”旧型”マシン使用のアルピーヌ、今後のWEC参戦はどうなる? 新車開発なら「将来的にアロンソ起用が理想」
旧マシンであるLMP1車両でWECに参戦しているアルピーヌは、今後のWEC参戦について前向きに検討しており、フェルナンド・アロンソの起用も考えているようだ。
写真:: Marc Fleury
旧規定のLMP1マシンで世界耐久選手権(WEC)のハイパーカークラスに参戦しているアルピーヌだが、新型マシンを開発してWECへの参戦を継続することになれば、2021年にアルピーヌからF1に復帰したフェルナンド・アロンソが将来的にドライバーの候補になるという。
今季、WECでは新しい規定のLMH(ル・マン・ハイパーカー)車両がデビューし、ハイパーカークラスを戦っている。一方、昨シーズンまでLMP2クラスを戦っていたアルピーヌは、撤退したレベリオンが使用していたLMP1マシンを流用し、ハイパーカークラスにステップアップしている。
レギュレーションの移行期間であることを考慮し、FIAとWECを主宰するACO(フランス西部自動車クラブ)は特別措置として、今季に限って旧規定にあたるLMP1マシンでの参戦を認めているのだ。
そのためアルピーヌは今後に向けて、LMHまたは2023年にデビューするLMDh規定のマシン開発を積極的に検討していると明らかにしている。
アルピーヌのマネージング・ディレクターであるローラン・ロッシは、WECトップクラスでの活動継続を決めた場合、トヨタで2度ル・マン24時間レースを制した経験を持つアロンソが、ドライバーとして理想的な選択肢だと認めた。
「彼は、ルノーグループのモータースポーツにおける最大のアンバサダーのひとりであり、F1以外の活動をするのは当然のことだ」とロッシは語った。
「将来的に我々が耐久レースをやるなら、いつかは彼がチームにいることが理想的だ」
アロンソは、チームメイトであるエステバン・オコンと共に、ル・マン24時間レースの現場を訪れているが、ロッシはこれについて「アルピーヌがル・マンと耐久レースを愛しているからだ」と語った。
ただ、2024年までアルピーヌに在籍する意向を示しているアロンソが、F1に留まっている間にスポーツカーレースに参戦する可能性について「実現可能とは思えない」とロッシは付け加えている。
スポーツカーレースのトップカテゴリー参戦については、「F1を補完するもの」だとロッシは表現した。
「耐久レースでの我々の存在感を維持するために、様々な方法を検討している」
「LMHになるかもしれないし、LMDhになるかもしれない。私は非常に前向きに、注目している」
一方でロッシは、「決断には要素があり、あまり多くを語りたくないので、詳細を語るつもりはない」と、LMHとLMDhのどちらを選択するのかについて、明言しなかった。そして、その決定は差し迫ったものではないと強調した。
「今から年末までの間に、継続するかどうか、どのカテゴリーで、どの時期に実施するかなど、すべてのことについて意見をまとめる」
「まだ決定していないのは、すべてのパラメータを検討するためにもう少し時間が必要だからだ」
「それは基本的に実用的な方程式であり、我々が耐久レースを続けるためには何が必要なのか、勝つチャンスはあるのか、ということだ」
アルピーヌが新しいプロトタイプカーを開発する際は、エンストンにあるF1ファクトリーの技術的リソースを活用することになりそうだ。
「このアイデアは、専門知識を活用しようというものだ」とロッシは説明する。
「言うまでもなく同じではないが、両カテゴリーには重なる部分がある」
ロッシは、シグナテックがアルピーヌのパートナーチームであり続けることを確認し、もしアルピーヌが新しいマシンを作ることになった場合、2022年まで現行のA480を使い続けられるように働きかけることを否定しなかった。
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