山下健太とのバトルに敗れた関口雄飛「ほんの一瞬の隙を突かれた」
2019スーパーGT第8戦もてぎ。レース後半に山下健太(#6 WAKO’S 4CR LC500)と壮絶なバトルを繰り広げた関口雄飛(#36 au TOM’S LC500)が、その時の状況を語った。
写真:: Masahide Kamio
ツインリンクもてぎで行われた2019スーパーGT第8戦決勝。GT500クラスで3位となった関口雄飛(#36 au TOM’S LC500)がレースを振り返った。
ポールポジションからスタートした36号車は中嶋一貴が第1スティントを担当。後続に対して一定のアドバンテージを築き20周目にピットイン。関口に交代した。
ピットアウト直後に2番手につけていた#37 KeePer TOM’S LC500(平川亮)に迫られるシーンがあったが、関口は何とかトップを死守。しかし、徐々にタイヤが厳しくなりポジションダウンを余儀なくされたという。
「特にリヤが滑ってトラクションをかけられない状況が続きました。37号車に抜かれた時もけっこう辛かったですが、そこから5周くらいしてさらにキツくなって最終的に6号車にも抜かれてしまいました」
また関口は、GT300クラスに出会うタイミングも悪く、そこでのタイムロスで後続のマシンに追いつかれてしまったのも、ひとつの敗因だと語った。
「今回は本当にGT300クラスとの巡り合わせがとにかく悪くて、全部3コーナー、S字、最終コーナーで引っかかってタイムロスしていました。6号車に抜かれた後、38号車に迫られたのも、全部GT300に引っかかったのが原因になっていました。本当にタイミングが悪すぎました」
「昨日からロングランのペースも良かったんですけど、今日はタイヤのタレがあったなという感じです。あと燃費も厳しくて、最後はずっと燃費走行をしていました。普通は(燃料が)足りるはずなんですけど、今回は急に言われた感じだったので……あとで詳しく確認しようと思います」
実際に37号車に前に行かれた際も、関口の目の前には2台のGT300車両がいて、それでペースを乱されていた部分もあったようだ。
そして今レースのハイライトとなった38周目の山下健太(#6 WAKO’S 4CR LC500)との攻防戦。関口も手前のヘアピンから逃げ切る算段を用意していたものの、一瞬の隙を山下に突かれたという。
「ヘアピンのところでしっかり相手のスピードを殺して、そこから(バックストレートで)逃げようとしたんですけど、ちょっと向こうの方がスピードが速くて……一瞬の隙を突かれた感じでした」
「(山下が)アウト側に振ったので、僕も対応しかかったら、フッと逆を突かれて、サイドスリップが効くところまで入り込まれてしまいました。切り返した時の加速を予想していなかったというか、サイドスリップが効くところまでは来ないだろうと思っていたので……自分のミスといえばミスかなという感じです」
「(最終コーナーでは)ヤマケンが止まれないような速度で入ってきて、ちょっと接触もありました。結果的にレーシングアクシデント判定でしたが、それは自分が決めることではないですし、そのために競技委員がいると思っています。まぁ仕方ないなと思っています」
そう語った関口はレース後のパルクフェルメでは山下の健闘を讃えた。ライバルとしてのプライドがあるのか、少し言いにくそうにはしていたものの、今回彼に逆転されたことについてある程度納得していたようだ。
「正直、ヤマケンはうまいですね。他の選手だったら押さえられたかもしれません。あまり他人のことを言いたくはないですが、今日のヤマケンはすごかったと思います」
Photo by: Masahide Kamio
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