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全日本ラリー選手権最終戦:雨を味方に勝田範彦がGRヤリスのデビューイヤーでクラスタイトル戴冠

2021年の全日本ラリー選手権の第4戦久万高原ラリーが愛媛県久万高原町を舞台に開催された。トヨタ・GRヤリスを駆る勝田範彦がJN1クラスのタイトルを獲得した。

Norihiko Katsuta, TOYOTA GAZOO Racing

写真:: Izumi Hiromoto

 2021年の全日本ラリー選手権もついに最終戦を迎え、10月29日〜31日、愛媛県久万高原町を舞台に5月に予定されながらも新型コロナウイルスの影響により延期されていたシリーズ第4戦のロングターマック戦「久万高原ラリー」が開催された。

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 なかでも最も注目を集めていたのが、最高峰クラスのJN1クラスのタイトル争いだった。トヨタ・GRヤリスを武器にランキング首位につけるトヨタGAZOOレーシングの勝田範彦とシュコダ・ファビアR5を武器に3ポイント差の同2位につける555モータースポーツの福永修が激しいタイトル争いを展開。この2台は最終戦の久万高原ラリーでも序盤から後続を引き離しながら激しいトップ争いを繰り広げた。

 好天に恵まれた30日のレグ1で幸先の良いスタートを切ったのはGRヤリスの勝田。勝田がSS1でベストタイムをマークした一方、福永は7.6秒差の4番手タイムに止まるなど大きく出遅れていた。続くSS2では福永がベストタイムをマークするものの、勝田も2番手タイムをマークし、5.9秒差で首位をキープ。

 しかし、セカンドループに入ると「プッシュしすぎてタイヤが厳しかった」とのことで勝田はSS4でトップから12.9秒差の4番手に留まるなど失速する。対して「ファーストループは路面温度が低すぎてタイヤがコンディションに合っていなかったけど、セカンドループからは合ってきた」と語るように福永がSS3、SS4でベストタイムをマークし、勝田/木村に約8秒の差をつけて首位に躍り出た。

 この2台の一騎打ちはサードループも続き、SS5で勝田がトップタイムをマークして首位に詰め寄るも、SS6では福永、勝田が同タイムでベストタイムをマーク。その結果、「SS6は必死でプッシュしました」と語る福永がレグ1を制し、勝田が1.8秒差の2番手でフィニッシュ。スバル・WRXを武器に3番手につけたアライモータースポーツの新井大輝はすでに37秒以上も引き離されていたことから、トップ争いはタイトルの渦中にある福永と勝田の2台に絞られることとなった。

 まさに拮抗したバトルを演じた2台だが、レグ1を終了した時点で余力があると見られていたのはラリーリーダーの福永だった。というのも、久万高原ラリーで使用できる新品タイヤの本数は8本となっていたのだが、レグ1で6本を使用した勝田に対して、福永は4本で計6回のSSを走破。レグ2で4本のフレッシュタイヤを使用できる福永に分があると見られていた。しかし、規定では天候が変わり、主催者が“ウェット宣言”を出せば、全チームが2本の新品タイヤを追加できることから、仮に雨が降り、主催者が危険と判断すれば勝田も4本のフレッシュタイヤで出走可能となるのだ。

 そして天候が運命を左右する31日のレグ2は雨に祟られ、ヘビーウェットのなかで開催。主催者の判断で全チームに2本の新品タイヤが供給されることとなった。

 勝田は第8戦のラリーハイランドマスターズにおいてダンロップのウエット用二ュータイヤを武器にレグ2で好タイムを連発していただけに、30日の夜間から降り出した雨音は勝田にとっては福音だったに違いない。事実、勝田はこの日のオープニングSSでベストタイムをマークし、総合順位でトップに浮上。対する福永は30.3秒差の3番手タイムに止まり、首位から28.5秒差の総合2番手に陥落することとなった。

 最終ステージとなるSS8でも勝田はベストタイムをマークし、リードを拡大。「今年はタイトルを獲得できるとは思っていなかったけれど、ラリーカムイで初優勝を獲得してから勢いに乗ることができた。本当に嬉しい」と勝田が語るように、終盤で4連勝を果たした勝田がGRヤリスのデビューイヤーでJN1クラスのタイトルを獲得した。

 福永が2位に惜敗。また福永と同様にレグ1を4本のタイヤで走破していたittzラリーチームの鎌田卓麻も4本のニュータイヤを装着したWRXで猛追を披露。レグ1の総合6番手から3位に浮上して表彰台を獲得した。

 
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