F1 日本GP

2連覇達成フェルスタッペン、”お膝元”鈴鹿で決めた戴冠に「今の僕らがあるのはホンダのおかげ」

F1第18戦日本GPで自身2度目のF1世界チャンピオンに輝いたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)。ホンダの”お膝元”でのタイトル決定について「今の僕らがあるのは彼らのおかげ」だと語っている。

滑川 寛

公開日時: 2022/10/09 12:23

Copy link

Facebookでシェアする

Twitterでシェアする

WhatsAppでシェア

Linkedinでシェアする

Pinterestでシェアする

Viberでシェア

Google検索でmotorsport.comをお気に入り登録

Max Verstappen, Red Bull Racing, 1st position, on the podium

 レッドブルのマックス・フェルスタッペンは、ホンダの母国GPで果たした2度目の戴冠について「今の僕らがあるのは彼らのおかげ」だと語っている。

 鈴鹿サーキットで行なわれたF1第18戦日本GP。フェルスタッペンは、2021年に次ぐ2年連続のF1ドライバーズチャンピオン獲得に王手をかけた状態で決勝日の朝を迎えた。ポールスタートからポジションを守り、トップでS字を駆け上がっていったが、オープニングラップではその後方で複数台がクラッシュ……加えて、雨脚が強まったことで2時間の中断となった。

 ただ、再開後もフェルスタッペンは後続を大きく突き放し、25秒以上のマージンを持って優勝。レースは75%に満たない全53周中28周での終了となったが、レース中断に関するレギュレーションに従い、フルポイントが付与されることとなった。

 2番手にはシャルル・ルクレール(フェラーリ)が入ったが、最終シケインでのコース逸脱により不当にアドバンテージを得たとして5秒のタイムペナルティが科され3位に降格。セルジオ・ペレス(レッドブル)が2位に繰り上がったことで、ペレスとルクレールとのポイント差が残り4レースで獲得可能な最大ポイント数の112以上に。これによりフェルスタッペンのタイトルが確定し、2年連続のF1世界チャンピオンとなった。

Read Also:

「もちろん、素晴らしい気持ちだよ」

 フェルスタッペンはチャンピオン確定後、そう語った。

「もちろん、チェッカーを受けた時はフルポイントを獲得できるのかどうか分からなかったし、ここでタイトルを獲得できたとは思っていなかった」

「とはいえ、素晴らしい一日になったし、最終的には胸をなでおろせた。僕らはマシンやタイヤに関してもしっかりマネジメントできたし、もちろん鈴鹿で勝てたことはとても嬉しかった」

 チェッカー後、チャンピオン獲得かそれとも持ち越しか……サーキットも混乱の渦の中にいたが、フェルスタッペンもそれは確認できずにいた。

「レース中は、タイトルが決まるかどうかが全く分からなかったし、一番の目標はレースに勝つことだった。チェッカーを受けた後も『OK、すごいレースだった。また良いポイントを稼げたけど、まだチャンピオンじゃない』という感じだった」とフェルスタッペンは続ける。

「それからレース後のインタビューをしていたら、メカニックが突然歓声を上げたんだ。それで『どうしたの?』って聞いたら、シャルルじゃなくてチェコ(ペレスの愛称)が2位だって言うんだ」

「君たちはルールを読み込んでいるだろうけど、それでもフルポイントになるか、ハーフポイントになるか、75%などになるか僕には分からなかった。どうやって計算するのか僕は知らなかったんだ」

「でもそこで『チャンピオンだよ』って伝えられたんだ。それで僕らはお祝いしていたんだけど、突然『いや、まだまだポイントが足りないよ』とも言われたんだ。すごいことだけど、少し変だったね」

「結局僕らのポイントは足りていて、またチャンピオンになれたんだ」

 フェルスタッペンは今季ここまで12勝を挙げ、特にフランスGPからイタリアGPまでは4連勝をマーク。シーズン序盤はリタイアを2度喫するなど、最高のシーズン蹴り出しとはならなかったものの、表彰台を逃したレースはたった4回と、他を寄せ付けない走りを見せつけてきた。

「シーズン全体を振り返ると特別な瞬間が沢山あったけど、その舞台裏を見てみると、これはチームとして達成したことで、スペシャルなモノだ。何度も起こるようなことじゃない。だからこそ、僕らは今を楽しまないとね」

