アルファロメオ代表、来季のルーキー起用に慎重な姿勢「新レギュレーションよりも、走行テストの少なさが問題」
アルファロメオのフレデリック・バスール代表は、来季のドライバーラインナップ発表を前に、ルーキーを起用するよりもアレクサンダー・アルボンやニック・デ・フリーズなどの経験値を積んだドライバーを求めていると示唆した。
写真:: Jerry Andre / Motorsport Images
アルファロメオでチーム代表を務めるフレデリック・バスールは、来季のルーキー起用に慎重な姿勢を見せ、チームはアレクサンダー・アルボンやニック・デ・フリーズなどの経験値を積んだドライバーを好んでいると示唆した。
来季のアルファロメオには、バルテリ・ボッタス(メルセデス)が今季限りでの引退を表明したキミ・ライコネンの後釜として加入すると広く噂されている。ボッタスの加入は来週中にも公式発表されるとの見込みだが、残る1席に誰が座るかは依然としてはっきりしていない。
契約が2021年末に満期を迎えるアントニオ・ジョビナッツィにも、チーム残留のチャンスが残されている。しかし、契約変更によりフェラーリ・ドライバー・アカデミー(FDA)の育成ドライバー枠内に留まる保証はなくなった。
ただイタリア人のジョビナッツィは、フェラーリの中でも重要視されていると言われている。ジョビナッツィがアルファロメオのもう一席に収まった場合は、無論チームのリザーブドライバーを務めるカラム・アイロットやジュニアドライバーとしてFIA F2に参戦するロバート・シュワルツマンなど、他のドライバーがF1へ昇格する可能性は消え去ることになる。
仮にジョビナッツィがチームを去るとなれば、2020-2021年フォーミュラE世界チャンピオンのデ・フリーズやレッドブル・ホンダでリザーブ兼テストドライバーを務めるアルボンにチャンスが巡ってくる。ふたりはアルファロメオ同様に、ジョージ・ラッセルのメルセデス入りにより空席が出る可能性の高いウイリアムズのシートも狙っている。
デ・フリーズを雇うメルセデスとアルボンを雇うレッドブルは、それぞれでF1シート獲得に向けた動きを加速させているが、バスールはアルボンに最大のチャンスがあると示唆している。その理由は、2022年に導入される大幅なレギュレーション変更ではなく、走行テストの不足だという。
「レギュレーションの変更がこれ(ドライバー選択)に影響を及ぼすかどうかは分からない」とバスールはmotorsport.comに語った。
「走行テストの日数が限られていることの方がよっぽど問題になり得ると言えるね。ドライバー選択では、その点でもドライバーを品定めしなくてはならない」
「(走行テストは)ルーキーの場合で6日、シーズン終了後のテストを含めると8日というこの日数の方が気になる」
「つまり、新たなマシンでの走行はひとりのドライバー当たり3日ということになる。信頼性の問題や、2年前やバーレーンの時のような悪天候も起こりうる。これらの点も考慮する必要があるのだ」
「しかし、それでもドライバーを選ぶ時には中期的な契約を結びたいと思っている。最初の2戦だけなどとこだわる必要はなく、中期的契約が必要なのだ」
バスールはジョビナッツィの残留を否定しておらず、フェラーリとの契約変更があったものの、アルファロメオとの契約延長が成立する可能性があると強調している。
「我々はフェラーリと非常に強固は関係を築いている。我々は彼らとの関係を向上させたいし、もちろんアカデミー(のドライバー)も注視している」と彼は語る。
「今日決断をくだす必要がないというのは良いね。アントニオにはまだ何レースか残っているし、良い位置にもつけている。彼はファミリーの一員だし、僕らと良い仕事をしている」
バスール本人はボッタスとの契約が結ばれたかどうかについては明言を避けたが、パドックからは既に結ばれているという声も聞こえてくる。ボッタスはGP3で2009年から2011年シーズンの間バスールのチームに所属していた経歴をもっている。
「バルテリと良い思い出があるからといって、彼をマシンに乗せるというワケではないよ!」とバスールは冗談を飛ばした。
「限られたシート数、限られたドライバー数の中で、あらゆる組み合わせを想像するのだ」
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