ヤマハWSBK、野左根航汰との2022年契約延長の方向で調整中「チャンスを与えることがフェア」
スーパーバイク世界選手権に2021年シーズンから参戦している野左根航汰。ヤマハは野左根との2022年シーズンの契約延長に向けて動いていることが分かった。
写真:: Alexander Trienitz
2020年の全日本ロードレース選手権JSB1000クラスで王者となり、2021年シーズンにGRT Yamaha WorldSBK Teamからスーパーバイク世界選手権(WSBK)への挑戦を開始した野左根航汰。そしてヤマハは、野左根との契約延長に向けて動いていることが分かった。
野左根はWSBK開幕戦のアラゴンラウンドでは、3レース全てでポイントを獲得するという絶好のスタートを切った。しかし第4戦イギリスを前に行なわれたテストで転倒し右手中指を骨折。第4戦はレースを欠場する事になった。
第5戦から野左根はレースへ復帰。これまでの11戦で51ポイントを獲得し、チャンピオンシップでは15番手につけている。
ヤマハ・モーター・ヨーロッパのロードレーシングマネージャーであるアンドレア・ドソリは、野左根のこれまでの戦いぶりについては、初めて経験するサーキットでは苦労しているものの、経験のあるサーキットでは力を発揮できると評価。さらに、2022年の契約を延長する方向で話し合いを進めていることを明らかにした。
「コウタにとっては大変なチャレンジだ。ピレリのタイヤやサーキットを知らないだけではなく、日本を離れてヨーロッパで生活しているんだからね」
ドソリはそう語る。
「これには時間が必要だ。確かに知らないトラックに行くと、彼は苦戦している。ただバルセロナのようにテストで知っているサーキットでは、彼はその才能を示すことができる」
「ナバラでのプライベートテストでは転倒があり、彼は小さな怪我を負った。ただ思ったよりも回復には時間のかかる怪我だった。この怪我は彼のシーズンに何らかの形で妥協を与えている」
「我々は彼にさらにチャンスを与えることがフェアだと考えているし、彼、そして(契約を結んでいる)日本(のヤマハ)と実現に向けて話し合っている」
ドソリは、2022年シーズンには更に野左根が前進することを期待しているとも語っている。
「進歩を期待しているし、彼も当然、同じように進歩することを望んでいるだろう」
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