速報ニュース
WEC
デビッドソン、トヨタの執念に驚嘆「宇宙飛行に臨む”NASA”レベル」
トヨタのリザーブを務めるデビッドソンは、チームがル・マン24時間に向けて行っている信頼性の追求は、まるでNASAレベルだと語った。

Filip Cleeren
編集: 2021/09/30 10:57
Copy link
Viberでシェア
Google検索でmotorsport.comをお気に入り登録











TOYOTA GAZOO Racingのリザーブドライバーを務めるアンソニー・デビッドソンは、チームがル・マン24時間レースに向けて取り組んでいる信頼性の追求は、まるで宇宙飛行に臨む”NASA”のようなレベルだと話した。
過去2年、トヨタはル・マン24時間に最速のマシンを持ち込んだ。しかしながら技術的なトラブルなどにより、その勝利を逃してきた。
2016年は中嶋一貴のドライブでトップを走っていた5号車に、残り時間わずか数分というところでトラブルが発生。ホームストレートでマシンを止め、まさかのリタイアに終わった。
昨年は3台のマシンを投入する必勝体制で臨んだが、2台にトラブルが起き1台は他車との接触でリタイアとなった。その中には、ピットレーン出口でシグナルが変わるのを待っていた小林可夢偉が乗る7号車に、LMP2クラスのドライバーが近づき激励のサムアップ。これをマーシャルのGOサインだと小林が見間違えたことで、結果的にクラッチトラブルが起きてしまう”偽マーシャル事件”もあった。
ル・マン制覇という悲願達成を目指すトヨタは、予想外の事態への対応力を向上させるため、3輪状態でモーターランド・アラゴンを1周走り切るなど、テストを通して荒療治を行ってきた。
「レースにおいて起こりうる全てのことを再現しようとしてきた」と、デビッドソンは語った。
昨年まで、中嶋やセバスチャン・ブエミと共にマシンに乗っていた彼は、フェルナンド・アロンソの加入に伴い今年はリザーブドライバーを務めている。
「僕たちは、ポルティマオやアラゴン、ポール・リカールでテストをした。あらゆる事態を経験し、そのすべてに対してバックアップの選択肢を持てるように対策してきたんだ。まるで、NASAが宇宙飛行にアプローチしているようなやり方でね」
「以前とは比べ物にならないくらい、僕たちはマシンの内側も外側も理解している。いうまでもなく、不可抗力でトラブルに見舞われる可能性は常にあるけど、これまでよりもチームとしてはるかに良い位置にいる」
「本当に目を見張るような経験だった。僕がこれまでやってきたどんなレースでも、こんなネバーギブアップの精神は見たことがない」
テクニカルディレクターのパスカル・バセロンは、テストにおけるレースシミュレーションの際はほぼ毎スティント、人工的な問題を起こしてチームが対処せざるを得ない状況を作っていたと話した。
「メカニックにとってはちょっとした衝撃だった。以前は、メカニックはピットでマシンが戻ってくるのを待つだけだったが、今回はほぼ毎回ピットでマシンの何かを交換していた。ある時、彼らは”ハードすぎるから、止めてくれ!”と言ったほどだ」
これらの努力の結果、勝利を逃した2016年と2017年に見舞われたトラブルが再び起きたとしても、走行を継続できるとチームは確信している。しかしバセロンは、いくら対策を重ねてきたとしても、過信は出来ないと認めている。
「2016年は、ターボの吸気ダクトが壊れたために制御に問題が生じて、シリンダーの片バンクが失われた」
「もし今同じことが起きたら、1気筒だけを無効化することができる。そうすれば、ル・マンの1周を4分で回ることができて、ピットに戻ってくることもできる。クラッチも大きくなっており、より自由にスタートをすることができる」
「それでも、ル・マンに来てすべてのリスクをカバーできていると言うことはできない。本来、そんなことは不可能なのだ」
【ル・マン24hをとことん楽しむならJ SPORTSオンデマンド!】
スタートからゴールまでは勿論のこと、公式練習、予選、ウォームアップ走行まで全てLIVE配信!
https://www.jsports.co.jp/motor/wec/
あなたの意見が聞きたい!
Motorsport.comで何を見たいですか?
5分間のアンケートにご協力ください。
- Motorsport.comチーム
コメントを読んで投稿する
関連ニュース :
記事をシェアもしくは保存
Copy link
Viberでシェア
前の記事 トヨタ2018年仕様WECマシンTS050は、昨年モデルからどう進化した?
次の記事 WEC、2020年導入の新LMP1規則の概要を発表。予算75%減を狙う
Top Comments
コメントはまだありません。 最初のコメントを投稿しませんか?
View More & Comment

