F1 日本GP
2連覇達成フェルスタッペン、”お膝元”鈴鹿で決めた戴冠に「今の僕らがあるのはホンダのおかげ」
F1第18戦日本GPで自身2度目のF1世界チャンピオンに輝いたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)。ホンダの”お膝元”でのタイトル決定について「今の僕らがあるのは彼らのおかげ」だと語っている。
滑川 寛
公開日時: 2022/10/09 12:23
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レッドブルのマックス・フェルスタッペンは、ホンダの母国GPで果たした2度目の戴冠について「今の僕らがあるのは彼らのおかげ」だと語っている。
鈴鹿サーキットで行なわれたF1第18戦日本GP。フェルスタッペンは、2021年に次ぐ2年連続のF1ドライバーズチャンピオン獲得に王手をかけた状態で決勝日の朝を迎えた。ポールスタートからポジションを守り、トップでS字を駆け上がっていったが、オープニングラップではその後方で複数台がクラッシュ……加えて、雨脚が強まったことで2時間の中断となった。
ただ、再開後もフェルスタッペンは後続を大きく突き放し、25秒以上のマージンを持って優勝。レースは75%に満たない全53周中28周での終了となったが、レース中断に関するレギュレーションに従い、フルポイントが付与されることとなった。
2番手にはシャルル・ルクレール(フェラーリ)が入ったが、最終シケインでのコース逸脱により不当にアドバンテージを得たとして5秒のタイムペナルティが科され3位に降格。セルジオ・ペレス(レッドブル)が2位に繰り上がったことで、ペレスとルクレールとのポイント差が残り4レースで獲得可能な最大ポイント数の112以上に。これによりフェルスタッペンのタイトルが確定し、2年連続のF1世界チャンピオンとなった。
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「もちろん、素晴らしい気持ちだよ」
フェルスタッペンはチャンピオン確定後、そう語った。
「もちろん、チェッカーを受けた時はフルポイントを獲得できるのかどうか分からなかったし、ここでタイトルを獲得できたとは思っていなかった」
「とはいえ、素晴らしい一日になったし、最終的には胸をなでおろせた。僕らはマシンやタイヤに関してもしっかりマネジメントできたし、もちろん鈴鹿で勝てたことはとても嬉しかった」
チェッカー後、チャンピオン獲得かそれとも持ち越しか……サーキットも混乱の渦の中にいたが、フェルスタッペンもそれは確認できずにいた。
「レース中は、タイトルが決まるかどうかが全く分からなかったし、一番の目標はレースに勝つことだった。チェッカーを受けた後も『OK、すごいレースだった。また良いポイントを稼げたけど、まだチャンピオンじゃない』という感じだった」とフェルスタッペンは続ける。
「それからレース後のインタビューをしていたら、メカニックが突然歓声を上げたんだ。それで『どうしたの?』って聞いたら、シャルルじゃなくてチェコ(ペレスの愛称)が2位だって言うんだ」
「君たちはルールを読み込んでいるだろうけど、それでもフルポイントになるか、ハーフポイントになるか、75%などになるか僕には分からなかった。どうやって計算するのか僕は知らなかったんだ」
「でもそこで『チャンピオンだよ』って伝えられたんだ。それで僕らはお祝いしていたんだけど、突然『いや、まだまだポイントが足りないよ』とも言われたんだ。すごいことだけど、少し変だったね」
「結局僕らのポイントは足りていて、またチャンピオンになれたんだ」
フェルスタッペンは今季ここまで12勝を挙げ、特にフランスGPからイタリアGPまでは4連勝をマーク。シーズン序盤はリタイアを2度喫するなど、最高のシーズン蹴り出しとはならなかったものの、表彰台を逃したレースはたった4回と、他を寄せ付けない走りを見せつけてきた。
「シーズン全体を振り返ると特別な瞬間が沢山あったけど、その舞台裏を見てみると、これはチームとして達成したことで、スペシャルなモノだ。何度も起こるようなことじゃない。だからこそ、僕らは今を楽しまないとね」
「そして僕を支えてくれたチーム全体に感謝したい。僕らは共に沢山旅をしてきて、同じ目標に向かって、みんな本当によく働いてくれた。こういうシーズンを再現するのは、本当に難しいだろうね!」
フェルスタッペンはチームに対してそう感謝の意を示した。
Max Verstappen, Red Bull Racing
Photo by: Red Bull Content Pool
フェルスタッペンが初のタイトルを決めた2021年は、メルセデスのルイス・ハミルトンと開幕から激しく競い合い、その決着は同ポイントで迎えた最終戦の最終ラップにまでもつれ込んだ。それと比較すると、今年は4戦を残しての戴冠と、大きく状況は異なっている。
2021年と2022年での心境の違いについて訊かれたフェルスタッペンは次のように答えた。
「全く違うね」
「シーズン全体を通して全く違う感情を抱いてきたんだ」
「そうでなくても、全く違う状況だ。マシンも全く新しいし、レースのやり方も全く違うんだ。今年はレースでたくさん勝ってきたけど、そこもかなり違っていて、昨年は常に予選重視で、そこから勝利に向けて逃げ切るというレースになっていた」
「今はエンジンペナルティがあっても、後方から前に追い上げることができるんだ。だから、とっても楽しいシーズンになっている。とても厳しい一年だったが、特別な年になった」
「これから先は自分自身が敵になるとも思う。だからこそ、僕らは今祝って楽しむんだ。これまでも楽しんできたけど、今はそれよりもっと楽しめるね」
F1日本GPの舞台である鈴鹿サーキットには3日間で延べ20万人ものファンが駆けつけた。”ホンダ製”パワーユニットを武器に戦うフェルスタッペンは、ホンダの”お膝元”とも言える鈴鹿サーキットでのタイトル決定に「完璧な展開だ」と語っている。
「僕はそう感じているし、その理由はただホンダと共に走っているからだけじゃないんだ」
そうフェルスタッペンは続ける。
「日本のファンの応援を受けながら、僕らはここ数年一緒に働いてきた。ほとんどの人たちがタッグを組み始めた当時、『イカれている』『ちゃんと機能するの?』と言ってきた。そこから僕らは共に歩んできたんだ」
「その時、ホンダは苦しい時期にいた。それでも彼らは絶対に諦めずに、上手くいくように全身全霊を注いできたのは見て分かるだろう。だからこそ、実現したことなんだ」
「昨年僕らはとても強かったけど、今年はさらに良くなれたから、僕はチーム全体を本当に誇りに思う」
「そしてホンダの全スタッフ、そして彼らのメンタリティを心から誇りに思う。みんなに結果を求められ、多くの批判やプレッシャーが向けられるのは辛いことだ。それでも彼らは冷静さを保ち、彼らはやるべきことを理解していた。だからこそ、今の僕らがあるんだと思う」
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