が良いかもしれないけど、3~4周目にソフトがオーバーヒートしそうになってくると、ミディアムが欲しくなる」
そうサインツJr.は語った。
「スタート時のパフォーマンスと、24周のスティントやレースのバランスについて、常にそんな風に考えている」
「僕たちはソフトが良かったけど、正直に言って五分五分だった。スタートの直前になって路面温度が落ちてきていたから、それがソフトタイヤの方に傾いていったんだ。(路面温度の低下で)タイヤを生かしておくのが少し簡単になるからね」
「でも5周目以降はミディアムの方が良かったと思っている。難しい判断だったけど、正しいことをしたと思う」
サインツJr.は、背後に迫ったペレスについて、エンジニアが正確にギャップを伝えてくれたことが、ディフェンスに役立ったと話した。
「最終コーナーでコンマ7秒の差がある時は、ターン1に向けてディフェンスしなければならないことが分かっていたんだ」
「ギャップがコンマ8秒の時は、ディフェンスすること無くターン1に入ることができる。コンマ9秒であれば、エネルギーを使う必要もなかったんだ」
「エンジニアがDRSゾーンでのギャップを正確に教えてくれたので、毎ラップまったく同じことを繰り返していた」
「バッテリーを自分の思うように管理することができ、防御すべきかどうかを知ることができた。ターン1では、彼のフロントウイングが僕のディフューザーにすごく近づいていたと思う。でもいつもと同じように、チェコとのバトルは楽しく良いバトルだったし、良いレースだった」
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