More from
Filip Cleeren

シンガポールGPのSQ1で起きたレースコントロールの人的ミスに、各チーム不満。アストンマーティンは抗議を検討
F1
F1
シンガポールGP
4 時間前
シンガポールGPのSQ1で起きたレースコントロールの人的ミスに、各チーム不満。アストンマーティンは抗議を検討

マレーシアからチャリで来ました! ボッタス、3日間のスリル満点”ジャングルライド”に大満足「犬に追いかけられたよ!」
F1
F1
シンガポールGP
1 日前
マレーシアからチャリで来ました! ボッタス、3日間のスリル満点”ジャングルライド”に大満足「犬に追いかけられたよ!」

好調だったはずのマクラーレンはなぜ4番手チームに成り下がったのか。「状況が一変した。データに異常もないのに」とステラ代表
F1
F1
バーレーンGP
2 日前
好調だったはずのマクラーレンはなぜ4番手チームに成り下がったのか。「状況が一変した。データに異常もないのに」とステラ代表

More from
Toyota Gazoo Racing

チーム全員での合わせ技一本! ブルツ、トヨタのWEC富士優勝の舞台裏語る「フォトグラファーも含め、全員で協力した」
WEC
WEC
Fuji
3 日前
チーム全員での合わせ技一本! ブルツ、トヨタのWEC富士優勝の舞台裏語る「フォトグラファーも含め、全員で協力した」

トヨタWECのマイク・コンウェイが今季限りでの現役引退を発表。小林可夢偉らとル・マン2勝
WEC
WEC 3 日前
トヨタWECのマイク・コンウェイが今季限りでの現役引退を発表。小林可夢偉らとル・マン2勝

2026年のWRCは劇的決着! 親子王座見えたソルベルグ、フィニッシュまでコーナーあとふたつでコースオフ……エバンスが悲願の初王座
WRC
WRC
Rally Italy
4 日前
2026年のWRCは劇的決着! 親子王座見えたソルベルグ、フィニッシュまでコーナーあとふたつでコースオフ……エバンスが悲願の初王座
最新ニュース

好調フェルナンデス、初のポールポジション獲得! 小椋藍Q2進出し7番手|MotoGPインドネシアGP予選
MotoGP
MGP MotoGP
インドネシアGP
43 分前
好調フェルナンデス、初のポールポジション獲得! 小椋藍Q2進出し7番手|MotoGPインドネシアGP予選

フェルスタッペン、シンガポール初ポールに驚き。「なんとか上手く走ることができた」予選アプローチの違いは影響なし?
F1
F1 F1
シンガポールGP
1 時間前
フェルスタッペン、シンガポール初ポールに驚き。「なんとか上手く走ることができた」予選アプローチの違いは影響なし?

前戦SUGOのリベンジへ! フラガが初PP。初王座かかる太田は盤石フロントロウ|スーパーフォーミュラ第9戦予選レポート
スーパーフォーミュラ
SF スーパーフォーミュラ
第9戦・第10戦富士
1 時間前
前戦SUGOのリベンジへ! フラガが初PP。初王座かかる太田は盤石フロントロウ|スーパーフォーミュラ第9戦予選レポート

インドネシアGPは「アプリリアにとって理想的なコース」初日最速のフェルナンデス、自信満々
MotoGP
MGP MotoGP
インドネシアGP
2 時間前
インドネシアGPは「アプリリアにとって理想的なコース」初日最速のフェルナンデス、自信満々
Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.
フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。
次の 2 つのオプションがあります。
- サブスクライバーになります。
- 広告ブロッカーを無効にします。
購読中 すでに購読していますか? ここからサインインします
広告ブロッカーを無効にしましたか?
ページをリロード
お知らせの管理
登録