「そして僕を支えてくれたチーム全体に感謝したい。僕らは共に沢山旅をしてきて、同じ目標に向かって、みんな本当によく働いてくれた。こういうシーズンを再現するのは、本当に難しいだろうね!」

 フェルスタッペンはチームに対してそう感謝の意を示した。

Max Verstappen, Red Bull Racing

Max Verstappen, Red Bull Racing

Photo by: Red Bull Content Pool

 フェルスタッペンが初のタイトルを決めた2021年は、メルセデスのルイス・ハミルトンと開幕から激しく競い合い、その決着は同ポイントで迎えた最終戦の最終ラップにまでもつれ込んだ。それと比較すると、今年は4戦を残しての戴冠と、大きく状況は異なっている。

 2021年と2022年での心境の違いについて訊かれたフェルスタッペンは次のように答えた。

「全く違うね」

「シーズン全体を通して全く違う感情を抱いてきたんだ」

「そうでなくても、全く違う状況だ。マシンも全く新しいし、レースのやり方も全く違うんだ。今年はレースでたくさん勝ってきたけど、そこもかなり違っていて、昨年は常に予選重視で、そこから勝利に向けて逃げ切るというレースになっていた」

「今はエンジンペナルティがあっても、後方から前に追い上げることができるんだ。だから、とっても楽しいシーズンになっている。とても厳しい一年だったが、特別な年になった」

「これから先は自分自身が敵になるとも思う。だからこそ、僕らは今祝って楽しむんだ。これまでも楽しんできたけど、今はそれよりもっと楽しめるね」

 F1日本GPの舞台である鈴鹿サーキットには3日間で延べ20万人ものファンが駆けつけた。”ホンダ製”パワーユニットを武器に戦うフェルスタッペンは、ホンダの”お膝元”とも言える鈴鹿サーキットでのタイトル決定に「完璧な展開だ」と語っている。

「僕はそう感じているし、その理由はただホンダと共に走っているからだけじゃないんだ」

 そうフェルスタッペンは続ける。

「日本のファンの応援を受けながら、僕らはここ数年一緒に働いてきた。ほとんどの人たちがタッグを組み始めた当時、『イカれている』『ちゃんと機能するの?』と言ってきた。そこから僕らは共に歩んできたんだ」

「その時、ホンダは苦しい時期にいた。それでも彼らは絶対に諦めずに、上手くいくように全身全霊を注いできたのは見て分かるだろう。だからこそ、実現したことなんだ」

「昨年僕らはとても強かったけど、今年はさらに良くなれたから、僕はチーム全体を本当に誇りに思う」

「そしてホンダの全スタッフ、そして彼らのメンタリティを心から誇りに思う。みんなに結果を求められ、多くの批判やプレッシャーが向けられるのは辛いことだ。それでも彼らは冷静さを保ち、彼らはやるべきことを理解していた。だからこそ、今の僕らがあるんだと思う」

 

Read Also:

あなたの意見が聞きたい!

Motorsport.comで何を見たいですか?

5分間のアンケートにご協力ください。

- Motorsport.comチーム

コメントを読んで投稿する

関連ニュース :

記事をシェアもしくは保存

Copy link

Facebookでシェアする

Twitterでシェアする

WhatsAppでシェア

Linkedinでシェアする

Pinterestでシェアする

Viberでシェア

前の記事 「水溜りに乗ってしまって……」1周目リタイアのサインツJr.、視界ほぼゼロの苦しい状況を説明

次の記事 ベッテル、最後の鈴鹿で6位フィニッシュ。浮上のきっかけとなった早期のタイヤ交換は「コンディションを考えて、僕が決断を下した」

Top Comments

コメントはまだありません。 最初のコメントを投稿しませんか?

