アレックス・マルケス、LCRへの移籍は”同意できなかった”と明かす「ホンダには感謝しているが、役に立てなかったことは辛かった」
2020年にレプソル・ホンダからMotoGP最高峰クラスにデビューしたアレックス・マルケス。しかしそのシーズンが始まる前に翌年LCRホンダに移籍することが決められたが、これについて当時本人としてはあまり同意できなかったと明かした。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
マルク・マルケスの実弟であるアレックス・マルケスは、2020年にレプソル・ホンダからMotoGP最高峰クラスへとデビューした。しかし新型コロナウイルス感染拡大の影響により、シーズン開幕が夏へとずれ込み、その間にアレックス・マルケスは、翌年LCRホンダに移籍することが決まった。アレックス・マルケス曰く、このホンダの決断には、当時あまり同意できなかったと語った。
アレックス・マルケスは、2019年にMoto2クラスでチャンピオンとなり、翌年レプソル・ホンダからMotoGP最高峰クラスデビューを果たすことになった。チームメイトは実兄であるマルク・マルケスであり、兄弟揃ってホンダのワークスチームからシーズンに挑むことになった。
しかし新型コロナウイルスの感染が拡大し、シーズン開幕が遅れに遅れた。その間にホンダはポル・エスパルガロとファクトリー契約を交わしたため、アレックス・マルケスはレプソル・ホンダでその才能を発揮する前に、翌年LCRホンダに移籍することが決められた。
2020年のホンダ陣営は、マルク・マルケスが怪我のため第3戦以降欠場することになった。そんな中アレックス・マルケスは、ホンダ陣営で唯一表彰台を獲得する活躍を見せたが、LCRホンダへの移籍は覆らなかった。
LCRに移籍した後のアレックス・マルケスは苦戦を強いられることになった。2021年、そして2022年と同チームで過ごしたが、一度も表彰台を手にすることができず、2023年にはドゥカティ陣営のグレシーニに移籍することとなった。
そのアレックス・マルケスは、LCRに移籍するというホンダの決断は「自分にとって少し難しい」モノだったと明かした。
「正直言って、当時その決定にあまり同意できなかったんだ」
LCR移籍について、アレックス・マルケスはそう語った。
「でも僕はその決断を尊重した。ホンダの立場を理解したんだ。でも、変えられない過去だ」
「その決定は、少し難しいモノだった。LCRで、ホンダ陣営に対する生産性を感じられなかったんだ。チームに対してじゃなく、ホンダに対してね」
「『よし、僕なら助けになれる』と思った日が何日もあった。でもホンダは僕を利益とは見なさなかった」
「あの時は辛かったけど、受け入れるしかなかったんだ」
「多くのことを学んだ。チャンスを与えてくれたホンダには感謝している。過去を変えることはできないけど、未来に目を向けることができる」
ただアレックス・マルケスは、ホンダに恨みを抱いているわけでなく、素晴らしい関係を築くことができたと語った。
「ホンダとは常に良い関係を築いてきた」
そうアレックス・マルケスは語った。
「問題があったわけじゃない。サテライトチームとファクトリーチームは同じではなかった。そういうことだ。ファクトリー契約だったとしても、同じじゃないんだ」
「サテライトチームは、常に新しいパーツが遅れて届く。そして多くの問題を抱えたバイクを走らせていると、たくさん感じることがあるんだ」
「しかしホンダとの関係は常に素晴らしいモノだった。MotoGPにデビューするチャンスを与えてくれたんだからね。いつも感謝している。そしてMoto3では、彼らと一緒に勝ったんだ」
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