View More & Comment

More from

滑川 寛



勝負の行方は“己の腕”次第。2度の世界覇者・笹原右京が語るROTAXカート「僕の人生を一番変えた場所」

Sponsored

Sponsored 11 ヵ月前

勝負の行方は“己の腕”次第。2度の世界覇者・笹原右京が語るROTAXカート「僕の人生を一番変えた場所」



レッドブルF1角田裕毅、昇格後ベストのアゼルバイジャンGPは「偶然じゃない6位」“残留タイムリミット”迫る中で確かな自信

F1

F1

アゼルバイジャンGP

1 年前

レッドブルF1角田裕毅、昇格後ベストのアゼルバイジャンGPは「偶然じゃない6位」“残留タイムリミット”迫る中で確かな自信



神童と呼ばれた男アントネッリ、苦戦続きもアゼルバイジャン4位で光明? 表彰台届かず悔しさも「自信が戻ってきた」

F1

F1

アゼルバイジャンGP

1 年前

神童と呼ばれた男アントネッリ、苦戦続きもアゼルバイジャン4位で光明? 表彰台届かず悔しさも「自信が戻ってきた」

More from

マックス フェルスタッペン



アップデートで明暗。レッドブルはメルセデスを超えたのか? ラッセル「今はレッドブルが倒すべきチーム」

F1

F1

シンガポールGP

1 日前

アップデートで明暗。レッドブルはメルセデスを超えたのか? ラッセル「今はレッドブルが倒すべきチーム」



F1分析|フェルスタッペン、VSC中にピットストップしたかった? ”壊れかけのラジオ”越しの訴え。フェラーリは戦略失敗

F1

F1

シンガポールGP

2 日前

F1分析|フェルスタッペン、VSC中にピットストップしたかった? ”壊れかけのラジオ”越しの訴え。フェラーリは戦略失敗



フェルスタッペン、シンガポールGP未勝利の呪い解いて2連勝「ここまで長かった」

F1

F1

シンガポールGP

3 日前

フェルスタッペン、シンガポールGP未勝利の呪い解いて2連勝「ここまで長かった」

More from

レッドブル



レッドブル、ローレン・メキーズ代表と2031年まで契約。復調で波に乗るチームの体制を固める

F1

F1

シンガポールGP

1 時間前

レッドブル、ローレン・メキーズ代表と2031年まで契約。復調で波に乗るチームの体制を固める



連勝レッドブルは最強チームじゃない? フェラーリ代表語る「スタート直後の1コーナーをうまくやれていれば、我々が勝ったかもしれない」

F1

F1

シンガポールGP

22 時間前

連勝レッドブルは最強チームじゃない? フェラーリ代表語る「スタート直後の1コーナーをうまくやれていれば、我々が勝ったかもしれない」



レッドブル、ADUO制度の微調整に向けFIAに協力「最初の評価には驚いた」

F1

F1

バーレーンGP

1 日前

レッドブル、ADUO制度の微調整に向けFIAに協力「最初の評価には驚いた」

最新ニュース



レッドブル、ローレン・メキーズ代表と2031年まで契約。復調で波に乗るチームの体制を固める

F1

F1 F1

シンガポールGP

1 時間前

レッドブル、ローレン・メキーズ代表と2031年まで契約。復調で波に乗るチームの体制を固める



ケーシー・ストーナー、フィリップアイランドへのサヨナラに”待った”「カレンダー復帰に向け、戦っていく」

MotoGP

MGP MotoGP

日本GP

2 時間前

ケーシー・ストーナー、フィリップアイランドへのサヨナラに”待った”「カレンダー復帰に向け、戦っていく」



多種多様なGT300クラスで、公正なタイヤ供給という難題。来季ワンメイクサプライヤーのダンロップに聞く「考え方はシンプルです」

スーパーGT

SGT スーパーGT 14 時間前

多種多様なGT300クラスで、公正なタイヤ供給という難題。来季ワンメイクサプライヤーのダンロップに聞く「考え方はシンプルです」



優勝争いの7月から一転、10月富士では大苦戦。悩める牧野任祐「グリップ感が全くない。何が起きていたのか分からない」

スーパーフォーミュラ

SF スーパーフォーミュラ

第9戦・第10戦富士

15 時間前

優勝争いの7月から一転、10月富士では大苦戦。悩める牧野任祐「グリップ感が全くない。何が起きていたのか分からない」

Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.

フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。

次の 2 つのオプションがあります。

購読中 すでに購読していますか? ここからサインインします

広告ブロッカーを無効にしましたか?
ページをリロード

お知らせの管理

登録